施設にいる母が食べられなく
なってきたから、あなたも覚悟して
おいて!と、姉からのラインを
受け取り、ついに来たかと思いつつも覚悟の決まらない私でした。
その時、何気なく自分のブログを
見ると、過去の投稿で読まれたものが出ていて、その中に『遺す言葉と死後生』というタイトルのものが
ありました。
2014年の投稿なので、書いた私も
全く覚えてなくて、『死後生?』
なんのことだろう?と思って
読んでみると、柳田邦夫さんの
言葉で『人の精神性のいのちは
死後も後を生きる人々の心の中で
生き続け、それぞれの人生を
膨らませる。
それを私は、死後生と呼んでいます。』と記してありました。
2014年は、初女さんと田口ランディさんの対談を主催した年です。
初女さんが亡くなった今、この言葉をそのまま実感している自分がいます。
死後生は真実であり、肉体には
限りがありますが、魂は永遠だと
思っています。
目に見えない世界の豊かさに
支えられ私たちは今を生きているのだと思えるのです。
今日、母のところへ行くと、
私の作ったりんごの煮たのを食べて
くれました。
子供の時に、熱を出すと母が
りんごをすりおろして、食べさせて
くれました。
そのりんごは、特別美味しく思えて
今日は母にりんごを持って行きました。
食べてくれるだけで、有り難くて
幸せになりました。
見過ごしてしまうような、小さな幸せに私たちは支えられ生きているのかもしれないって思えました。
生きつづけるいのちは、一人一人の中に必ず存在しているのですね。
でもなぜ、このタイミングで10年前に書いた自分の文章と出会うの
だろう…
天の計らいでしょうか…