一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

徐静蕾(シュー・ジンレイ)の画像

2007年04月30日 | 休憩
最近の老徐(ラオシュー)。

映画の製作発表会の記者会見。

この逸材が日本で認知されるのはいつのことになるやら・・・。

いっこ下の同世代だけに、よけい親近感がわきます。


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H19年度 入檀式

2007年04月29日 | 思い・お寺の活動
今日は毎年恒例の入檀式。

本年は五軒の入檀があった。


般若心経読誦。

独自の差定(式次第)に従って略式の授戒作法(仏戒を授ける)を行う。

その後、法話。


この入檀式は、入檀者に当寺の檀家として、そして何より仏教徒としての自覚を持たせるという狙いで行っている。

なぜなら、ほとんどの入檀者は墓所を求めるために、寺の檀家になる人がほとんどだからである。

つまり端的に言えばまず「墓ありき」で、寺は後である。

キリスト教徒と異なり仏教徒の場合、信仰の道に入りたいから入檀したいというような人は皆無に近い。
彼らはあくまで、遺骨を供養する場としての墓所を、寺に求めているに過ぎない。とは言え、これは、日本人の一般的傾向なので批判するつもりはないのだが・・・

だがそれにしても、いまどき、公共・民間の霊園が巷に溢れているにも関わらず、わざわざ菩提寺との付き合いの煩わしさを覚悟しながら、檀家になることを選ぶのはなぜか。

それは彼らの心のどこかに、お寺に対して墓所オンリーとしての役割だけではなく、さらに+α の役割を期待する気持ちがあるからだと思う。

私としては、これから少しでもその+α のところに食い込んでいきたいと思っている。

その+α とは、やはり「心」、各人のメンタリティの部分に違いない。

ともあれ、こうした入檀式が入檀者の自覚を高める上で、どこまで功を奏しているかは分からない。

だが、少なくとも手続きだけ済まして「はい、今日から檀家です」というやり方よりは、いくらか仏教徒としての、檀家としての意識を高められるのではないだろうか。

さて、檀家が増えることは寺にとっても有り難いことだが、過疎化が進んでいる地方寺院の現状を考えれば、手放しで喜ぶことはとてもできない。

また当寺においてさえ、周辺地域の人口がいくらか増加傾向にあるとはいえ、周辺では霊園の進出が目覚しく、菩提寺との付き合いを面倒とする現代人たちは、比較的安価で求められる霊園墓所に流れる傾向が顕著である。

その背景にはほかにも種々の要因が考えられるだろう。

菩提寺の求心力の低下、家制度(家観念)の崩壊、個人主義の台頭、遺骨観の変化、既成仏教寺院への不信など・・・。

ともかく、既成仏教の将来的展望は決して楽観視できるものではない。

だが私はそれでもまだ既成仏教寺院にできることはあると考えている。

それは何もイベントごとといった、真新しいことに飛びつくことではない。

まずは足元から、暁天坐禅、坐禅会、写経会、各行事をしっかりと勤めていくことも大事なことだろう。

時代や現代人の表面的な要請にいたずらにおもねることなく、振り回されることもなく、しかし、適当な落とし所も模索しつつ、何より少しでも人々の実存的な要求に応えていけるような寺院活動を目指したい。

なんとしてでもこの寺の法灯を次代に憂いがないように繋がなければならないのだ。

それがすなわち、お釈迦さまに、道元禅師に、祖師方に、歴代住職に、報恩するということにほかならない。

それが私の使命。


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仏基感応

2007年04月28日 | 思い・日常
新緑は陽光に照りかがやき、そよかぜが青葉の香りをはこんでいた。

昨日の昼さがり。

かねてよりカトリックの友人に依頼されていた法事を行った。

彼女は友人の神父を同伴しての訪寺。

神父は北部イタリアの出身。

すでに何度かお会いして親しく話をしている仲だ。


法要の前後、こちらの指示通り仏前に三拝をする二人。

焼香も仏式に則っている。


二人の真摯な思いがこちらに伝わるからか、読経しながら私の心の清々しさは増していく。

透き通った時が空間を満たす。

感応ということ。


仏基(仏教とキリスト教)、基仏(キリスト教と仏教)、現れとしての違いはあっても、根底ではしっかりとつながっているのだ。

「コスモスはひとつ」という事実からすれば自明のことなのだが、これまでわれわれはそれに気付いてこなかった。

現れとして違いを認めることと、両者に通底する真理をみることは、いまや両立し矛盾しない。

心を開くことでそれが可能な時代になった。

いま一度「一顆明珠」という言葉を噛み締めたい。

大いなる何者かは静かに私たちを見守りつつ、つねに私たち自身に浸透しているのだ。

それは心の眼を開くことで見えてくるもの。


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阿育王寺―その3 舎利殿

2007年04月27日 | 中国
お釈迦様のご遺骨が安置されている阿育王寺の「舎利殿」。

皇帝色の鮮やかな黄色が、瓦にふんだんに使用されています。

屋根のてっぺんの鏡に自分の姿が映ると幸せになれるとのこと。

しっかりミーハー乗りで映してきました。。。

それにしてもどういう理由で鏡があるのでしょうか・・・。


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どうにも・・・

2007年04月25日 | 思い・日常
ここ数日来、なかなか子どもたちと接することができないイライラが溜まっています。

葬儀が続く・・・、給与事務・・・行政書類は溜まる・・・ウォーーー決算書類も作成せねば・・・

あ”~~~~っって感じです・・・

と言いつつも、ともすると中国系のネットサーフィンに走ろうとする・・・中華中毒・・・現実逃避・・・

そんな過程で見つけたのが、梁静茹(フィッシュ・リャン)というマレーシア華僑出身の中華圏歌手。

日本ではほとんど知られていませんが、台湾・中国・香港などの中華圏では「ラブソングの女王」として君臨しています。

実はこの人についての記事を書きたくてウズウズしているのですが・・・またの機会に譲ります。

音楽は出会い。

久しぶりにいい出会いがありました。

ん~フィッシュ最高

世の中には知らないことが多すぎる・・・


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応援ありがとうございました!

『ウォー・アイ・ニー』

2007年04月25日 | 映画
ウォー・アイ・ニー

レントラックジャパン

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1ヶ月前に徐静蕾(シュー・ジンレイ)主演ということで観ました。

<内容>
シャオジューは結婚を前にして最愛の婚約者を突然の事故で失ってしまう。婚約者の親友のワン・イーと慰め合ううち、互いに惹かれ合うようになり、恋に落ちた2人は急ぐように結婚するが、まっすぐな愛を求めるシャオジューの想いはワン・イーに届かない。いつしか互いの心はすれ違い、夫婦喧嘩は日増しにエスカレートしていく…。
(以上、アマゾン引用)


男女の気持ちのすれ違いは、永遠のテーマかもしれません。

男が悪いのか、女が悪いのか。

なぜ、どこで、すれ違うのか・・・。

それはともかく、ヒロインの独占欲、嫉妬心の強さ、ヒステリーの激しさには辟易させられることでしょう。

同じく徐静蕾が演じた『最後の恋、初めての恋』の清楚で爽やかな役柄とはまるで正反対です。

演じているのが同一人物かと疑ってしまうほどの変貌ぶり。

そこに徐静蕾の女優としての懐の深さを感じます。

この人の実力は半端じゃない。


話せば話すほどにすれ違う二人の気持ち。

次第に感情は昂ぶっていき、ついに爆発する。

猜疑心の塊となり夜叉のような形相で、夫を追い詰める妻シャオジュー。

ほとんどの女性に、多かれ少なかれこうした側面があるのではないでしょうか・・・(女性差別ではないつもりです…汗)。

身に覚えはなきにしもあらず・・・。


もちろん妻の気持ちを理解しようとしない夫の方にも問題はあるでしょう。

私から言わせればこの夫の妻への接し方がマズすぎです(ハイ、偉そうです…汗)。


全編通して、激しい夫婦喧嘩が描かれます。

つまり罵り合い・・・。

内容はとことん不毛。

作品全体にもニヒルな世界観が漂っており、そこに現代中国の時代の空気、ひいてはエゴの肥大化が加速する現代中国の精神的危機を感じました。

また、心の闇の表出の仕方は国民性によって異なるでしょうが、現代日本人も同じような傾向にあると言えるでしょう。

それにしても、狂女にもかかわらず抗いがたい魔性の魅惑を放つ徐静蕾。

トリカブトの花のようです。

かなり危険・・・。

怖い怖い。

こういう女性には近づかない方が賢明ですね(ま、そういう機会もありませんけど…)。

しかし、映像が海賊版のように汚いのはなぜだろう・・・

5段階評価・・・


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最近の心境

2007年04月24日 | 思い・日常
最近、完全に趣味のブログと化していますが、気になさらないでください・・・
ランキング急降下中・・・これも気にしないことにします

坐禅もしていますし学びも継続はしているのですが…春だからでしょうか、どうもソワソワと落ち着かない。

じっくり思索をすると言う雰囲気ではなく、どちらかと言うと目先の楽しそうなできごとに心奪われがち・・・。

そんな内面が記事の内容にも表われているかもしれません。

とは言え、無理矢理に詰め込んでも仕方ないので、今はそういう時期として諦め、気の向くまま音楽を聴いたり、映画DVDを観たり、中国本を読み漁ったりしています。

実際は仕事が山積しているので、そう遊んでばかりではないのですが・・・。

しかし、自分でも呆れてしまうほどの中華熱・・・

最近では、台湾にまで触手が伸びてきました・・・。

これまた味わい深い。

はまります。

前世に(というものがあればの話)、中国人系だったことがあるかも・・・なんて思ったり。

そんな近ごろの心境です。


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