昨日はお寺の涅槃会(お釈迦さまのお亡くなりに供養する法要)でした。
法話のなかで紹介した詩です。
琴線に触れたのでシェアしたいと思います。
「電車の窓の外は」高見順
電車の窓の外は
光にみち
喜びにみち
いきいきといきずいている
この世ともうお別れかと思うと
見なれた景色が
急に新鮮に見えてきた
この世が
人間も自然も
幸福にみちみちている
だのに私は死ななければならぬ
だのにこの世は幸せそうだ
それが私の心を悲しませないで
かえって私の悲しみを慰めてくれる
私の胸に感動があふれ
胸が詰まって涙が出そうになる
『死の淵より』
自分の死としっかりと向き合い、
自分の死を受け入れることができたとき、
世界は輝き、真実、生かされていることの喜びを知る。
そして、本当の生き方に眼差しが向けられる。
それが「無常を観ずべし(死を想え)」と説く、仏教のねらいである。
法話のなかで紹介した詩です。
琴線に触れたのでシェアしたいと思います。
「電車の窓の外は」高見順
電車の窓の外は
光にみち
喜びにみち
いきいきといきずいている
この世ともうお別れかと思うと
見なれた景色が
急に新鮮に見えてきた
この世が
人間も自然も
幸福にみちみちている
だのに私は死ななければならぬ
だのにこの世は幸せそうだ
それが私の心を悲しませないで
かえって私の悲しみを慰めてくれる
私の胸に感動があふれ
胸が詰まって涙が出そうになる
『死の淵より』
自分の死としっかりと向き合い、
自分の死を受け入れることができたとき、
世界は輝き、真実、生かされていることの喜びを知る。
そして、本当の生き方に眼差しが向けられる。
それが「無常を観ずべし(死を想え)」と説く、仏教のねらいである。