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【わんちゃんの独り言 part2】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています

真夏の木津川河川敷(お花と虫の観察)

2012-08-16 | 
この夏、偶然にも同じ場所を植物観察で三度訪れました
7月7日(やましろ里山の会・植物部)
7月22日(木津川市植物同好会)
7月28日(個人的に)
暑い暑い真夏の木津川河川敷です。
京田辺市玉水橋から木津川左岸を少し下流に歩きサイクリングロードを河川敷に下りて行ったところです。
河川敷の中のお花畑のように思いましたこちら

ちょっと日にちがずれますと、出合うお花たちの顔ぶれも、ちょっと変わってきますね。
オオフタバムグラの可愛いお花、ちっちゃいお花なんで撮るには難しかったです

オオフタバムグラ(大双葉葎)アカネ科


オオフタバムグラは北アメリカ原産の帰化植物です。 
生育場所は海岸や河川敷などの砂地を好むようです⇒ナルホドです。

『木津川市植物同好会』での観察会の時アカメガシワの花外蜜腺というのを教えていただきました
「ここに虫がきてますね、花にきてるのなら解りますが・・・なぜでしょうか?」
「エッ!はぁ?」
「ココに蜜腺があるんですよ、花の外の蜜腺で花外蜜腺といいます、アリがよくきてますね、アリが寄って来ることで毛虫が付かない、ということでアカメガシワは工夫してるんですねぇ」


2009.6.4 山城森林公園

この日はたまたまヒメジュウジナガカメムシが訪れていました。
ヒメジュウジナガカメムシ

ホラちゃんとね・・・

カメムシ目 ナガカメムシ科
大きさ 8mm前後
鮮やかな朱色と黒色に塗り分けられた印象的なデザインのカメムシ。
(いっぺん見たら忘れませんね)

オニグルミ(鬼胡桃)クルミ科


「何でこんなところにオニグルミがあるんでしょうか?」
「どっかから流れてきたんかしら?」
「コレは谷筋に居る木なんです、上流の谷筋から流されてここ(河川敷)まで来たのでしょう」
「あらぁ!実が生ってるぅ」「この実は食べれる?」
「食べられますよ、もっと熟してきたら、周りの果皮を腐らします、中の実を干して炒ったりして食べるんですよ」
オニグルミは4月の終わりから5月にかけて花を咲かせますこちら

オニグルミの実を撮っていたら小さな虫を発見(上の写真の矢印)

ベッコウハゴロモ大きさ (翅端まで)9-11mm


このように、お花を撮っていると虫たちにも目が行きます。
どの虫たちも木津川河川敷で出合った虫たちです。

ヒラヤマアミメケブカミバエ ミバエ科

体長3.5~4mm。

ミバエの仲間は、実(み)に限らず、植物組織内に卵を産み、幼虫は周囲の組織を食べて育ちます。
ヒラヤマアミメケブカミバエはヨモギの茎の先端に虫えい(虫こぶ)を作って育ちます。

ラミーカミキリ(Ramie髪切)コウチュウ目(鞘翅目)カミキリムシ科

体長:10~20mm

(今年の夏はこのカミキリムシによく出合ってますねぇ)
大阪市立大学付属植物園⇒こちら
南山城村童仙房⇒こちら

ツメクサガ チョウ目(鞘翅目)ヤガ科


大きさ (開張)32-35mm

「幼虫の食草のムラサキツメクサにツメクサガ、いい写真ですね。」
「アリガトウございます」

ナカグロツトガ チョウ目 ツトガ科

翅をたたんで棒状になってとまっているところです。

マメコガネ(豆黄金)コウチュウモ目 コガネムシ科

大きさ 9-13mm

キレイな色のカワイイ虫!と思いましたが、結構農作物を食い荒らすらしい、日本在来種だが、移入した北アメリカで繁殖して大害虫となり、"Japanese beetle"(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれて嫌われている。
と言うてもアメリカに移入したのは1910年代の頃のこと・・・

キマダラコヤガ ヤガ科

大きさ (開張)21-24mm

前翅は黄色に黒い線と点の斑紋があり、明瞭な色彩が引き立って綺麗。
キマダラコヤガに初めて出合った時こちら

ホソハリカメムシ カメムシ目 ヘリカメムシ科

大きさ 9-11mm

淡褐色で、やや細長いカメムシ。胸部の両端が鋭く尖っている。
メヒシバ、エノコログサ(↑ナルホドです)など、イネ科の植物でよく見られる。水田のイネも食害する。

虫たちの写真が溜まってるんで、あともう少し紹介します。続く・・・

南山城村(童仙房・野殿)~虫たち~

2012-07-19 | 
童仙房にマツブサのお花に逢いに行って空振りに終わり➱こちらそれでもめげずに虫たちは居ないかな?と。

モートンイトトンボ(Mortonイトトンボ)イトトンボ科 モートンイトトンボ属




大きさ:約26mm~28mm

モートンイトトンボ
雄の腹部は尾部にいくほど、オレンジ色が濃くなります⇒ハイそうですね、
平地や丘陵地の湿地などに生息しており、5月から7月下旬ころまで見られます⇒確かに、池の淵に居ました。
この名前はイギリスのとんぼ学者Kenneth J Morton (1858~1940)に捧げられたものです⇒ナルホド。

ホソミオツネントンボ(細身越年蜻蛉) アオイトトンボ科 ホソミオツネントンボ属



大きさ:35~42mm

ホソミオツネントンボ
低山地の水草の多い池などで見られる細身のイトトンボ。
トンボにしては珍しく、成虫のまま冬を越すので「おつねん」の名がついている。
春になると体色が青くなるが、冬の間は褐色なので、枯葉にまぎれて見つけにくい。

アサヒナカワトンボ♀


アサヒナカワトンボとニホンカワトンボは同じカワトンボ科でよく似ていますが、違いは ➱こちら

↓パキッとしたトンボの写真です
アサヒナカワトンボ


ニホンカワトンボ

↑の2枚の写真は観察会のメンバーからいただきました、アリガトウです。

 「小曲」  大木淳夫 
想ひ
かすかに
とらへしは、

風に
流るる
蜻蛉(あきつ)なり。

霧に
ただよふ
おちばなり。

影と
けはひを
われは歌ふ。

↑ 道草さんよりいただきました。



ヒョウモンエダシャク(豹紋枝尺=豹柄の尺取虫) チョウ目 シャクガ科

大きさ (開張)41mm~50mm

ヒョウモンエダシャクの一番の特徴は、なんといっても毒を持っているということ。
幼虫のときにアセビを食べるそうなんです、このアセビの毒が体内に蓄積されてる。アセビは漢字で書くと馬酔木、馬でも葉を食べると酔ったようになるというほどの毒性があるので、他の生き物は近づかない、それが何故かヒョウモンエダシャクだけは平気らしい。おかげで、ヒョウモンエダシャクも鳥や他の生き物に食べられることなく安全に暮らすことができる。人間を刺したりするようなことはないだろうけど、あまり触らない方がいいかもしれない。

アミガサハゴロモ(編笠羽衣)の幼虫 半翅目 ハゴロモ科


マミジロハエトリ♂(眉白蝿捕)ハエトリグモ科



大きさ♂:6~7mm

マミジロハエトリ
黒色の頭胸部の前方に白い横線がある小型ハエトリグモ。
頭胸部は黒色で、♂は眼の上に白い横条が見られる
正面の2個の大きな目が目立つ小型のクモ。その名の通り、ハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫である。捕獲用の網を張らず、歩き回りながらハンティングをする徘徊性のクモである。

ヒメカメノコテントウ  甲虫目 テントウムシ科

体長3.5mm~5mm


↑ ヒメカメノコテントウの幼虫
成虫・幼虫とも植物に付くアブラムシを食べる。

ラミーカミキリ(Ramie髪切)コウチュウ目(鞘翅目)カミキリムシ科


ラミーカミキリに(6/17大阪市大植物園で出合って以来の➱こちら)再会です
薄青色と黒色にきれいに色分けされたカミキリムシ。体表にはビロードのような材質感がある(らしい)
もともと日本にいた種類ではなく、明治初期に中国大陸から輸入されたラミーという植物にくっついて入ってきたらしい。
成虫はラミー、カラムシ、ムクゲなどの葉や茎を食べる。幼虫もこれらの植物の茎や根を食べる。
掲載のすべての虫たちの写真は2012.7.04 南山城村童仙房・野殿にて撮影

【おまけ】


祇園祭の日(7月17日)の午前11時、気象庁(各気象台)から関東甲信、東海、近畿、中国・四国で梅雨明けしたと見られると発表がありました。
「梅雨明け10日」といって、
梅雨明けしてしばらくは、太平洋高気圧が張り出して安定した晴天が続くものですが、今年は太平洋高気圧がすっぽりと日本付近を覆う形ではありません。
一部では強く、一部では弱く(沖縄付近に低気圧があるように)...となりそうです。
このため、晴れはするけど「にわか雨や雷雨に注意が必要」「湿った空気の流れこみ(台風など)をブロックしづらい」という弱点もあります。
ともあれ、早い真夏の到来!暑さに気をつけて楽しみましょう!!
けど、熱中症⇒こちらにはくれぐれもご注意のほど



ロンドンオリンピック

2012-07-13 | 
ロンドンオリンピックの開幕(7月27日)まであと2週間。
なんだかワクワクしてきますね、アスリートの皆さんの心境と言うのはワクワクでは済まない事でしょう。4年に一度のその日のために彼らは調子を上げたり落としたりしながら最高の状態で本番を迎えるためのコンディションを調整するんだそうです。いつも頑張っていればいいというワケではなく、今は調子を落とす時期、そろそろ上げていくとき、そんな高度なコンディション調整が一流のアスリートには可能なんですね。
金メダルが期待される一人、ハンマー投げの室伏広治選手は中国の歴史書「後漢書」の言葉を座右の銘にしているそうです。
激しい風が吹いてはじめて本当に強い草が見分けられる
『人の心の奥底に秘める意志や信念の強さも困難の中に置かれて初めてわかる』という意味の言葉です。
後漢書:范曄(はんよう)著 王覇伝(おうはでん)劉秀(りゅうしゅう)より
「疾風勁草(チー・フォン・チン・ツアオ)」
 「疾風に勁草を知る ( しっぷうにけいそうをしる )」 
川井郁子 モーニングエッセイより。

チュウガタシロカネグモかな?
シロカネグモ属の仲間は水平に網を張り、中央は空間がある⇒ハイそうやね。





チュウガタシロカネグモには腹部の前方に1対の黒斑があることから・・・
この部分がハッキリ撮れてないんです
脚に透明の緑の部分があるように見えます
コシロカネグモかな?





ウチの庭に居ました
ただ今、問い合わせ中デス。

「チュウガタシロカネグモのように思いますが、家の庭なら、もう一度正面から撮り直したらどうでしょう。」
ハイ 今朝、取り直してきました




チュウガタシロカネグモですよね?

オトシブミ

2012-07-07 | 

 オトシブミ 甲虫目 オトシブミ科 



大きさ:7~10mm



これはクリの木の葉っぱです。揺籃(ようらん)を制作中なのかな?フツーもっとキチッと巻々して作るんですけど・・・
揺籃(ようらん)とは?
初夏にクリ、クヌギ、ハンノキ、シラカバなどの葉を巻いて、中に卵を産みつける。この卵の入った葉の筒を揺籃(ようらん)といいます。揺籃は切り落とすこともあれば、切り落とさないこともある。卵からかえった幼虫は中で葉を食べてさなぎになる。揺籃の形が、むかしの落とし文の形に似ているところからついた名である。

オトシブミ繋がりで、こちらはヒメクロオトシブミです。

2011.5.02 星田園地にて撮影

彼(彼女?)が作った揺籃です

2011.5.02 星田園地にて撮影

サトキマダラヒカゲ チョウ目 タテハチョウ科


大きさ(前翅長)26~39mm
時 期 5-8月
分 布 北海道・本州・四国・九州
竹やぶやササ類のはえた林に極めて普通に見られ(ナルホドです)樹液に良く集まる。
人家周辺にも多い。
幼虫の食草は、ササ、タケ類。

クロヒカゲ チョウ目 タテハチョウ科


大きさ (前翅長)23~33mm
雑木林の内部や山道沿いで見られる黒っぽい地味なチョウ。
はねの形はスマートで、裏面に目玉模様を持つ。
チョウには珍しく暗いところが好きで、日陰の地面にとまっていることや暗い林内を飛んでいることが多い。樹液にもよく来る。
幼虫の食草はササ類各種。


キシタエダシャク チョウ目 シャクガ科


開張:34~44mm
前翅は白地、後翅は黄色地で、黒紋がたくさんあるシャクガ。
幼虫の食樹は、アセビ、レンゲツツジ、ヤマツツジなど。

キマエホソバ チョウ目 ヒトリガ科


開張:25~30mm
幼虫は地衣類を食べて育つ。

シロスジツトガ  チョウ目 ツトガ科


大きさ (開張)18~25mm
撮った写真を見て頭の先に細かい毛が密生してる?うん?と思いました。

シロスジトモエ チョウ目 ヤガ科


大きさ (開張)55~63mm
濃褐色地に鮮やかな1本の白帯が入り、前翅に大きな眼状紋を持ったガ。
灯火によく飛来する。幼虫の食草はサルトリイバラなど。

ヨツボシホソバ♀ チョウ目 ヒトリガ科


大きさ (開張)40~48mm
メスは、一面黄色で前翅に各2つの黒紋を持つ。オスにはこの点々は無いです

オオセンチコガネ 甲虫目 センチコガネ科


大きさ: 16~22mm
獣糞や動物の死がいに集まる黒っぽいコガネムシ
メスは地中へ糞を埋めこんで産卵する。幼虫は糞を食べて育つ。

オサムシ(歩行虫、筬虫)甲虫目 オサムシ科


キマワリ 甲虫目  ゴミムシダマシ科 


大きさ 16~20mm
雑木林の樹木の幹や倒木上、枯れ木などに集まる。都市郊外でもよく見られる普通種。
早足で歩き回っていることが多い。幼虫は朽ち木の中で育つ。

サビキコリ 甲虫目 コメツキムシ科


大きさ 12~16mm;
時 期 5-8月;
分 布 北海道・本州・四国・九州. 褐色で、やや寸詰まりの体型のコメツキムシ。
林縁の樹上や葉上で見られ、各地に普通に分布する。樹液にも集まる。夜間、灯火に飛来することがある。幼虫は地中で育つ。

セマダラコガネ(背斑黄金)甲虫目 コガネムシ科 


体長:8~14mm
薄茶色と黒色のまだら模様の小さなコガネムシ。
たまたま写真に撮ったのは、くしのついた触角をアンテナのように広げていた。

ヒメアシナガコガネ (姫脚長黄金虫) 甲虫目 コガネムシ科

体長 6.0~9.0mm

ヨツボシオオキスイ 甲虫目 オオキスイムシ科


大きさ 11~15mm
キスイとは樹液を吸うの意。
黒色で、前翅に4つの黄色い紋がある、体が平べったいので、強い昆虫の下に巧みに潜りこんで、樹液にありついているのをよく見かける(そうです)。クヌギ、ヤナギ、ブナなどの樹液に集まる。幼虫は、樹液や、他の昆虫を食べて育つ。
写真をよく見ると右下にチラッとヨツボシケシキスイが写ってますよ~~

アカサシガメ(赤刺亀)カメムシ目サシガメ科



体長:14~16.5mm

ホシハラビロヘリカメムシ カメムシ目 ヘリカメムシ科




大きさ:12~15mm
褐色で、背面中央部に小さな黒点を持ったカメムシ。腹部側面には不明瞭な縞模様がある。
マメ科の植物で見られ、特にクズを好む。

ヤドリバエ(寄生蠅)の一種 ハエ目(双翅目)ヤドリバエ科


↑このヤドリバエ ↓アシナガハリバエにソックリ!!(ためしに写真のアシナガハリバエにマウスを置いて左クリック・・・)➱こちら

コガタノミズアブ ハエ目 ミズアブ科




大きさ 10~13mm
分 布 北海道・本州・四国・九州.
黒褐色で、腹部に黄緑色~黄色の縞模様があるがっしりした雰囲気のアブ。

ザトウムシの仲間


非常に足の長いものがあり、豆に針金の足をつけたような独特の姿をしている。長い足で前を探りながら歩く様子から、座頭虫の名がある。
英語圏、特に米国では“あしながおじさん(Daddy Longlegs)”の愛称がある。(wikipediaより)

ムシヒキアブの一種




デジタル昆虫図鑑 ムシヒキアブの仲間にリンクさせていただいてます ➱こちら


オオヒラタシデムシ 甲虫目 シデムシ科

体長 15~20mm
シデムシの仲間の食べ物は動物や昆虫、ミミズなどの死体で、森の中に死体があると必ず姿を見せます。死体は成虫の食べ物としてばかりではなく、産卵場所にも利用されます。そんなシデムシたちは、森の豊かさのバロメーターで、シデムシの種類や生息数が多い森や林ほど豊かな環境であると言えます。

2012 6 23大阪府能勢町(虫たち)PhotoStory1


↓こんな風景の中をウロウロしてました・・・クリックで写真は拡大します



ゼフィルス

2012-07-04 | 
大阪府能勢町三草山に「ゼフィルスの森」というのがあって、そこにはゼフィルスと呼ばれる蝶の仲間がいる・・・って、聞きました。
ゼフィルスと呼ばれている蝶は本州では主として6月から7月にかけて年に一度のみ出現し、卵で越冬するシジミチョウ科の1群の25種(日本国内では)年に一度しか会えないこと、緑色にメタリックに輝く種類が多いこと等々・・・
ゼフィルス (zephyrus)は、ギリシャ語のzephyrosから来ていて“西風”という意味で、英語のzephyr(ゼファー)というのは“そよ風”という意味だそうです。
⇒にわかゼフィルス・ファンのわんちゃん、行ってまいりました。

ゼフィルスって噂によると、高いところにとまってるのが多いらしい
そんなんやったら、撮るには難しい蝶々さんやなぁ、とか思いながら・・・(双眼鏡必携やな?とか思いながら)

「ホラホラあそこに」「えっ!どこどこ?」
ホンマに高いところで飛び交ってるのんが見えるんです、けどちっちゃなモンが飛び交ってるから撮りにくい。
ちょっと場所移動。
「あっ!ミズイロオナガシジミが居るよ」
声の方を見ると、腰のあたりまで笹が茂ってる笹藪の中の遠い笹の葉っぱにとまってる



「ミズイロオナガシジミやけど、ちょっとらしくないなぁ、高い樹のてっぺん辺りに居るはずやのに、こんなところに居るなんて」という声が聴こえてます
「いいじゃないですか、ラッキー~~」とか言いながら、腰のあたりまで茂ってる笹藪の中をかき分け近づいて行くわんちゃんでした(けど、足元笹が茂ってて見えないし、何かの蔓にひっかかりながらなんで、ちょっと怖かったのは正直なところ)


尾長の名の通り、尾が長いでしょ?
その尾を一生懸命スリスリしてるんですよ(なんでやろ?)

翅の表を見せてほしいなぁと、チャンスを狙ってたんですけど・・・
この後、ピタッと閉じてしまいました。



ミズイロオナガシジミ(水色尾長小灰蝶)シジミチョウ科
大きさ (前翅長)11-18mm
樹冠部を早朝、午後4時〜夕方に飛翔、日中はコナラなどの樹上の葉陰で休憩
つまり、樹のてっぺん辺りで飛びまわるのは早朝か午後4時~夕方、昼間は樹のてっぺん辺りの葉の陰で休んでいる。
笹藪の中で出合った時の「らしくないなぁ」の意味がナルホドです




前翅にリの字、後翅にレの字の黒条班を持つのが特徴のチョウ。
翅の裏面は灰白色で、後翅のVサイン模様と長い尾状突起が目立つシジミチョウ。
翅の表面は暗い灰色←この様子は撮れてません。

梅雨の間の蝶の紋様清けくも。 (道草)

この日は、ほかにも何種類かのゼフィルスが居たようなんですが、わんちゃんが撮れたのは、このミズイロオナガシジミだけでした。
【おまけ】
大阪府能勢町三草山ゼフィルスの森(14.48ha)には、日本に生息するミドリシジミ類の蝶(ゼフィルスという愛称でよばれる小型の蝶)25種のうち10種が生息しています。中でもヒロオビミドリシジミにとって、大阪府内唯一の生息地であり、日本の分布の東限になっています。
平成4年9月には、大阪府自然環境保全条例にもとづき、緑地環境保全地域に指定され、動植物の採集が禁止されています。
三草山ゼフィルスの森保全事業に取り組んでおられる大阪みどりのトラスト協会HPより ⇒こちら 


「ゆれる花」  島田陽子

ゆれる花が好き
あせび アカシア 藤の花
かすかな風にも
蝶にも感応する花が好き

ゆれるこころが好き
二つのものの間をゆれながら
わずかに均衡を保っている
よわいこころが好き

↑ 道草さんからいただきました。


三草山へ登る時、三草山から下る時、いろんな虫たちに出合ってます
次回はその時出合った虫たちを紹介します。

虫たちPARTⅠ~大阪市立大学理学部付属植物園~

2012-06-25 | 
お花の観察をしてると、いろんな虫に出合います
特に今の時季、葉っぱがかじられていたりすると、葉っぱの裏をつい見てしまったり、大きな樹木の太い幹に虫が居るとつい目が追っかけてるんですよね~~
ちっちゃな虫も拡大すれば意外な顔をしてたり・・・
楽しいですよ。
いろんなお花を撮るのが主たる目的で 大阪市大植物園(大阪市立大学理学部付属植物園) に行ってきました。
普段、散歩道では出合えないお花たちもいっぱい撮ってます。
けど、虫たちを撮りはじめると次々と虫たちが目に留まってしまいまして・・・

2012 6 17大阪市大植物園PhotoStory3



アカスジカメムシ


体長:9~12mm
赤と黒のはっきりとした模様は警戒色で、鳥からの捕食を免れやすいようです。
このような鮮やかな警戒色を持つカメムシは悪臭を出さないものが多いらしい。

ウメエダシャク(梅枝尺)シャクガ科


開張:42~45mm
日本全土、朝鮮、シベリア東部、中国などに分布。
幼虫はウメ、サクラなどの木の葉を食べ、成虫は初夏に現れ、昼間飛ぶ。

オオウスベニトガリメイガ・メイガ科


開張:10mm以下
体長:5mm以下
肉眼では実態のわからない小さな虫でした。
本来なら無視してしまうところですが・・・

カノコガ(鹿子蛾)ヒトリガ科


開張:30~37 mm
黒地に白い紋が散りばめられた細めのはねを持つ蛾、白紋の部分は半透明。

キマワリ(木廻)甲虫目 ゴミムシダマシ科


大きさ:16mm~20mm
木の幹の周りをグルグルと歩き回っていることが多いから・・・ごもっとも(その通りでした)

コオニヤンマ(小鬼蜻蜓) サナエトンボ科


体長:80mm
大型のサナエトンボ。体が大きいわりに頭部が小さい。

ゴホントゲザトウムシ(五本棘座頭虫)クモ綱 ザトウムシ目 マザトウムシ科


体長:10mm
体の中心に沿って5本の赤いトゲが見られる。
ザトウムシにしては脚は短めで、第二歩脚は比較的長い。
幼虫で越冬する。
成虫はクヌギやコナラなどの雑木林の樹木の幹に止まっていることが多い。
あらっ!ヤスデとこんな所でバッタリ・・・。

ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)トンボ科


大きさ: 44~55mm
全身が真っ赤なトンボ。
平地の池や水田、溝川などに広く分布し、水面上をパトロールするように飛んでいるのをよく見かける・・・そうです。

ツチイナゴ(土蝗、土稲子)イナゴ科


体長:50~70mm
淡い土色をした大きなバッタ。草のよく茂った野原で見られる。クズの葉を好んで食べる。
日本(南西諸島のぞく)の狭義のバッタの仲間では、成虫で冬を越すただ一つの種類。

ヒトオビアラゲカミキリ(一帯荒毛髪切)カミキリムシ科




体長:7~10mm.
胸部は黒色、上翅の地色は灰白色で細かい黒点があり、なかほどに黒く太い帯が1本走っている小さなカミキリムシ。

ベニシジミ(紅小灰蝶)シジミチョウ科




成虫の前翅長:15mm
散歩道ででもよく出合う蝶です。
よく見かけるので、やっと名前を覚えることができた最初の蝶かも?

ホタルガ(蛍蛾)マダラガ科


開張:45~60mm
前翅長:25~30mm。
触角は櫛歯状。
頭部は赤い。

ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)サシガメ科   

 
体長:16~24mm
日本に生息するサシガメの仲間では最も大型の種類である。
体色は光沢のある黒色で、頭部が細長く、腹部の縁は白黒まだら模様で羽の外側に張り出して反り返っている。

ラミーカミキリ(Ramie髪切)カミキリムシ科


体長:10~20mm
初夏にカラムシなどに集まる小型のカミキリムシで、日本では西日本の各地で見られる。
(ある日別の観察地でカラムシの群生しているところで飛び交っているラミーカミキリに出合ったんですよ、ナルホドです)
名前は本種の食草のひとつであるラミー(カラムシの変種の一つ)から・・・


「虫の夢」    大岡 信
 「ころんで つちを なめたときは まずかったけど
 つちから うまれる やさいや はなには
 あまい つゆの すいどうかんが
 たくさん はしって いるんだね」
 こどもよ
 きみのいうとおりだ
 武蔵野のはてに みろよ
 空気はハンカチのように揺れているじゃないか
 冬の日ぐれは 土がくろく 深くみえるね
 おんがくよりもきらきら跳ねてたテントウムシ
 にごった水を拭きまわっていたミズスマシ
 カミキリムシ
 アリジゴク
 みんな静かにかえってしまった
 土の大きな地下室へ
 こどもよ
 きみはにんげんだから
 石をきずいて生きるときも
 忘れるな
 土のしたで眠っている虫けらたちの
 ときどきぴくりと動く足 夢のながいよだれかけ
 かれらだって夢をみるさ
 いろつきの 収穫の夢
 おんがくのような 水の夢
 きみはにんげんだから
 忘れるな
 植物にきよらなあまい水を送っているのは
 にんげんではなく
 くろくしめった 味のない
 土であることを
 きみはにんげんなのだから

↑ 道草さんからいただきました。


虫ばっかりになってしまいましたが植物園ですからお花たちも撮ってます、次回はそのお花たちを紹介します。

カノコガ、ナガメカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ、ゲンジボタル、ヤマトシジミ

2012-01-07 | 
2012年ももう7日が過ぎてしまいました。
元旦から「明けましておめでとうございます」と何べん言ったことでしょう。
「明けましておめでとう」と言っていいのか、ホントに今年は「明けましておめでとうございます」の言葉を呑み込んでしまいたいような・・・
去年ホントに辛いことがいっぱいありました。
けど、去年は去年、今年は今年、今年はいっぱい良いことがありますように・・・と、祈りながら「おめでとう!!」と言った方たちいっぱいいらしたんじゃないでしょうか・・・
わんちゃんもです。

突然ですが
数の子はにしんの卵です。
たくさん卵があることから、子沢山や子孫繁栄を願う縁起物としておせち料理に欠かせません。
ウチのお節料理にも数の子はレギュラーでバッチリです。
暮れに数の子の薄皮を剥きながらフト思いました
虫たちも子孫を残すために頑張ってるんだってことを・・・

 カノコガ(鹿子蛾) 

2011.6散歩道で

チョウ目ヒトリガ科(カノコガ亜科)に属するガの一種。
大きさ (開張)30-37mm
黒い翅に白い紋が散りばめられた細めの翅を持つ蛾。
白い紋の部分は半透明(だ、そうです)
ハチに似ているとも言われてます、けど、蛾なんで刺すことは無いです。
名前の由来は、翅の鹿の子模様
腹部が大きい方がメスですよ~~
昼間に活動し、いろいろな花で吸蜜する。
幼虫は、シロツメクサ、スギナ、ギシギシ、タンポポなど散歩道でよく出合う花たち、けど幼虫には気が付いてないわんちゃんです。

 ナガメカメムシ(カメムシ科) 
2011.5北海道大沼公園
大きさ 8-9mm
黒と赤の模様が目立つカメムシ。
ナガメとは「菜の花に付くカメムシ」の意味です、と教えていただきました。
キャベツ、ダイコンなどのアブラナ科の野菜にも付くことがあります。
成虫で越冬し、年2回発生する。
越冬成虫が4月下旬から5月上旬に卵を産み、6月下旬~7月上旬に新成虫となる。
ネット検索してて面白い記事を見つけました「北海道など寒い地方で多く見られる」ナルホドです。
↑の撮影場所・・・

 ホシハラビロヘリカメムシ:カメムシ目 カメムシ亜目 ヘリカメムシ科 
2011年6月京田辺市

大きさ12-15mm
褐色で、背面中央部に小さな黒点を持ったカメムシ。
腹部側面には縞模様があるようなカンジ

わんちゃん流
背中に二つのホシ(小さな黒点)があってハラ(腹)がヒロ(広)い,
ヘリ(腹部の縁)が特徴のあるカメムシ、なのでホシハラビロヘリカメムシ
で、どうでしょうか?

体格の大きい方がどうもメスらしい。
マメ科の植物が好物のようで、大豆の害虫と言われてます。

 ゲンジボタル(源氏蛍)コウチュウ目(鞘翅目)ホタル科 
2011年6月南山城村童仙房
成虫の体長は15mm前後

体の大きい方がメスです。
詳しくは➱ゲンジボタル:Wikipedia

 ヤマトシジミ (大和小灰)シジミチョウ科 
2010年6月南山城村童仙房
前翅長:9-16mm
開張:20-28mm
オスの翅の表は青藍色、メスは黒褐色
好物はカタバミ
カタバミはアスファルトの割れ目でも生えています。
花が咲けば成虫の吸蜜源にもなるため、都市部ででも結構元気ですよ。



折々の虫~ハンミョウ・ベッコウハゴロモ・ルリセンチコガネ~

2011-10-13 | 
写真の整理をしていたら、いろんな虫たちも撮っていたのに気が付きました、紹介しますね。

お彼岸のお墓まいりの時にお墓で偶然出合ったのが・・・
ハンミョウ(斑猫)ハンミョウ科

体長約20mm


斑猫などと しゃれた名前が付いていますが、昔は螌蝥(ハンミョウ)と言われ、毒のある虫として いやがられていました。
(けど、写真のハンミョウは毒はないそうです。)
人が近づくと素早く飛び上がり、2メートルほど先に着地するのを繰り返す事から、ミチオシエ(道教え)と呼ばれる事もあるようです。
そうですそうですそうでした、この時も・・・


この大きな顎でアリなど捕まえて食べる肉食性の甲虫・・・と図鑑に載ってました
ひょっとして♂かも?

「旅人はかへらず」<一五〇>  西脇順三郎

斑猫の出る街道を
真向きに茜を受け急ぐ
尖塔の町に行きつかず
茶の生籬と南天の実のみつづく
やがて
まきのまがきから顔を出した
女に道をきいてみた
正反対に歩いたのだ
「まつすぐに戻られよ」

↑ 道草さんよりご紹介いただきました。

ベッコウハゴロモ(鼈甲羽衣)ハゴロモ科

体長(翅端まで)10mm内外


小さな虫ですが、じぃ~~っとしてました、こんな時ついついいろんな角度から撮ってみたくなるモンなんですね


ルリセンチコガネ:センチコガネ科

大きさ 16-22mm

奈良公園の鹿たちのうんちと共生の虫、
この虫に初めて会ったのは去年の晩秋の頃でした。
先月奈良公園で再会しました。

ルリセンチコガネについて詳しくは→こちら



闖入者(虫)たち

2011-08-17 | 
わんちゃんちの庭での闖入者(虫)たちです
ツマグロヒョウモン♀、クマゼミ、アブラゼミ、ゴマダラカミキリ、キアゲハ、セスジスズメ、ブチヒゲカメムシ

画像の下の日付は撮った日です


ツマグロヒョウモン♀(褄黒豹紋)タテハチョウ科


翅を開いた大きさ60~70mm

2011.8.10

濃い緑色のスミレの葉っぱに居ました。
(幼虫はスミレ科の植物を食べる➱ナルホドです)
翅を広げたり閉じたり、そんなことを繰り返していました。
他のヒョウモンチョウに比べて翅の色が鮮やかで、裏もヒョウ紋調。
メスの前翅の先端部が黒く、名前のツマグロはメスに由来する。
これは毒をもつ カバマダラ に似せていると考えられています。
オスも綺麗であるが、メスの方が翅の表、裏ともに綺麗、と、図鑑に載ってます.
蝶の図鑑 :日本産の蝶(チョウ)を写真で紹介する生態図鑑』
その通りですね、おっと、ツマグロヒョウモン♂にはまだね出合ってませんのよ・・・
ツマグロヒョウモン♂に初お目見えの日こちら
セミの抜け殻は庭のキンモクセイや百日紅の枝や葉っぱの裏にいっぱいついてます、セミが抜けた直後のように・・・
今年の夏はセミの鳴き声なかなか聞けませんでした
(ウチの庭でセミの初鳴き7月28日でした)

 クマゼミ(熊蝉)セミ科 

2011.7.22
朝早くコロと散歩に出かけようとしたとき、えっ!
コロを繋いでいる杭にくっついてました
角度的に撮りにくかったので杭を抜いたら地面に落ちたんで百日紅の幹にくっつけて撮ったのがコレ

写真を取り込んで見て気が付いたのですが
キレイな翅の模様、よく視ると、お髭が・・・

 アブラゼミ(油蟬)セミ科 



2011.7.24 
大きさ、約60mm
グラウンドゴルフの練習に行こうとした時、柘植の木の根元でビービビビーとけたたましく鳴いてる、
あわててカメラを取りに帰り撮っといたのがコレです・・・

「道ぐさ」   北原白秋

芝くさのにほひに
夏の日光り、
幼年のこころに
Wasiwasi啼く。

伴(つれ)にはぐれて
うつとりと、
雪駄ひきづる
真晝どき。

汗ばみし手に
羽虫きて、
赤き腹部(はら)すり、また、消ゆる、
藍色の眼の美しや。

つかず離れぬ
その恐怖(おそれ)、
たらたら坂を
またのぼる。
芝くさのにほひに
夏の日光り
幼年のこころに
Wasiwasi啼く。


*Wasiwasi=油蝉の方言。

↑ 道草さんよりいただきました。

 ゴマダラカミキリ(胡麻斑髪切)カミキリムシ科  

2011.7.11~7.12
体長25~35ミリ。
夕方薄暗くなった庭に居たのでいったん部屋に持ち帰り・・・

あっちからとか、こっちからとか・・・
ウチに一泊していただいて、庭でまた・・・

終いに飛びかかられようと・・・

キアゲハ(黄揚羽)アゲハチョウ科


2009.7.20

このキアゲハくんは庭のあっちこっちをヒラヒラ飛んでました。
コムラサキシキブの先っちょやチェリーセージのお花にも
ちょっと止まって、また飛んで・・・・・
ちょっと見、アゲハチョウに似てます、が、全体に黄色っぽいです。
開張70~90mm

セスジスズメ(背筋雀)スズメガ科

2009.8.25
愛車の後方右車輪のホイールで休憩中のところ。
背筋雀?
と、言うてもね、蛾なんですよ。
開張50~70ミリ。腹部背面中央に2本の線(スジ)があるのが特徴のスズメガ。
チョンチョンと触ったら、飛んで・・・

幼虫はどんなんかな?と調べてみたら、キレイな色です。
セスジスズメの幼虫が好んで食べる葉はヤブガラシ、サトイモの葉っぱだそうです。
どちらも身近にあるのでいっぺんセスジスズメの幼虫に会ってみたいなと、思うわんちゃんです。
と言うてても、いきなり素手ではよう掴みませんけど・・・。
庭で出会ったんです こちら

今までの虫たちは偶然、わんちゃんちの庭に侵入してたのですが
このカメムシくんは夕方の散歩の時コマツヨイグサで休憩してるのを持ち帰りまして撮ったモンです。
 ブチヒゲカメムシ(斑髭椿象)カメムシ科 


2011.7.07
全体が赤褐色で、白っぽい逆三角形の小楯板が背中にあります。
横腹と髭(触角)に白黒のブチ模様があるのが名の由来と思われます。
と図鑑に載ってました・・・

背中が臙脂色と、横腹とヒゲが白と黒のまだら模様
ブチヒゲカメムシかな?


ニジュウヤホシテントウ、ナミテントウ、クロボシツツハムシ

2011-08-11 | 

ニジュウヤホシテントウ(テントウムシ科)  体長6~8ミリ。




2つの鞘翅に14個ずつ、計28個の黒色の星紋を持つ。
体表が細かい毛で覆われているので、くすんで見える(ナルホド)
ナス科(ジャガイモ、ナス、ピーマン、トマト)の植物の葉を食害する
またまた、ナルホドです、わんちゃんが出合ったのは散歩道でワルナスビのお花の中に居たところででした。



ナミテントウ(二紋型)テントウムシ科:体長8㎜くらい




最もよく見かける一般的なテントウムシ、アブラムシ類を食べる。
と図鑑に載ってました、が、そんなによく見かけてませんのよ、初めて出合ったんです。
でも、ウチの庭の桜の葉っぱに居てたんだからわんちゃんが気が付かなかっただけかも?




【おまけ】
ナミテントウムシの周りをご覧ください。注:そこに二匹いる虫は無視してくださいね・・・
右端に写っているのは葉身または葉片といいます、フツー葉っぱと呼んでますね、これに葉柄があって枝についています。
この写真は桜の花が終わって、人が葉桜と呼ぶ頃(2011.5.24)撮ったモンです。
葉柄の付け根にモジャッとしたものが生えてますね、コレは托葉とよばれています。
葉っぱがまだ芽の時に托葉の方が大きくなって、それで若い葉を守ると・・・
葉っぱが大きく伸びきってしまうと、もうこのモジャッとした托葉は散り落ちてしまうんです、確かに今頃(8月)ではこのモジャッとした托葉はついてませ~ん。

ここでちょっと注目
葉柄の上端か葉身(葉っぱ)の下の方にプックリ丸いモンが二つ・・・
なんと、ここから蜜が出ます、植物の蜜というモンはフツー花の底から出るはずなのに、こんなところから蜜が出る?
出るんです、蜜というから舐めてみたんですが、さほど、甘味は・・・???
5月頃桜のここんところを観察すると、アリが来てさかんにここをなめてるんです。
それは花外密腺と呼びます!と教えていただきました。
なんのためにこんなところでアリにサービスするのか、そのわけはまだわからない???そうです。

こんな記事を見つけました
サクラは葉柄に数個の蜜腺を持っている(花外蜜腺)。
他にも葉や花軸などに蜜腺を持つものがある。
これらがどのような役に立っているかは定かではないが、一説によると、アリを誘引するためではないかと言われている。
アリは小型ではあるが、数が多く集団で活動する、強力な肉食動物であり、昆虫レベルの小型動物の中では恐ろしい存在なので、アリが引き寄せれば、草食昆虫も近づきにくいというわけである。
アリを住まわせるための特別なしくみを持つ、 アリ植物 というのがあるが、それに近い方向の適応と言えよう。
フリー百科:ウィキペディアより


クロボシツツハムシ(ハムシ科)体長:4.5~6㎜


:お尋ねします
赤地に六つの黒星、コレは伊吹山で(2011.6.12)出合ったテントウムシです。
ムツホシテントウってあります?
よく見るとアタマの近くは黒地で翅は赤地ですね、テントウムシもいろいろなんですね?

:Re そよかぜさん
これはテントウムシの仲間にしては体が細長すぎますし、触角も長すぎます。
これはハムシの仲間で、クロボシツツハムシです。

:Reわんちゃん
そうですか?テントウムシと違うのですか?ハムシの仲間ですか?

:Reそよかぜさん
参考までに こちら をどうぞ・・




伊吹山PART②:ウスバシロチョウ 2011.6.12

2011-07-09 | 

6月の伊吹山は去年7月末に訪れた時のように色とりどりのお花たちが・・・というイメージでは無かったですが、山の緑が目にとても優しいでした。




花を訪れる虫たちにもカメラを向けてましたね


ウスバシロチョウ(ウスバアゲハ):アゲハチョウ科
大きさ (前翅長)24~32mm





「一夏のいのち生きるや揚羽蝶」道草。
↑ 道草さんアリガトウです。


シロチョウという名が付いていますが実はモンシロチョウよりもやや大きくアゲハチョウの仲間です。
半透明の翅、胴体には細かい毛がはえている、でしょ?
北方系のチョウと教えていただきました、ナルホドです、毛深いです。
ちょっとぐらいカメラを近づけても、じぃ~っとしてくれてましたね・・・。
なかなかオットリ型の蝶々さん。



6-12伊吹山(虫)PhotoStory1_1.wmv


アオカメノコハムシ:ハムシ科=大きさ、7mm~8.5mm
キシタトゲシリアゲ:シリアゲムシ科=大きさ、 前翅長13~14mm
クロボシツツハムシ:ハムシ科=大きさ、4.5~6.0mm
ヒメシロコブゾウムシ:ゾウムシ科=体長、13~16mm
ウスクモナミシャク:シャクガ科=開張 、19~24 mm
アザミグンバイ:グンバイムシ科=体長、3~4mm
カツオゾウムシ:ゾウムシ科=体長、10~12mm.
ハサミツノカメムシ♀:ツノカメムシ科=体長、15mm
たぶん?ヒトスジマダラエダシャク:シャクガ科=開張、30~35mm
ヒメギス(幼虫):キリギリス科
ホソオビヒゲナガガ :ヒゲナガガ科=体長(胴体のみ)10mm程度
マメドクガ(幼虫):ドクガ科
コブヒゲボソゾウムシ:ゾウムシ科=体長、5mm
キンイロジョウカイ:ジョウカイボン科=2cm


「虫たちの名前調べをそよかぜさんにご協力いただきました、そよかぜさんアリガトウございます」


遊歩道の脇ではたくさんのお花たちに出合うことができました。
6-12伊吹山PhotoStory1.wmv

ウマノアシガタ(馬の足形)キンポウゲ科
イワニガナ (岩苦菜 別名:ジシバリ)キク科
サワギク(沢菊) キク科
ツルキジムシロ (蔓雉筵)バラ科
ハルザキヤマガラシ(春咲山芥子) アブラナ科
ヒメレンゲ (姫蓮華 別名:コマンネングサ) ベンケイソウ科
イブキヤマガラシ(伊吹山芥子)アブラナ科
ノミノツヅリ(蚤の綴り) ナデシコ科
イブキハタザオ (伊吹旗竿)アブラナ科
キクムグラ (菊葎)アカネ科
ナヨクサフジ(弱草藤)マメ科
オドリコソウ(踊り子草) シソ科
ヤマトグサ(大和草)ヤマトグサ科
マムシグサ(蝮草)サトイモ科


遊歩道で花を撮りながら移動していると、カッコウ、ホトトギス、ウグイスたちが盛んに囀っていましたし、山頂の駐車場から、ちょっと離れた枝先でマミジロが元気に囀っていました。

山頂からドライブウエイを下っていた時、山肌のところどころにピンクのお花が目立ってました
車を止めて、近づいてみると

タニウツギ(谷空木) スイカズラ科


緑の木々の中で結構、目立ってました。

【おまけ】
夏は太平洋上から「太平洋の湿気を含んだ風」が日本海へ抜けようとし、その際に伊吹山にぶつかり、「持っていた多量の湿気」を吐き出します、それが、雲や霧になるのです。
春~夏期の伊吹山では雨や濃厚な霧が多くなります。
この気候が伊吹山の植物たちを育んでいます、と教えていただきました。
去年7月上旬に訪れた時には8合目あたりから濃霧、山頂では雨混じりの強風、
お花たちの観察どころじゃ無かったです、ナルホドこれなんですね。
冬季には日本海を渡ってきた風が伊吹の山肌を打ちつける状態、それが日本海側に分布する植物たちを観ることができるんです、とも教えていただきました。

伊吹山の山頂は石灰岩地、そして特殊な気候が伊吹山限定のお花たちを育んでいるとも・・・・・。



ルリセンチコガネ

2010-12-10 | 
11月中旬に奈良公園~春日原始林~若草山山頂と自然観察ハイキングに参加した時
この虫に初めて出合いました。
奈良公園の紅葉・鹿さんたちの表情とともに写真と俳句のコラボで ⇒こちら
この虫を記事にしましたが、独立して今日の記事に再登場です。


鹿さんたちがいっぱいの奈良公園ならではの虫ちゃんのお話デス

シカのうんちは共生?

奈良公園は県庁所在地という市街地の中にありながら、身近には春日原生林というユネスコの世界遺産に指定された原生林や、野生の大型哺乳動物である、シカに直接ふれあうことができる素晴らしいところです。

この奈良公園を中心に、たくさんのシカが生息しています。
当然そこらじゅうに、彼らシカのうんちがばらまかれていることになるのですが、だからと言って、けっして奈良公園中が、鹿のうんちだらけになるってことはありません。
その理由はシカたちのうんちをちゃんと食べてくれる昆虫がたくさんいるからです。

この奈良公園でしか、見られないようなたいへんめずらしいフンコロガシも生息しています。
またシカのうんちは、芝の栄養にもなっています。
「シカ」と「昆虫」と「芝」はお互いに支えあって奈良公園の自然を作っているのですね、まさに、これは共生の関係といえますね。
こんなところにも循環する、自然のシステムがちゃんとあるのですね。
(京都自然教室HPより抜粋)

ルリセンチコガネ(体長16mm-22mm)

たまたま大きな石で休憩中

ルリセンチコガネはニックネーム?


奈良県民としては、ルリセンチコガネを紹介したいですね。
ルリセンチコガネは、虫好きの方々なら一度は耳にしたことのある名前ではないでしょうか?
動物の糞を主食にしている、いわゆる食糞性コガネムシ(糞虫) の一種ですが、このルリセンチコガネって名前は、種名(または亜種名)ではなくて、ニックネームだって知っていましたか?

ルリセンチコガネは、オオセンチコガネ(ふんころがし)って言う食糞性コガネムシの一種で紀伊半島産個体群に対する俗称なんですね。
また京都や滋賀の個体群をミドリセンチコガネと呼んでいますが、これもどうやらおなじく俗称なんです。

まったく、うまく名前を付けたものです。
その名のとおりの体色で金属光沢を帯びたほんとうに美しい甲虫です。
生息は原生林が保たれているような地域に個体数が多いようです、その意味では奈良公園のある、春日山周辺が何処よりも観察しやすい場所といえるでしょう。

ここのセンチコガネは、そのほとんどが鹿の糞に依存して世代交代を繰り返していると言えますが、逆に言うと鹿が大量に排泄する糞を、分解して土に返すという重要な、役割を担っているとも言えるのでしょう

奈良公園のオオセンチコガネは、瑠璃色なのでルリセンチコガネと俗称されている。
(京都自然教室  京都精華大学板倉研究室)



たまたま石ころで休憩中

12月4日付のルリセンチコガネへのコメントを追記させていただきました。

道草さん
瑠璃雪隠黄金と呼ぶのですか。
糞転がしなどの名前だけで判断しがちですが、自然の輪廻の何と言う不思議さ大きさ。
「虫のゆききのしみじみ生きてゐる」山頭火。

道草さんへ
ルリセンチコガネの漢字ですね、ほぉ~~です。
鹿さんの糞を食べているのにきれいな色、ビックリです。

ショットさん
瑠璃色のオオセンチコガネ・・良い色に撮れてますね・・。

ショットさんへ
アリガトウです。
本人はオオセンチコガネなんですが、奈良から和歌山にしか居ないというのがこの瑠璃色なんでルリセンチコガネと呼ばれていると教えていただきました。

エフさん
ルリセンチコガネピカピカですね
鹿の糞にいたんでしょうか

エフさん
このルリセンチコガネは鹿さんの糞の上に乗っかっていたんじゃないんですよ(残念ながら)鹿さんの糞の傍に居ました
撮影のために切株の上に載ってもらったり・・・いろいろ・・・・・

ハラグロオオテントウ・ヒヨドリジョウゴ・アメリカイヌホオズキ

2010-11-13 | 
野鳥観察中に足元のお花たちがちょっと気になって、観察会が終わってから、お花の写真を撮りに木津川河川敷の道を一人で引っ返しました。
いろんなお花たちをいっぱい撮るつもりだったのですが、河川敷の中の道といえども、結構いろんな道があるんです、林の中のカンジなんで道に迷ったらアカンわねぇ、と思い・・・
簡単な道にしました。

『ハラグロオオテントウ』


カラムシの葉っぱにテントウムシが居ました
普通のテントウムシなら赤い身体に黒いホシが七つ
このテントウムシは普通のテントウムシよりはるかにでっかくてホシがいっぱいあるんです。
大きさは12mm。

これは「ハラグロオオテントウ」です。
お腹の黒い所が写っていれば良かったのですが・・・
でも、ハラグロオオテントウは、かなり珍しいテントウムシなんですよ。
こんなに大きく珍しいテントウムシに出会えて、引き返した値打ちがありましたね。
と、そよかぜさんに教えていただきました

そこで、ハラグロオオテントウ(腹黒大天道)なる所以のハラグロ(腹黒)なるところをネット検索したら、おっちゃんさんのblogに行きつきました

おっちゃんさんのblog→ハラグロオオテントウ





『ヒヨドリジョウゴ』

ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科


真っ赤な実がカワイイでした、ヒヨドリが好んで食べるから・・・って言われてますが、
「今の時期にヒヨドリが食べてるのをあんまり見かけないよ」っていうか、この赤い実は有毒、でも、寒くなってくると毒気が消える?らしいです、そのころになると、ヒヨドリが食べに来るんですねぇ、よう解るんやねぇ、毒のあるとき!!無いとき!

さまざまな薬効があるが、赤い実は神経毒をもっており、食べるのは危険な草だ !!
と、教わりました
さまざまな薬効とは?
①乾燥した全草を煎じて服用→解熱、利尿、解毒
②この赤い実がついている全草を細かく刻んで食酢に漬けておく→帯状疱疹(ヘルペス)に食酢漬けの全草を患部に直接当てる

↑2010.8.22 ヒヨドリジョウゴ:童仙房にて

『アメリカイヌホオズキ』

アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿)ナス科

アメリカイヌホオズキとイヌホオズキの見分けは難しいです。
このお花をアメリカイヌホオズキかな?と思った理由は花の色です。
ネット検索の結果ですが、イヌホオズキの花色は白だけですが、アメリカイヌホオズキは白と薄紫があります。
実の違いは、イヌホオズキは4~8個で艶がなく、ずれて着くのに対して、アメリカイヌホオズキは2~5個で艶があり、一点から枝分かれして花や実がつきます
実の付き方ではアメリカイヌホオズキと同じように一点から枝分かれして花や実ができるのに、テリミノイヌホオズキがあります。
このテリミノイヌホオズキは、お花の色は白色だそうです。



今度、イヌホオズキの仲間に出合ったら違いが分かるかなぁ・・・・・
ところが、な・なんとイヌホオズキの仲間には他にもカンザシイヌホオズキ、オオイヌホオズキなどがあるらしいです。

【おまけ】

オニグルミ(鬼胡桃) クルミ科


イヌガラシ(犬芥子) アブラナ科


シロザ(白藜)アカザ科


アキアカネ

ホウネンタワラチビアメバチ(豊年俵)のマユ(繭)

2010-10-26 | 
『ホウネンタワラチビアメバチのマユ』


えっ? よ~く見ると毛糸で編んだようなモンがぶら下がってる・・・
これは何ですか?

Re:そよかぜさん
ホウネンタワラチビアメバチという蜂の繭です。
蜂にも糸でマユを作る種類がいるというだけでも、おもしろいと思いませんか?

ホウネンタワラチビアメバチの成虫って?
虫naviホームページのこちら


『ツチイナゴ』

「ツチイナゴはよ~く見ると全身に毛が生えています」と、そよかぜさんのblogに載ってましたので、あわてて写真を見てみました。
ナルホドです。
それで、写真をちょこっと大きい目にしてみました。
(クリックすると大きくなります)

『キタテハ』
翅を閉じたり広げたり
1・2、1・2、1・2、それで1でシャッターをパシャッ!

2ででもシャッターをパシャッ

タイミングをいくら合わせてみても何故か翅が閉じたところばっかり・・・

わずかに開いているのがコレ


『ツマグロオオヨコバイ』


大きさ (翅端まで)13mm前後
写真を撮ってて「ちょっとこっち向いてよ」って指を近づけたら、横向けにクルリッと葉っぱの裏側に回ってしまいました
ちょっと待ってると、葉っぱの表側に回ってきます、また、ちょこっと触るとクルリッと横向きになって葉っぱの裏側へ・・・・・
3~4回やってると、飛んで行ってしまいました
「あっ!翅があるんや」アタリマエやんか・・・・・

『アキアカネ』

このトンボは?

Re: そよかぜさん
「アキアカネかな、とは思いますが、決め手となる胸の模様が見えません。」

写真を探してみましたが、胸を撮ったのは見つかりませんでした。


『ハリカメムシ』

イヌタデ(犬蓼)に居ました、カメムシとだけしか解りません

Re:そよかぜさん
ハリカメムシですね、
ハリカメムシは胸部の左右が鋭く針状に尖る、よく見るカメムシです。




【おまけ】
キタテハ


三種の蛾

2010-10-23 | 
『シロツバメエダシャク』


蝶々のような蛾(病院の庭でキャッチ・・・)
「白地に控えめな直線の模様がある上品な感じの蛾である。」
ナルホドです。

オスとメスの違いは触覚
オスは触覚が櫛歯状態になってるそうです。
そんなこと知らなかったので、背中からの写真だけしかありませんでした。
これではオス?メス?
虫たちを写真に撮るときは、まず正面顔、そして背中、出来れば腹側も・・・ですね。

オスの触角の櫛歯状態はそよかぜさんのblogでこちら

『オオウンモンクチバ』


病院の庭のアレチヌスビトハギの茎に居ました、体長が5~6㎝に見えました
名前が解らなかったので「新・蛾像掲示板」で尋ねてみることに。

名前が解ってネット検索してみたら食草がアレチヌスビトハギとありました、ピンポ~ンです。
どんな大人(成虫)になるのかな?
大人(成虫)の姿はそよかぜさんのblogでこちら虫naviホームページのこちら

『ウスバツバメガ』


ふわふわ~と地面を這っていました「おや?」と思い、ウチに連れて帰りました。
蝶々かな?と思ったらなんと蛾なんです。
蝶のような蛾、触角が櫛状に発達しているのがオス
この子はオスですねぇ・・・