森男の活動報告綴

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2015年を振り返って

2015年12月26日 | 雑記
今年もあとわずかになりました。今年の最後は、私の模型製作活動の一年を振り返ってみたいと思います。この写真は、日本本土決戦のジオラマ「Sweet Home」です。今年はこれが一番の思い出です、、。

このジオラマは、月刊アーマーモデリング4月号に紹介していただきました。日本家屋を主体にしたジオラマは、以前からずっとやってみたかったので、こうやって形に出来たこと自体嬉しかったのですが、それだけに留まらず、創刊号から愛読していた同誌に、かなりのページを割いて紹介してもらったことは感無量でした。

いろんな方から「あれ見たよ」と声をかけていただいたのも嬉しかったです。正直、製作中は死ぬかと思うくらいめちゃくちゃ大変でしたが(笑)、本当に作ってよかったなあと思ってます。

そして、月刊ホビージャパン5月号では、日本海軍の九六式三号艦戦を紹介していただきました。

これは九六艦戦に試験的に液冷エンジンを搭載したもので、写真も図面も現存しておらず、幻の機体といわれています。私はもう20年くらい前から立体にしてみたいと思っていたのですが、なかなか着手することができず、やっと形にすることができました。正確な形状がわかっていないながら、この三号艦戦は日本機の中では一二を争うぐらい美しい飛行機だと個人的に思ってます。誌面を見て「こういう飛行機があったんだ」と興味を持ってくれる人が少しでも増えてくれれば本当に嬉しいです。

月刊モデルアート8月号に掲載されました、沈没した戦艦武蔵のジオラマも、かなり印象に残った作品です。
この号は今年発見された武蔵の特集で、最新考証を反映した武蔵の作例などが紹介されています。その中の一つとして、このジオラマが掲載されました。ご存知のとおり、発見された武蔵は、沈没時の爆発で四散してしまっており、このような原型をとどめた姿ではありません。しかし、編集部からの注文は「沈没した武蔵を自由なイメージで製作して欲しい」というものでした。こういう依頼はなかなかない、モデラー冥利に尽きるものです。そこで私なりに「武蔵はこういう姿であってほしい」というイメージをできるだけ固め、与えられた時間の中で出来る限りのことをさせていただきました。なので、非常に手ごたえを感じることができた作品となりました。

今年は他にもいろいろと模型誌のお仕事をさせていただいたのですが、これら3作品はその中でも特に印象深かったものです。どれもすでに掲載時に報告してますので、「ちょっとしつこいかな?」とは思いましたが、一回で終わらせるのはちょっともったいないなと思いましたので(笑)なにとぞご了承下さい。初見で興味を持ってくださった方は、もしよろしければぜひ誌面を御覧になっていただければと思います。

各作品の製作にあたっては、要所要所でさまざまな方々から貴重なアドバイスや情報を提供していただき、そのおかげで完成することができました。また、各誌編集部の担当の方々には本当にお世話になりました。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

雑誌掲載時のエントリーはこちらです。掲載誌の紹介などをしています。
「Sweet Home」http://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/0a2c497d62f7526393c4bee1bfb09f3a
九六式三号艦戦 http://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/a7a9169bd92c907155c289d4d561da2d
武蔵 http://blog.goo.ne.jp/morio1945/e/5293b45897787d7f4f6bbda26d37633f
※以上の写真は私のセルフ撮影したものです。誌面には載っていません。

模型のお仕事以外で、印象に残ったといえばやはり「せんしゃん」関係でした。毎春、中四国地域で開催されてます「中四国AFVの会」では、私のデザインした公式マスコットキャラクター「せんしゃん」と「すだこ」をかなりプッシュしてもらってます。今年はせんしゃんのレジンキットを15箱製作し、会場で「販売」(一定額以上をカンパしてくださった方へのノベルティーという扱いなので、正確には販売ではありません)したところ、数時間で「完売」してしまいました。

ぶっちゃけ、運営委の人とは「二、三個売れたら万々歳だよねー。売れ残ったら在庫にして気長に売りましょう」とか話してたので(笑)これはもう、ほんとびっくりでした。

レジンキット製作経験者の方々にはわかっていただけるかと思うのですが、原型やゴム型の製作、複製、パッケージの準備など、レジンキットの製作は想像の10倍くらい大変でした。自分で提案したことながら、製作の途中で何度も「俺はなんでこんなことをやってるんだ?」と自問自答したものです。

しかし、15個とはいえ「完売」した時点でそんな想いは吹っ飛んでしまったのでした。いやほんと、作ってよかったです。せんしゃんを「引き取って」くださった皆様、本当にありがとうございました!!大事にしてあげてください!

会場ではキットのほか、缶バッジや絵葉書のノベルティーセットも頒布し、多くのカンパをいただくことができました。これもほんと嬉しかったです。


あと、私が編集してます「中四国AFVの会ニュース」も今年で2号目となりました。これは中四国AFVの会の入賞者名簿や、会場の様子を報告するA4二つ折りの簡単なリーフレットで、静岡ホビーショーで配布しました。結構な枚数を印刷したので、ちょっと心配でしたが(笑)想像以上にはけまして、ほっとしました(笑)

これは、来年も発行する予定です。

そんなこんなで、いろいろと充実した一年でありました。ただ、個人的な作品の完成品がほとんどなかったというのが残念であり、大きな反省点でした。とはいえ、ノモンハン事件を題材に製作しました「The Quiet Nomonhan」がキヤホビーコンテスト(キヤコン)で佳作をいただいたのはとてもいい励みになりました。

この作品も、自分なりにさまざまなテーマを持って取り組んだものでして、製作を通じてかなりの糧になったように思います。

というわけで、来年の目標としましては、お仕事だけでなく個人的な作品も、もっと製作していきたいですね!

それでは皆様、よいお年を!

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