一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

湯河原へ

2006年08月30日 | 思い・お寺の活動
今日は、湯河原へ教区の宿泊研修に行ってまいります。

人権学習、教区会議のあとは、ゆっくり温泉に浸かって夏の疲れを癒せそうです。

また、教区の宗侶の方々と水入らずで(お酒はいくらか入りますが・・・)懇親を深めるいい機会でもあります。

それでは、行って参ります!


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放下着(ほうげじゃく)

2006年08月29日 | 禅・仏教
禅語です。

はじめてこの言葉を見たときは、「ん?下着を放つってなんだ?」と思ってしまいました。

下着(したぎ)ではありません・・・

「放下着(ほうげじゃく)」

「捨ててしまいなさい」という意味です。

「着」は強調の助辞とのこと。

ということは、私の感性だとこの言葉は、

「エーイッ!四の五の言わずに全て捨ててしまえっ!」

というニュアンスに取れます。

禅語は時に厳しく心に響きます。


わたしたちは、何でもかんでもしがみつこうとしてしまう・・・

執着してしまう。

所有しようと欲してしまう。

所有したら手放すまいとする。

あらゆる「私のもの」という考え(概念)は妄想に過ぎないのに、仮に付けられた名前(言葉)に過ぎないのにもかかわらず・・・。

私の伴侶、私の子ども、私の親、私の恋人、私の友人、私のお金、私の家、私の車、私の名誉、私の地位、私の体、私の命、私の心、私の・・・。

そしてそれらの「私のもの」が、私の思い通りに行かないと、悩み苦しむ。

そこで「放下着」。

「だったら全て捨ててしまいなさい!」ということです。

禅はたった一言で言い切ってしまいます。

この言葉の指しているものは、物質的な所有に限りません。

いやむしろ、より本質的な意味で捨ててしまうべきなのは、あらゆる物事にしがみつこうとてしまう私たちの執着心そのものでしょう。


マイスター・エックハルト(※ウィキペディア)の言葉にこうあります。

まず第一に決然己を棄てることである! そうすればその人は一切のものを棄てたことになる。まったく、たとえある人が一つの王国を、いな全世界を棄てたとしても、もし彼が彼自身を棄てていないならば、彼は何物をも棄てたともいえないのである。これは真実そうなのであって、逆にもし彼が彼自身を棄てるならば、たとえ彼がいかなるものを棄てないで保っていようとも、すなわち、富や名誉やその他のどんなものをそのまま保持していようとも、彼は一切を棄てた人であるといいうるのである。・・・中略・・・「ひともし我に従い来たらんと思わば、まず己を棄てよ」ということである。(『神の慰めの書』講談社学芸文庫)

M・エックハルトはここで、所有の多少が問題なのではなく、「私(エゴ)に執着する心」を捨てられるかどうかに、神と一体となる鍵があるのだと説いているように思われます。

「放下着」のねらいもそこにあるのではないでしょうか。

執着する心からは、仏の世界は現れません。

自分が本来進むべき方向性も見えてきません。


夏ももう終わりです。

今日は夏を名残惜しむかのような青空が広がっていました。

「放下着(ほうげじゃく)」

この言葉から感じる私的なイメージとして、暑いけれども、その暑さゆえにどこかふっ切れたような、爽やかな夏空を思い浮かべます。

我を忘れたように鳴く蝉の声が沁み込んだこの夏空に、しがみつく心、過剰にこだわる心を解き放していきたいものです。

放下着   りょう - 書き初めくん - はてなセリフ


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発送作業にて(善意の結集)

2006年08月28日 | つながりコスモロジー
昨日は、11月に当園ホールで行われる環境シンポジウムの通知発送作業をしに、サングラハのミーティングルームに行ってきた。

環境スペシャリスト小澤徳太郎先生、岡野守也先生夫妻、有志の若者が数人集まっての作業。

各スタッフが挙げたリストの中から選定された発送先を見ると、各界の錚々たる面々が名を連ねる。

私も昨日ギリギリに3名をリストアップ。

そのうち2人は個人的に思い入れのある人を挙げさせていただいた・・・汗
(本当に来たら、逆にどうしよう・・・なんて)


とにかく、これからどれだけのレスポンスがあるか楽しみである。

当然のことだが、通知を送ることは簡単にできるのだ。

こちらの思いがどこまで伝わるか。

善意をどこまで結集できるか。

日本は変わるか。

変えられるか。

人々が、子どもたちが、安心して暮らせる社会を遺していけるか。


まずは大きな一歩を踏み出したと言えるかもしれない。


作業後は、オリジン弁当でささやかな打ち上げ。

夜遅くまで盛り上がった。

今回も岡野先生、小澤先生に愚問をぶつけながら、たくさん学ばせていただいた。

しかも時に個人レクチャーを受けられるから、サングラハは最高だ(笑)

目からウロコがポロポロと落ちるのが分かる。。。

納得いくまで教えていただける。

本当に有り難いことだ。

また、若者からは真っ直ぐなエネルギーをもらう。

腐ってなんかいられない・・・

これからもともに学んでゆきたい。


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効いてるのかね・・・?

2006年08月27日 | ダイエット・健康
とりあえず、信じて1ヶ月飲んでます・・・「ヘルシア緑茶」。

最近、体重計に乗ってませんが、はたして効いているんでしょうか・・・

近日中に、経過報告致します。

たぶん、あんま変わってないだろね・・・

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CBも・・・

2006年08月26日 | 写真館・その他
2号さん(下記事)を復活させたついでに、愛車のCBも洗車しました。

教習所バイクなんてバカにされたりもしますが、それだけ性能がいいことの証。

扱いやすく、十分な馬力があります。

そのへんの400には絶対負けません

あれ、言動が走り屋的・・・?

ついでに、チョイ乗りで酷使されて弱っているリトルカブくんも洗車しました

小型犬のホンダフィットはまた今度ということで。。。


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2号さん復活!

2006年08月26日 | 写真館・その他
愛人ではありませんよ・・・って冗談が過ぎてますかね・・・

MTBの2号さんが一年ぶりに復活しました

自転車は手入れしないとすぐに痛みます。

一年間放置されっぱなしでかなりあちこち痛んでおりました・・・

まずは洗車、錆落とし、タイヤのエア入れ。

チェーンの錆もキレイに落とし、グリスをかけました。

おかげで2号さん、久しぶりにピカピカに変身しました

若干、前ブレーキが泣くのと、変速機のレスが微妙に悪いことを除けば、至って快調

実は数年前まで趣味と言えばMTB(マウンテンバイク)でした。

日帰りで三浦半島を一周したこともあります(自分に)

ここ何年かは住職になったことによる余裕の無さか、たんにものぐさなのか、ずっと遠ざかっておりました。

これからはダイエットにもなるのでMTBを復活させます。

今回は2号さんですが、次回は車庫の中でやはりボロボロになって眠っている1号さんを復活させます・・・

写真の2号さんは、「GT」というアメリカのメーカーのバイク。

元から街乗り志向のため、タイヤはスリックで舗装道路も快適です。

MTBで街乗りする時の良さは、歩道から車道に降りるときの段差の衝撃をサスがしっかり吸収してくれること。

変速機のおかげでどんな坂も登れること。

さぁ!これからMTBライフの復活です!


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「晏子」・・・美しく生きるということ

2006年08月24日 | 
晏子〈第1巻〉

新潮社

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数年前に姉の友達の勧めで読んだ本です。

全4巻というボリューム。

中国歴史小説と言って尻込みすることなかれ。

どなたでも一気に読めること請け合いです。

古代中国、春秋戦国時代末期。

権謀術数が蠢く乱世において、斉の国で活躍した、二人の「晏子」、晏弱、晏嬰父子の人生を描きます。

前半は、勇猛果敢な将軍、清廉の鑑、父 晏弱の物語。

後半は、「礼」を法とし天命に生きる宰相、子 晏嬰の物語です。

二人の生き方の類稀なる美しさに圧倒されます。

その美しさは、私たちのような凡人には時として狂気にさえ映る。

どんなことがあっても揺るがない生き方。

ひたすら自己の信念に殉じる生き方。

それは彼らにとって天命、天の声にほかならないのでしょう。

コスモス(全宇宙)の声に耳を澄ませ、自己が有する最大限の力を尽くせば、かような生き方が現れるのかもしれません。

いや、彼らにとっては、「ただ天(コスモス)の声に従って生きている」だけなのかもしれません。

古代の闇に覆われた歴史上の人物に光を当て、見事な人間像を描き出す著者の手腕には脱帽です。

著者の他の作品では、「太公望」を読みました。

こちらも良書ですが、「晏子」の方が上です。


しかし、晏子が活躍した時代に、日本は縄文時代・・・。

ちょっと、なんだかなぁ(悔しい)という感じです。

ま、黄河文明の発達に太刀打ちできないのは当たり前ですね。

文明はともかく、日本が精神性で中国に追いつくのは、やはり聖徳太子が出現してからだと思います。

それにしても、現代人は、飛躍的に高度な文明を築き上げましたが、その精神は反比例的に急速に退化しているように思われてなりません。

現代の中国にも日本にも、二人の晏子のような「仁」は皆無に近い。


エゴイスティックで狡猾な中国の政治家たちにも読んで欲しい一冊です。

そして、信長気取りのあの方、Kさんにも・・・



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初心に帰って

2006年08月22日 | 思い・お寺の活動
今日から二日間、南足柄の曹洞宗の名刹、最乗寺(通称:大雄山)で年に一度の現職研修。


初心に帰って学んで来ようと思う。

修行時代の純粋さを取り戻すいい機会だ。

また多くの若い宗侶と懇親を深めるチャンスでもある。


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駒苫残念・・・早実おめでとう!

2006年08月21日 | 思い・日常
昨日の球史に残る引き分け。

そして今日の再試合。

感動しました!!

今日も実質、駒苫 田中と、早実 斉藤の投手戦でしたが、最後まで気の抜けない試合となりました。

私としては駒苫を応援してましたが、見事に競り勝った早実も天晴れでした。

負けた後の田中の表情も実に爽やかでしたし、クールを維持していた斉藤が見せた涙にも感動しました。

おそらく、二人ともプロ入りするでしょう。

今からプロ入り後の活躍が楽しみです。

とにかく両校選手の健闘は素晴らしかった!

お疲れ様でした。


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シンポジウムに向けての合宿

2006年08月21日 | つながりコスモロジー
スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」

朝日新聞社

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19日、20日と当寺において、環境スペシャリスト小澤徳太郎氏を招き、シンポジウム「日本も<緑の福祉国家>にしたい」に向けての合宿が行われた。

サングラハ教育・心理研究所主幹、岡野守也氏をはじめ、スタッフ23名+赤ちゃんが参加。

二日間ビッチリ、環境問題についての学習、及び共通認識の確認を行った。

活発な意見も出され、とても有意義な学びの場となった。

19日は午後3時から、なんと翌日の明け方近く3時半まで、翌日は六時半に起床し夕方まで、学びと話し合いは続いた。

みんなクタクタになりながらの熱い、暑い、篤い、合宿だった。


地球環境はすでにそうとうヤバイところまで来ている。

次世代、後世のことを思えば、「誰かがやるだろう」、「気づかないふり」、はできない・・・

また、「それぞれができるところから」とか、「もったいないの精神」とか、精神主義だけでは到底解決できる問題ではないのだ。

日本全体が中長期の地球環境を見据えた対策を講じていかなければならない。

「緑の福祉国家」はスウェーデンだから可能なのではない。

しばしば指摘される、人口の多寡は問題ではないのだ。

大事なのは、志(やる気)と行動力。

秋のシンポジウムには、環境問題の専門家はじめ、政治家も来ることになるだろう。

緑の福祉国家に向けて、日本の進むべき方向を決める、ターニングポイントとなることを期待したい。

微力も集まれば強力になる。

はたして流れを作ることはできるか。

私も微力ではあるが協力していく。


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