一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

海沿い散歩

2011年02月20日 | 思い・日常
今日は久しぶりに法事もなかったので、母、妻、ワンコ2匹(トイプードル)と一緒に近所の海浜公園に行ってきました。実に17日振りの休み。

車の中ではどういうわけか大パニックしてしまううちのワンコたちをなだめつつ、15分ほどで公園に到着。

はじめはおっかなビックリだったワンコたちもすぐに大はしゃぎで走り回りました
これまでお寺の境内といつもの散歩コースしか知らなかったから、すべてが新鮮に見えたことでしょう。

こんなことならもっと早く連れて来ればよかった。

海岸の砂浜ではリードを離して、自由に走り回らせました。

海を眺めているだけでも癒されますね。
公園には菜の花が咲いて春の訪れを感じました。

人間も犬もたまにはいつもの場所を離れて気分転換もいい。

これからも暇があれば散歩に行きたいと思います。

電車の窓の外は

2011年02月14日 | 
昨日はお寺の涅槃会(お釈迦さまのお亡くなりに供養する法要)でした。

法話のなかで紹介した詩です。

琴線に触れたのでシェアしたいと思います。


「電車の窓の外は」高見順


電車の窓の外は

光にみち

喜びにみち

いきいきといきずいている

この世ともうお別れかと思うと

見なれた景色が

急に新鮮に見えてきた

この世が

人間も自然も

幸福にみちみちている

だのに私は死ななければならぬ

だのにこの世は幸せそうだ

それが私の心を悲しませないで

かえって私の悲しみを慰めてくれる

私の胸に感動があふれ

胸が詰まって涙が出そうになる


『死の淵より』


自分の死としっかりと向き合い、

自分の死を受け入れることができたとき、

世界は輝き、真実、生かされていることの喜びを知る。

そして、本当の生き方に眼差しが向けられる。


それが「無常を観ずべし(死を想え)」と説く、仏教のねらいである。