一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

新井白石について―②

2014年05月16日 | 哲学・思想・宗教
郷土ゆかりの偉人、新井白石にどハマり中です!

当代一の大儒学者、漢学者であったのみならず、大胆な政治改革者であり、優れた歴史家、散文家でもあった新井白石。

多岐に渡る著作は膨大で、博覧強記とはまさにこの人のためにある言葉。

また西洋や外国への洞察も深く、宣教師シドッチに500年に一人の人物と言わせしめ、
上から目線の朝鮮使節たちを、圧倒的な学識の深さ、論理の鋭さで、ギャフンと言わせてしまう・・・。快感(笑)

そして何より素晴らしいのは、国を動かすほどの絶大な影響力を持ちながら、白石が決して私利私欲を求めなかったこと。
俸禄はなんとたったの1000石。その気になれば大名にだってなれたろうに・・・。
白石には、この国をよくしたいという一念しかなかったのだろう。

また、庶民への人情に満ちたエピソードもいくつかあり、白石の温かい人柄が伝わってくる。

日本人の誇りとして、もっと評価、顕彰されるべき人物だと思います。

新井白石について

2014年05月11日 | 思い・お寺の活動


当寺周辺(植木、玉縄地区)はかつて新井白石の知行地であり、

寺領として白石から200石を納められたとされております。

また、白石が朝鮮使節を迎えるために藤沢宿に来た際には龍寳寺に泊まったとのこと(年号から史実と異なるとの説もあり)。

そうした因縁から、境内には白石ゆかりの石碑(室鳩巣の撰文とも言われるが、文字が磨耗して判読不可)が安置されています。

上、2冊は、当寺と交流のある君津市久留里の白石の会から送られてきた本。

下の「市塵 上・下」は藤沢周平著の白石の生涯を描いた小説です。

開基の玉縄北条氏はもとより、これからもっと白石公のことも学んで、顕彰していきたいと思っています。