一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

KANO 1931 海の向こうの甲子園

2015年02月14日 | 映画


『KANO 1931 海の向こうの甲子園』という映画を観てきました。

日本の台湾統治時代、台湾の嘉義農林学校が甲子園に出場し、準優勝したという実話に基づいた映画です。

突っ込みどころは多々あるものの、彼らの白球にかける熱い思いに、心がポカポカと温かくなりました。

当時の台湾の人々が50年もの長い間、民族の違いを問わず日本人として生活していたこと。

その事実を思想信条は抜きにして、現代を生きる日本人に知って欲しいと思います。

彼らの多くが望むのは、決して謝罪ではなく、自分たちが日本人として生きたことを知って欲しい、認めて欲しいということなのだと思うのです。

というわけで今夜は台湾の誇るウィスキー、KAVALAN SINGLEMALTを台湾で大ブレークしたブラックサンダーとともに。

春節(旧正月)なので台湾人のカミさんは娘と一緒に台湾へ帰省中♪

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

2013年03月07日 | 映画

要は西洋の時代劇、西洋のチャンバラです(笑)

ただしアクションはド派手です!

子どもの頃から三銃士が好きなので楽しめました♪

ストーリーはともかく、キャラクターの雰囲気は原作に近いと思います。

でも三銃士を知らない人が楽しめるかどうかは疑問ですね。

なのでちょい辛口の★三つ。


英国王のスピーチ

2013年03月05日 | 映画

王様のくせに吃音でスピーチができない。

坊さんのくせにあがり症で話すのが苦手。

「くせに」がくせものと分かっちゃいるけど・・・。

立場のスケールこそ天地の差がありますが、

大いに共感し励まされました。

テクニックではない、ハッタリでもない。

人に伝える上で大事なのは、思いの強さ。



コリン・ファースの演技が素晴らしかった



モンドヴィーノ

2013年03月05日 | 映画
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5871


世界のワイン業界に絶大な影響力を持つパーカーとロランによって、グローバリゼーションが進み、濃厚でまろやかで樽の香りのついたワインばかりがもてはやされ、ワインの個性が失われつつあるという・・・。
しかし一方で、彼らが業界全体の技術と品質の底上げに果たした役割ははかりしれない。

両氏の仕事は功罪両面あるといっていいだろう。

ノシター監督はそうしたロランの醸造指導やパーカーの評価のあり方に違和感を覚えているようだ。それが観ているこちらにも伝染して、次第に両氏のやり方への懐疑の念がふつふつと沸いてきてしまう・・・。

やはり最終的には自分の舌を信じるほかないのだろう。

この作品は、パーカー、ロラン両氏、ボルドー5大シャトー、モンダヴィなど、ワイン業界の権威に対する疑問符の提示にほかならない。

蛇足だが、ロラン氏がタバコをつねにぷかぷか吸っているのには呆れてしまった・・・。喫煙は鼻にも舌にも致命的。だから氏は濃厚で強い香りのワインを好むのかもしれない・・・。


ゴールデンボーイ

2013年02月05日 | 映画

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id85038/

健全そのもの、いかにもアメリカ的な好青年が、ナチに関心を持ち始め、次第に狂気を帯びてくる過程が薄気味悪い・・・。

青年役が好演しているが、映画の脚本がイマイチで、原作の圧倒的な迫力には及ばない。

やはりキングは偉大だ・・・


そろそろ明るい映画も観よう(笑)


★★★☆☆

冷たい熱帯魚

2013年02月05日 | 映画
http://eiga.com/movie/55654/

狂気と絶望と虚無。

そしてグロの極み。

それしかない・・・

心臓が弱い人は観ない方がいい。

真っ当に生きたい、生きたいのに、生きられない。

人はかくも恐ろしい怪物になりうる。

あっけないくらい簡単に。

でんでん、吹越満の鬼気迫る演技は圧倒的だった。

後味が悪すぎるので☆一つ減。

★★★★☆

モンガに散る

2013年02月05日 | 映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id337941/

叙情性、娯楽性、文学性を兼ね備えたバランスの取れた青春映画。

映像も美しい。

そこには観光しただけでは垣間見れない、台湾任侠が跋扈するディープな台湾が広がっている。

台湾映画史、いやアジア映画史にひとつの金字塔が建てられたと言ってもいいだろう。

衝撃のラストには切なさが募るが・・・

日本の桜への憧憬も込められていて、台湾に関心のない方でも見て欲しい映画ですね。

★★★★★


台湾人生

2010年11月23日 | 映画
「台湾の“日本語世代”へのインタビューを通して、台湾の近・現代史を紐解く」


映画は、台湾のおばあちゃんたちがお茶を摘んでいる光景から始まる。
この時点で不思議な懐かしさに胸がキュンとなる・・・。

確かに、台湾はしばしばそんな思いを抱かせる国だ。

明治から昭和にかけてのおよそ50年間、台湾は日本の統治下にあった。
しかし現代、日本と台湾のつながりの深さに思いを馳せる日本人がどれだけいるだろうか・・・。

日本統治時代に育ち、戦後の激動の時代を生き抜いてきた台湾人の方々の日本への複雑な心情が語られる・・・。
言葉はもちろん日本語だ。
レベルに個人差はあるものの、みな生き生きとした日本語を話す。
いや、日本語を話すときの彼らの顔が実に生き生きとしているのだ。
きっと青年時代のあの頃に戻るからだろう。

日本を慕い懐かしむ気持ち。
忘れ得ぬ日本人教師への恩。
上官に人種差別された怒りと悲しみ。
日本のために戦ったという誇り。
叩き込まれた愛国心と日本精神。
戦後日本に捨てられて放っておかれたという悔しさ。

彼らの胸中に青年時代のさまざまな思い出が去来する。
泉が湧き出るかのごとく日本への思いがあふれ出していた。

私たちにできることといえば、彼ら日本語世代の方々の人生を見つめ、その人生から何かを感じ取ることではないだろうか。

そしてさらに、日本と台湾の絆を、現代につなげ発展させていくことが、彼らの人生に報いることになろう。

<追記>
それにしても、台湾のおじいさん、おばあさんたちみんな魅力的♪
おじいさんは元気がいいし、おばあさんは可愛い^^


映画『禅ZEN』鑑賞&中華街ディナー

2009年02月01日 | 映画
今日は珍しく法事もなかったので、午前中は読書をして過ごす。
高尾利数『イエスとは誰か』を読了。
久しぶりにガツンとくる宗教書だった。

午後は、遅ればせながら映画『禅ZEN』を観に横浜ムービルへ。

内容は、一言、素晴らしかった・・・
よくぞここまで作ったと感服せずにはいられない。
清冽な道元禅師の生涯が見事なまでに描かれていたと言っていいと思う。
正直、観る前はあまり期待していなかった。
私たち関係者側(曹洞宗の坊さん側)からみたら、道元禅師に対する思い入れが強い分、いちいち違和感を感じたり、納得できなかったりするんではないかという懸念があったのだ。
あたかも三国志ファンがレッドクリフを酷評するかのように・・・。

それがどうだ・・・。
映画が始まってしばらくしたら涙があふれて止まらない・・・。
そこに・・・私のすぐ目の前に、道元禅師が生き生きと動き、笑い、泣き、叱咤し、説法し、只管打坐しているのだ。
すべては、中村勘太郎。
彼の素晴らしい演技に尽きる・・・。
この人にしか道元禅師は演じられないだろう。
本当にすごい役者である。
若さゆえの軽やかさはあるものの、道元禅師の発する清冽な気を見事に体現していた。
また、彼の演技によって道元禅師の慈悲深い一面を再発見したような気にすらなった。
彼の演じる道元禅師からは、清らかでどこかはかなげで、だが強靭な精神に裏付けられた慈悲深さが感じられた。

また、作品の半分近くを占める宋国(中国)での修行時代の場面でも、全ての台詞を中国語で通していたのにはただ脱帽。
ネイティブのような発音とはいかないまでも、そうとう努力をした跡が感じられた(この映画を観た台湾朋友も言っていたから確かだろう)。
プロの役者、しかも一流の役者というやつは、やることが半端じゃない。

ほかの出演者は、内田有紀はなかなか好演していたかな。
あと、老典座を演じたベテラン役者(名前忘れた)はいい味出してたし、道元禅師を慕って中国からきた寂円禅師役の俳優テイ某氏、北条時頼役の藤原竜也くん(それにしても彼って狂気の役が多くない?)も頑張っていたと思うのだが・・・。
ダメだしをすれば、個人的に、道元禅師の次に思い入れのある二祖懐弉禅師役の村上敦とかいうモデル上がりの俳優さんの演技が痛かった・・・。
滑舌が悪すぎ、演技も微妙・・・。
彼だけがミスキャストだと思う。
あと俊了さんとかいう、架空の坊さんも演技がイマイチかな・・・。
我愛你の発音が痛かった(泣
短いんだから完璧にせえや!

風景描写も雄大かつ神秘的で高橋伴明監督の力量を随所に感じることができた。間違いなく、日本を代表する仏教映画となったであろう。
この監督のほかの作品も観たくなった。

ただどうしても…やはり在家の方(一般の方)にとって、禅語は難解だし専門用語も多い、また道元禅師の生涯をまったく知らない人にとっては、エピソードの一つ一つがチンプンカンプンだったかもしれない。
映画の時間の制約上、これは仕方のないことなのだが、あとは書籍なりで理解を補っていただくしかない。
それでも、禅の精神を少しでも分かりやすく伝えようという工夫が、台詞の随所にあり、「禅」を少しでも「感じて」もらえたらと思う。

映画を観ている最中は完全に勘太郎道元に感情移入してしまってずっと泣き通し・・・ってどこまで泣くんじゃい!
つくづく一人で行ってよかったと思う^^;

なんであそこまで泣いたのだろう・・・
道元禅師への思いが溢れてしまったのはもとより、わが身の不甲斐なさ、道元禅師を多くの人に知ってもらえることの嬉しさ、勘太郎さん、監督、製作に携わったすべての人たちへの感謝、自分が曹洞宗侶であることの喜び・・・そうしたいろんな気持ちがない交ぜになったから。

そして観終わって最後に思ったのは、

もっと坐ろう、ということ。

映画が終わり目を腫らして、次に向かったのは、横浜中華街。

今日はマイミクのカズーノフさんの幹事でカラオケオフ、引き続き中華街でフカひれディナーということで、私だけディナーからの途中参加。ボリュームもあったし美味しかった~
しかも飲み放題であの値段は安いでしょう♪
ほぼ一人で紹興酒飲みまくり^^ をい
みんなとは、おもに中カラネタで盛り上がった^^
あ、恋バナは出なかったな下ネタも^^爆
途中参加なのに温かく接してくれたみんなに謝謝。
今度は勇気を出してカラオケにも参戦しよっ!


以上はmixiの日記に載せた文章を抜粋したものです。

PRMISE(無極)

2007年06月08日 | 映画
PROMISE (無極)

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ん~なんとも・・・

中華系歴史物ファンタジーとでもいいましょうか・・・

映像綺麗です。

衣装素敵です。

でも、どうも登場人物に感情移入できない・・・。

ファンタジーだから、荒唐無稽なストーリーはしょうがないとしても、登場人物に魅力が乏しい。

真田広之は単なるスケベなおっちゃんだし。

チャン・ドンゴンも、結局お前はどうしたいんじゃって感じの優柔不断男だし。

傾城という名の美女(セシリア・チャン)のいい加減さにも、なんか腹立ってくるし。

ただ、真田広之にしても、チャン・ドンゴンにしても、中国語の台詞でよく頑張って演じたと思います。

ネイティブの人が聞いたらどうなんでしょうね・・・

ともあれ、中国、日本、韓国の俳優がひとつの作品を作り上げたという点は評価できると思います。

この手の映画は好き嫌いに分かれるでしょうね・・・

5段階評価は・・・(ちょっと辛口ですが・・・)

これまで、韓国のチャン・ドンゴンは、チャミスルのCMで「ちょっと変・・・」と思っていましたが、今作では、いい眼をしている俳優だと思いました。

ニコラス・ツェーという俳優もいい味出してます。

真田広之は、役が悪い・・・。

セシリア・チャンは確かに綺麗でした。やはり日本人にはない種類の色気ですね。

さすがのチェン・カイコーも今回は外した?

色彩感覚は素晴らしいのに物語の内容がおざなり・・・残念・・・


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