一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

持続可能な国づくりの会シンポジウム「持続可能な国家のビジョン~経済・福祉・環境のバランスは可能だ!」

2008年04月30日 | つながりコスモロジー
先週は、あるシンポジウム(「持続可能な国家のビジョン」)の準備の手伝いをしてきました。

シンポジウム「持続可能な国家のビジョン」

私が親しく学んでいる思想家の岡野守也先生ほか、大井玄先生(元国立環境研究所長)、小澤徳太郎先生(環境問題スペシャリスト)、神野直彦先生(経済学者)、西岡秀三先生(元国立環境研究所理事)がパネリストとして出席されます。

環境問題、年金・福祉問題、食糧問題、ひいては日本人の心の荒廃の問題などなど、将来の日本の行方は不安に満ちています。

どのような国づくりを目指せば、山積したこれらの問題を解決できるのか?

日本を持続可能な国にしていくには、どのような国家ビジョンを構築し、どのような具体的施策を実行していくべきなのか?

われわれはいま・ここで何を変え、何をすべきなのか?

多くの鍵(答え)がこのシンポジウムにあると確信します。

パネリストの先生方は各界の錚々たる面々ですが、いわゆる「学者先生」ではありません。

みなさん、学問を「学」で終わらせずに、将来の日本のために用いていくという真摯な志をお持ちです。

岡野先生は仰います。

日本が雪崩れを打つような変化を果たすためには、小さくても固い雪球が必要だと。

このシンポジウムが、その雪球を作るきっかけとなれば・・・。

関心のある方はぜひご参加ください。

私たちは果たして、子どもたちに安心して暮らせる社会を遺していける(逝ける)のだろうか?

この世界を少しでもよいものにして逝くこと。

それが、私たちの「生きる意味」であると内村鑑三(明治・大正期の代表的キリスト教者)は述べています。

私も彼の言葉に深く共感する者です。


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~宇宙に意思はあるか~

2008年02月13日 | つながりコスモロジー
11日は、国際花と緑の博覧会記念協会主催の、「宇宙と心」~宇宙に意思はあるか~というフォーラムに出席してきました。

http://www.kosmos-forum.org/next/next14.html

パネリスト
・佐治晴夫(鈴鹿短期大学学長…<専攻>物性基礎論、宇宙論)
・池内了(総合研究大学院教授…<専攻>天体物理学)
・岡野守也(思想家、サングラハ教育心理研究所主幹、法政大学、武蔵野大学、桜美林大学など講師、<専攻>インテグラル思想、仏教心理学、トランスパーソナル心理学、宗教哲学)
・桜井邦朋(元神奈川大学学長…<専攻>宇宙物理学、太陽物理学)
・村上陽一郎(東京大学名誉教授…<専攻>科学史、科学哲学)

今回のフォーラムには、私が親しく教えていただいている岡野守也先生が人文系唯一のパネリストとして参加。
ほかのパネリストは、司会をした、ゆらぎ理論の佐治先生はじめ、宇宙科学や科学哲学の錚々たる顔ぶれの先生方が勢ぞろい。

さすがみなさん超一流の学者だけあって、めっちゃ高度な話、宇宙に関する興味深い話が聞けました(理解のほどは怪しいですが…)。

しかし、なんといってもわれらが岡野先生の話が素晴らしかった~!!
またまた惚れ直しちゃいました^^
やっぱ先生は最高です!
科学者たちを前にまったく臆するところがない・・・。
熱いメッセージがびんびんに伝わってきました。

以下、岡野先生の立場とコスモロジー思想をもとに私見を述べてみたいと思います。
至らない理解、稚拙な表現ですがお許しを・・・。

先生の主張を一言で言えば、最新宇宙科学の成果をもとにして、世界中の人々が共有できる緩やかなコスモロジー(宇宙観)を構築し、現代社会に蔓延するニヒリズム(人生や世界に意味はないという考え方)を超克するということだと思います。

そしてそのコスモロジー(先生はつながりコスモロジーと称す)は、釈尊や、覚りを開いた者(ブッダ)の瞑想的直感によって把握された、「縁起と空」の真理によって裏付けされているわけです。

仏教の「縁起と空」の真理とは、あえて、一言で言ってしまうと、宇宙のすべての存在は無限にひとつながりにつながって一体であるという真理です(一言で言い切ってしまうのはちょっと乱暴ですが・・・)。
これは、たとえば、私とあなたは現われとしては別々であっても、本質的には一体であるということです。
そして、実は科学の分野でも同じようなことが言われています。
「近代」科学では、Aという物質とBという物質はバラバラな存在として捉えられていましたが、「現代」科学によれば、AもBも物質レベルでは別れていても、エネルギーレベルでは一体であるということが分かってきました。
宇宙論的にいえば、私とあなたはエネルギーレベルでは、大宇宙という無限に大きなエネルギーの中で一体(一如)として包摂されるわけです。
ここで、この事実を私たちの生き方にかかわってくる問題に当てはめますと、私とあなたは現われとしては別々に見えるけれど、本質的には一体なんだよ、ということになります。
したがって、これを突き詰めて極論めいたことを言えば、「私はあなた」であり「あなたは私」である、「私は宇宙」であり「宇宙は私」である、と言えるわけです。
これはまさに、菩薩の慈悲の自利利他一如が発現する土台となる事実です。しかし現実の私たちの社会では、人々は争いあったり憎しみあったりする。それは人間のマナ識(煩悩の倉庫のようなもの)によって、「分別する心」が生じてしまうからにほかありません。
イマドキな言い方をすれば、俺さえ得すればいい、お前?「そんなの関係ねぇっ~!」ってなってしまう。。。
こうしたあり方は、宇宙の本質的なあり方からすると不自然であることは明らかでしょう。
しかし逆に、このマナ識を浄化していけば、理論上、宇宙との一体性を意識の上でも取り戻していけます。
その最たるものが覚り(悟り)です。
宇宙と私が一体であれば、他者を傷つけることはそのまま私を傷つけることになり、他者を幸せにすることは私を幸せにすることになります。
これを仏教的に言えば、融通無碍の境地(空)から生じる大慈悲心と言えるでしょう。
とはいえ、仏と同じ究極の覚りは、マナ識の強固な私たちにははるかな高みにあるのは事実です。
いきなりはキツイです。。。
急いで全人類が覚る必要はありません。
地球上の全人類が、いや全人類とは言わないまでも国を動かすリーダーーのような人たちが、覚りとは言わないまでもマナ識を浄化して宇宙との一体性を取り戻していくことで、地球や他者を傷つけることのない平和な世界の実現が図られていくのです。

宇宙の事実から言えば、すべての存在はひとつのエネルギーにおいて一体。
道元禅師もまた瞑想的直感、すなわち覚り体験において「尽十方世界是一顆明珠(いっかみょうじゅ)」ということを言い切っています。
この言葉は、「この大宇宙(私を含んだコスモス)は一個の光り輝く珠である」という意味です。(余談ですが「一顆明珠」は私のブログタイトルにしています^^)ただし、一顆明珠は内も外もない、絶対的な空をあえて比喩的に現した言葉であることは留意しなければなりませんが、それにしても現代科学のエネルギー論と、一顆明珠の表現の緊密性は瞠目されます。
確かに科学のレベルと宗教体験のレベルを安易に同一視するのは危険な面もあります。しかし科学が覚りを開いた宗教者の瞑想的直感が示す教えに、しだいに近づいてきたということは言えそうです。

現代宇宙科学によると、宇宙には自己組織化、自己複雑化という方向性があるということがわかってきました。
137億年前にビッグバンによってできた宇宙(ほぼ定説となっています)。
その宇宙の発展進化の歴史の中で、銀河系、太陽系が生まれ、地球ができて、何十億年もかかってバクテリアをはじめとするさまざまな生命が創発されました。魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類。
シンプルな構造を持つものから、しだいに複雑な構造をもつ生物が創発されてきた。

そして、そうした宇宙の複雑化の最先端に、唯一「心」を持つとされるわれわれ人間がいます。
動物も心を持っていると言えなくもありませんが、自分の「死」を認識したり、美しい景色や音楽をみて感動したり・・・どうやら未来を予測したり、感動したりする高度な心を持っているのは今のところ人間だけのようです。

これはいったい何を意味しているのでしょうか(意味を探ることを多くの科学者が警戒するのですが…)。
宇宙が進化の過程で人間を創発したということは、私たちも小さいながら宇宙の一部であるということです。
ということは、たとえば私が景色を見て感動した場合、「宇宙(景色)が宇宙(私)に感動した」と言えるのではないでしょうか?
また、人間は宇宙を観察し、認識する生物です。
それは、人間がいわば宇宙の自己認識器官、宇宙の自己感動器官ということを示唆しているのではないでしょうか。

結論。
宇宙はなんらかの意思をもって人間を創発した、意思という言葉に異論があれば、ひとつの方向性をもって心を持つ人間を創発したといって間違いはないようです。
ではなぜ?
宇宙を認識するために、宇宙に感動するために、そして、いつか宇宙と一体になるために!

理由は分かりませんが・・・
きっと、宇宙は自分の顔を見たかったんでしょう^^
そして、あ~俺ってかっこいいな~私ってきれいだな~って感動したかったに違いない。
今のところ、人間がいなければ宇宙は自分(宇宙)を認識できないのだから・・・。
そうなると、私たちの存在、私たちの人生に意味がないということは言えなくなります。
つまり、「すべての存在には意味がある」ということ。
それがどんな人であっても。どんな事象であっても、です。
この世界のすべての存在に宇宙的に意味があるということが、現代宇宙論の成果からも読み取ることが可能になったわけです。

それは宇宙科学の飛躍的な解釈だと批判されるかもしれません。。。
また、解釈という時点で、自然科学の枠組みから外れるという批判もあります。

しかし現代人の心の荒廃は進み、深刻な社会問題は噴出する一方です。
同時に人々は生きる指針や、自分の人生の根底となる倫理を失っています。その原因は、現代人が生きる上で大事な、真っ当なコスモロジー(世界観)を失ってしまったからにほかありません。
たとえコスモロジーを有していても、それは近代科学の分離思考に伴う物質主義、虚無的なニヒリズムやエゴイズムに毒された危険なものだったりします。
そこで、現代宇宙論の成果を元に、一定の普遍妥当性のある(完璧ではないが)緩やかなつながりコスモロジー(宇宙観・世界観)を形成すること。そして、つながりコスモロジーを共有することによって、人々の心が豊かになったり社会の平和につながれば、これ以上素晴らしいことはないでしょう。

しかしここで、なぜ、現代科学が人間の新たなコスモロジー(世界観)の構築に導入されなければいけないのか?
人の心を安定させるコスモロジーは、宗教や心理学が担当すればいいんじゃないか?という疑問があるかもしれません。

確かに宗教が平和的な状態で人々の心を平安にしている場合は、現代科学の出番はないでしょう。
ですが、残念ながら伝統宗教はいまやその効力をしだいに失いつつあります。
人々が手放しで、伝統宗教の語る神話的世界観を信じることができなくなってしまった。そうした世界観からいったん離れてしまった人々の心を元に戻すことは不可能に近いでしょう。
また、ひとつの宗教を絶対化すれば、必ず他の宗教や思想を排斥することにもなります。これは、歴史上、宗教が引き起こしてきたさまざまな悲劇を見ても明らかです。
宗教が果たす役割はあります、しかしそれだけでは現代人の心のニーズに完全には応えられなくなってしまったのも事実です。

実際、現代科学は現在のところ事実として、もっとも客観性や普遍妥当性において信頼されている分野です。
幸か不幸か、現代科学のお墨付きがあれば、現代人は心理的に受け入れやすいという傾向があるからです。
ならば、現代科学の成果をもとに人々の心を豊かにするコスモロジー(世界観)を構築しない手はないということです。

知は知のためにあるのではない、自己満足のためにあるのでもない、人類のため、ひいては知は私たちが地球と調和して幸せに暮らしていくためにあるのではないでしょうか。

かなり解説が長くなりました。。。
私の受け止め方が間違っていなければ、だいたい岡野先生の提唱するコスモロジーの要点は上記述べた通りです。

岡野先生は、人々の心を安定させ、心を豊かにする、現代科学の研究成果に基づくいた現代人の信頼に足る(修正可能な)コスモロジーの提唱を行ってきました。

講演や大学の授業などで。

そして、実際に講演や授業を聞いてきわめて多くの人々が、心がさわやかになった、心が元気になったと述べています。
とりわけ大学では多くの若者の支持を集め、教場があふれるほど授業を受ける人の数が増えているそうです。
また私自身も、先生に2年余り前にお会いする前と、今とでは、世界観が明らかに豊かに変わってきているのを実感しています。
人生に対してしらける気分がなくなった。挫折や落ち込みにも強くなりました。

岡野先生は、今回のフォーラムで、現代宇宙科学を代表する学者の先生方にコスモロジーを提示して、一定の共感を得るという狙いを持っておられたようです。
いわば科学者のお墨付きをもらうということにもなりましょうか。

果たして、その結果は・・・

先生ご自身は70点の評価をされました。
私も、各先生によって反応の違いはあるものの、おおむねの部分で同意を得たという印象を受けました。
ただし科学者は、研究成果の「解釈」ということについては、ひじょうに慎重になります。今回のフォーラムの先生方の発言にもそれを感じました。しかし、それはある意味でやむを得ないことです。
なぜなら、科学的な客観的事実を解釈する場合、そこにどうしても人間の主観が混入するからです。厳密な客観性を保持するためには、主観は混じってはならない。

ですが、自然科学が自然科学として独立している時代は終わりました。それはこの時代にはふさわしくありません。
先述しましたが、知は私たちに使われてこそ「知」ということを忘れてはいけません。
さまざまな学問分野が領域を超えてクロスオーバーし、私たちの生き方を根底から支えるようなコスモロジーが構築されれば、私たちはまだまだこの地球上で平和に暮らせるかもしれません。
後世の人々に安心して暮らせるような社会を残していきたいものです。

今回はずいぶん長くなりました・・・。
まとまりのない文章を最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

最後に一言。
仏教も残念ながら伝統的な神話的世界観だけでは、現代人に通用しなくなってきました。
たとえば、地獄、極楽、閻魔様とか・・・。
こうした世界観も、まだ人々の救いにとって有用であれば説いていくのにやぶさかではないのですが、もはやよほどのご年配の方にしか通用しないでしょう。
旧態依然のままだったら、仏教はどんどん廃れていきます。
「対機説法、応病与薬」という言葉があります。
つまり、その人の性質や能力に応じて、教えを説いていくというあり方です。
仏教も現代科学のという衣服をまとって、装いを新たにするときが来ているのかも知れませんね。
仏教の核心「縁起と空」の教えをベースとした現代宇宙論に裏づけされたコスモロジーを、ときに応じて説いていく必要性を感じています。

今回、久しぶりの学びの日記でした。

嬉しい知らせ

2007年07月20日 | つながりコスモロジー
昨夜は、岡野守也先生の主宰するサングラハ教育心理研究所のコスモス・セラピー講座に出席してきました。

岡野先生の講座には毎月1回は出席しています。

あ、はじめに断っておきますが、怪しい団体ではありません・・・(汗)。

「サングラハ」という語が耳馴染みがないと思われますので説明しますと、サンスクリット語で「統合的に把握する」という意味です。

きわめて、まっとうで真面目な、明るく楽しい団体です♪


岡野先生は、法政大学、武蔵野大学をはじめ、いくつかの大学で教えておられ、多くの学生の支持を得ています。

先生の活動については、これまでもずいぶんこのブログの記事で紹介したので省略します・・・語ると長くなるので(汗)

先生との出会いについてはこちらの過去記事にも書いてあります。
ちょっと長い文章ですが・・・
曹洞宗侶への熱い思いを、自分への叱咤、自戒を込めて述べました。
http://blog.goo.ne.jp/munekuni1973/e/6c2e6fbfe382b37ea068868c068de55e
ん~いま読み返しても、われながら熱いぜ・・・


また、先生の略歴についてはこちらをご覧ください。
サングラハ教育・心理研究所のHPです。
http://www.smgrh.gr.jp/purpose.htm


岡野守也先生は、なんといっても私が一番敬愛する方です。

先生と出会ってからは、いつも心のどこかに、先生のメッセージがあるような気がします。

先生との出会い、そして先生からの学びは、私の人生にこれから先もずっとよい影響を及ぼし続けるでしょう。


さて、嬉しい知らせとは、恩師岡野先生が、私が修行した曹洞宗の大本山永平寺が発行する月刊誌、『傘松(さんしょう)』に、8月号から2年間連載執筆なさるということです。

先生は、これまでもたびたび要請を受け、曹洞宗布教師講習会や、曹洞宗保育連合の研修、あるいは曹洞宗寺院の行事などで講演をされ実績のある方ですが、現状、まだ全国の曹洞宗の僧侶全体に認知されるには至っていません。

実際、なかには、知りもしないでサングラハの活動を誤解している宗侶もいたり、内心忸怩たる思いでおりました。

しかし、全国の多くの曹洞宗寺院がとっている『傘松』に先生の文章が掲載されることで、そうした愚かな風評もなくなることでしょう。

また、サングラハの活動が理解されて、さらに宗門内外からアプローチされる機会が増えるかもしれません。

今回、連載の内容は「持続可能な社会――環境と心の問題」(仮題)というテーマとのこと。

「環境と心の問題の相関性」は先生の長年にわたるテーマでもあると思われます。
現代、もっとも切実に求められている事柄と言えるのではないでしょうか。


とにかく、私の大好きな人、私の敬愛する人が、自分の所属している集団に認知されるチャンス・・・。

ただただ、その知らせを聞いたときは嬉しくて仕方ありませんでした・・・。


岡野守也先生について関心を抱かれた方は、先生のブログをご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/smgrh1992


先生の著書は以下の通りです。
アマゾン「岡野守也」で検索


さらに関心がわいた方は、実際に先生に会ってみてください。

著書も素晴らしいですが、やはりナマで会うのが最高です♪


フランクルの学び

2007年02月09日 | つながりコスモロジー
昨夜も岡野先生のフランクルの講座に行ってきました。

フランクルは、学べば学ぶほどに深い味わいが出てくるものだと思います。

回を重ねるごとに彼の言葉が心に染み渡ってくる。

また昨日は特に、「過去を蔵する」というフランクル特有の時間論に衝撃を受けました。

過去の捉え方がとてもユニークで独特なんです。

それがまた深いこと・・・。

どちらかと言えばそれまでの私は、「過去は振り返らないもの」として、禅僧たるもの「今・今・今」が大事という発想でした。

しかし、フランクルの時間論では、過去を宝箱にしまわれたキラキラした宝物のように捉えます。

もちろん、過去を宝物にするには、いま・ここの一瞬一瞬の生き方が問われるわけです。

フランクルの実存心理学については、学びが一通り終わったらいつかまとめたいと思います。

とにかく、フランクルはたんに臨床的心理学に終わらない、一生味わえる哲学的な深さを持っています。

これからも自己の人生に照らし合わせながら地道に学んで行きたいと思います。


また、昨日の講座はフランクル心理学を補完するものとしての、コスモスセラピーの話がありました。

これが、かなりグッときました・・・

熱い・・・岡野先生が・・・。

先生の気迫と思いがビンビンに伝わってきて、聴講者一同ジーンときてしまいました・・・。

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一息ひといきの愛

2007年01月31日 | つながりコスモロジー
生まれたときから死ぬときまで、私たちは間断なく呼吸して生きている。

3分呼吸しなかったら命が危ない・・・。

空気はわたしたちの命を支えている。

この当たり前の事実。

しかし、この当たり前がすごい。


空気は一度だって、私たちに何かを要求したことはない。

無償で、一生の間、呼吸をさせてくれる。

これを愛と言わずになんと言おう。

愛はどこか遠くにあるのではない。

一息ひといきの中に、愛のはたらきは満たされているのだ。


つまり、生きているかぎり無条件で愛されているということ。


*この発想はオリジナルではありません。
 O先生が仰っていたことを味わってみました。


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箱根ミーティング

2006年10月22日 | つながりコスモロジー
箱根まで、サングラハのミーティングに行って来ました。

話し合ったり、質問したり、自由な形式によるレクチャー。

今回、内容は限定されていなかったため、「元気を持続させるコツ」のようなテクニカルな心理技法から、環境問題、きたる環境シンポジウムの準備についてなど、話題は多岐にわたりました。

また、今回は少人数の会員で行われたため、いつも以上に親しみやすくアットホームな雰囲気になりました。

夜も寝ずに朝まで話し合いは続く・・・。

時には、それぞれが抱える個人的な問題を主幹に相談。

問題解決のヒントを懇切に論理的にお話くださいました。

いつも、「う~む・・・納得!」って感じです。

帰りは、みなさんと仙石原にすすき野を観に行きました。

明日からの活力をしっかり蓄えたミーティング合宿となりました。

今回学んだことも実生活の中でしっかりと活かしていきたいと思います。


余談ですが、今回箱根までは、バイクで行きました。

行きはともかく、帰りは雨が降って散々でした・・・。

雨の日のバイクは辛いし危険です。

でもおかげで、悪条件の中での遠出を経験したことが自信になりました。


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あのワークショップから一年(内省しつつ)

2006年10月21日 | つながりコスモロジー
昨秋、山中湖で行われたサングラハのワークショップから、丸一年が経つ。

はじめてのワークショップ。

あれから一年。

私の人生にとって決定的な岐路となった一年である。


運命的な岡野先生との出会い。

氏と出会い、人生の羅針盤を得たと言っても過言ではあるまい。

これまでの学びをもとに自分なりに自己省察を深めていった結果、いまだ漠然としているものの、これでおおよその方向は定まった。


あとは、精進していくのみ。


振り返れば、それまでの私はあやふやで頼りにならない「コスモロジー(宇宙観・世界観)」しか持っていなかった。

だから、周囲の状況によって心は揺れ動く。

そして、ともすると、ニヒリズム(虚無感)、エゴイズム(自己中心性)、快楽主義に飲み込まれそうになる。

仏道も同様に、時に私に寄り添い、時によそよそしく、付いたり離れたりしていた・・・。

その都度、心もとない私の道心は揺れ動く。

自信は容易く崩れる。

何か大きな困難に遭遇すると、投げ出したくなる、虚しくなる、恨めしくなる。


だが、今は当時とは違う。

私と仏道は融和し親しくなりつつある。


そう、私はゆっくりと、大地に根を生やしている。

少しづつ、だが着実に成長している手応えを感じている。

この感触を味わいつつ前に進もう。

中長期の自分を見据えて努力しよう。


私の道程のため。

われらの道程のため。

コスモスの道程のため。


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コスモス・セラピー参加

2006年09月18日 | つながりコスモロジー
昨日はコスモス・セラピー トレーニングコースに参加してきた。

今回で三回目。

全宇宙137億年の遥かな営みが心にジワジワと染み渡ってくる。

参加すると心が広く豊かになるのを感じる。

だが、そのときだけの学びでは不十分である。

繰り返し繰り返し思い返すこと。岡野先生の声とともに。


ほんの少しでも岡野先生に近づきたいと思う。

やっぱり半端なく、すごい人だ。

最高にかっこいいと思う(ルックスという意味じゃなくて・・・あ、ルックスも決して悪いわけではないのだ・・・眼差しは温かくて優しいけど眼光がシャープ)。

人生の目標とする人が近くにいることは、なんて幸せなことだろうか。


そして、いつも楽しみな二次会。

少しお酒も入る(自分は少しじゃないが・・・)。

昨日も時を忘れて盛り上がった。

話題は、いつになく、ドラッグ、セックス(性)、恋愛にまで発展・・・

もちろん悪ふざけではなく、真剣な話である。

それでいていつもユーモアと笑いは忘れない。

アットホームな雰囲気。

そんなサングラハが好きだ。

サングラハ・・・

ん~やっぱりこの名前、怪しく思われるのかな・・・

個人的にはいい響きだと思うけど。

やってることは、真っ当なのに・・・。

もし名前で敬遠している人がいるなら惜しいすぎるっ


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シンポジウムのご案内

2006年09月17日 | つながりコスモロジー
下記の要領で、シンポジウム「日本も〈緑の福祉国家〉にしたい! スウェーデンにまなびつつ」の一般参加者の募集が始まりました。

 環境問題をぜひ解決したい、そのために自分にできることをしたいと真剣に考えておられる方々の参加を心からお待ちしております。


                    記


 本シンポジウムは、環境問題について一般的な知識をお伝えするというより、趣意書のような方向性について予め理解していただき、基本的に合意できそうだと思われる方にお集まりいただいて、その方向性を再確認し、可能ならばご一緒にその先の展開を考えていただくことを目指しております。

 そのため、シンポジウムの進行もスケジュールをきっちり決めるのではなく、ごく大まかに、開会から午前中、大井玄(元国立環境研究所所長・東京大学医学部名誉教授)、小澤徳太郎(環境問題スペシャリスト・元スウェーデン大使館環境保護オブザーバー)、西岡秀三(国立環境研究所理事)、岡野守也(サングラハ教育・心理研究所主幹)によるシンポジウムの趣意についての確認の発題、午後から4者の対談の後、出席者からのメッセージ、コメント、質問をいただく、というふうに考えております。

 また、討議内容をその場かぎりでない実りあるものにするため、ご参加のお申し込みをいただいた方には、シンポジウムの発題の内容のパンフレットを予めお送りしてお読みいただけるようにする予定です。

 皆様、それぞれに大変お忙しいことは十分承知しておりますが、なにとぞ趣旨をご理解いただいた上で、ぜひ、万障繰り合わせて、ご出席・ご参加いただけますようお願い申し上げます。

 また、意思はあるが都合で今回は参加できないという方には、ぜひ、メッセージをいただきたいと思っております。


日 時 2006年11月19日(日)午前10時~午後5時

会 場 龍宝寺 玉縄幼稚園講堂

住 所 247-0073 神奈川県鎌倉市植木129(JR大船駅より徒歩20分、バスの便あり) 
   
参加費 2000円(昼食のお弁当・お茶代を含む。お支払いは当日受付にて)


●お問い合わせ、お申し込みは、シンポジウム事務局宛にファックス(0466-86-1824)またはメール(greenwelfarestate@mail.goo.ne.jp)でお願い致します。お名前、お仕事、ご住所、お電話・ファックス番号、メールアドレスをご明記下さい。お申し込みいただいた方には後日、発題パンフレット、地図等、資料をお送りします。

 終了後、インフォーマルな二次会も行ないたいと思っております。併せてそちらへのご参加の有無もお知らせ下さい。

 申し込み締め切りは、9月30日とさせていたきます。

ふるってご参加ください。

では会場でお目にかかりましょう!


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発送作業にて(善意の結集)

2006年08月28日 | つながりコスモロジー
昨日は、11月に当園ホールで行われる環境シンポジウムの通知発送作業をしに、サングラハのミーティングルームに行ってきた。

環境スペシャリスト小澤徳太郎先生、岡野守也先生夫妻、有志の若者が数人集まっての作業。

各スタッフが挙げたリストの中から選定された発送先を見ると、各界の錚々たる面々が名を連ねる。

私も昨日ギリギリに3名をリストアップ。

そのうち2人は個人的に思い入れのある人を挙げさせていただいた・・・汗
(本当に来たら、逆にどうしよう・・・なんて)


とにかく、これからどれだけのレスポンスがあるか楽しみである。

当然のことだが、通知を送ることは簡単にできるのだ。

こちらの思いがどこまで伝わるか。

善意をどこまで結集できるか。

日本は変わるか。

変えられるか。

人々が、子どもたちが、安心して暮らせる社会を遺していけるか。


まずは大きな一歩を踏み出したと言えるかもしれない。


作業後は、オリジン弁当でささやかな打ち上げ。

夜遅くまで盛り上がった。

今回も岡野先生、小澤先生に愚問をぶつけながら、たくさん学ばせていただいた。

しかも時に個人レクチャーを受けられるから、サングラハは最高だ(笑)

目からウロコがポロポロと落ちるのが分かる。。。

納得いくまで教えていただける。

本当に有り難いことだ。

また、若者からは真っ直ぐなエネルギーをもらう。

腐ってなんかいられない・・・

これからもともに学んでゆきたい。


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