【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています
(コメント大歓迎デス・・・・・)

絵手紙~苺~

2013-03-30 | 絵手紙

いちご~苺~


イチゴって本来は夏場にできるモンだったんですよね、今はほとんどハウスで作ってるんで1年中あるんですけども、国産のイチゴが出回る時季は11月下旬ぐらいから6月上旬ぐらいまでのようです。この期間の中ででも3月中旬過ぎから4月の中旬ぐらいまでの1か月間が一番イチゴの収穫量が多い時期と伺いました。今年は寒さの影響で作柄にばらつきがあったようです、なかなかド~ンと出ては来なかったみたいです。
「コレから先はお値段もお手頃になり数量も多くなってきますよ」
「そうなんですよね、たしかに今年は最初の頃は、お値段高くってなかなか買えないなぁって、最近ようやく・・・」
イチゴって10年から20年間隔で品種が更新されていくようです。
今、いろんなイチゴが市場に出回ってますね、わが国でイチゴの生産量ナンバーワンは栃木県の「とちおとめ」で東日本ではシェアNo.1。コレは関西方面ではあんまり馴染みが無いですね、No.2は福岡県「あまおう」コレはお値段少し高め、なかなか買いづらいです。熊本県「ひのしずく」静岡県の「紅ほっぺ」長崎県は「さちのか」佐賀県に行って「さがほのか」奈良県では「あすかルビー」愛知県の「ゆめのか」香川県の「さぬき姫」徳島県の「ももいちご」(ちょっとお値段高め)というようにいろんな品種が今の時季出回ってます、これからは少しはお値段下がって来るでしょう、いろいろと品種を変えて食べ比べてみましょう、それぞれにいろんな特徴があるそうですよ、味も香りも違います、今の時季を逃さないように、いろんなイチゴの味を楽しみましょう。

カラオケ繋がりのNさんからこんな絵手紙いただきました
 


Nさんは奈良市大柳生町にお住まいです。


アマナ・イヌナズナ

2013-03-27 | 折々の花~植物観察会~
アマナ(甘菜)ユリ科
木津川の堤防に咲くアマナは推定4万株程あり、春を告げる早春の花です。っと、ネットで・・・
へぇ~~デス、4万株も?ですか?ビックリしました
お目当てのアマナに会いに行って沢山あるなぁ・・・と思っても、どの花も、花びらをすぼめていることがあるんです。十分な光を浴びないと開かないんです。
朝のコロとの散歩の時お日さまがしっかり顔を出していたので「うん、そうやアマナの観察に行こう・・・」と独り言
いつも気にかけてる場所が4か所ほどあるんです。
最初行ったところは、北側の斜面で群生地の大きさは1m四方が1か所と2m四方が1か所、そのどちらもお花は付いてますがみ~んな蕾・・・雲がお日さまを隠していました。



その近くのアマナがチラホラのところへも行ってみようかなぁ?けど、意外と風がきつく寒かったんで、ちょっとだけ気分が乗らなかったんです。
ウチの近所の木津川ででもアマナのプチ群生地があるしなぁ・・・そっちの方へ行ってみよう。
車の中でおにぎりパクパク、熱いお茶で一服、身体も暖まり行動開始。
ウチの近所の木津川のコンビニの裏側のアマナ達はパラパラと株はあるもののお花は全く・・・範囲も1m四方未満足らず。
「ウ~ン最後は、あそこやな」と行ってみた、午後で日あたりも良く咲いてた咲いてた



50mくらいのところに小さな群生地が何か所も、お花はぜ~んぶ開いていた。
嬉しくなって何枚も何枚も撮った。
木津川でのアマナは貴重品種なんですよ、それで、毎年群生の規模と咲き具合を「やましろ里山の会」では継続観察中です。

アマナについて
アマナの花茎は地上15㎝ほどの小さな植物、ツクシがそろそろという時季ですねぇ、ちょうど春のお彼岸の頃でしょうか、とても可憐な花を咲かせます。
茎は地上15㎝と短いのですが球根は地下深くにあり測定した方のお話によると地下17㎝の所・・・っと。小さなアマナが元気いっぱい育つためには日あたりが良く適度な草刈りと土が深いこと・・・間違っても除草剤はイケマセンよね、葉っぱが黄色くなるほど撒かれると根の方に回り球根がやられてしまいます。


こんなに可愛いアマナ、
毎年、元気な顔を見せて欲しいですよね。

和名の由来は、根茎に甘みがあり食用になるところからきている。若葉も食用とされる。
生薬名:山慈姑(さんじご)
乾燥させた鱗茎を、のどの痛み・解熱・滋養強壮などに用いる

イヌナズナ(犬薺)アブラナ科
 
左:ナズナ  右:イヌナズナ

春の七草のナズナに似てるけど、食べられないことから、イヌがつく。
果実の形が違います、もうひとつの特徴は、葉や茎に普通の毛のほか星状毛と呼ばれる複雑な形をした毛が密生すること・・・っとネット検索で載ってました。
コレは知りませんでした、さっそくイヌナズナを撮りに行きまして「写真はパキッとじゃないですけど、その星状毛って写ってますでしょうか?」っと詳しい方に観てもらいました。



すると、詳しい方から次のようなお返事をいただきました。
「写っていますよ。というよりも、どこも星状毛だらけです。
イヌナズナの星状毛はナワシログミの傘が開いたような星状毛ではなく、枝分かれしたような毛です。
送ってくれた写真の一部を切り取って明暗を強めて星状毛を分かりやすくした写真を添付します。」っと次のような写真を送ってくれはりました。



【おまけ】
アマナやイヌナズナを足元で観察してたら、桜の枝の方へカメラを向けてる人がいはりました。「何を狙ってらっしゃいますのン?」「000だと思うんですけどねぇ」
わんちゃんもご一緒させてもらうことに・・・






鳥に詳しい方に撮った写真を見てもらって「シメかな?」
「シメですね。今年はシメも多いようです。」

ぶわぁ~~っと桜並木が堤の両側に・・・
丁度その日(3月23日)の桜はこんな具合でした


桜の樹の根元近くで




ポール・モーリア・グランドオーケストラ:Le Grand Orchestre de Paul Mauriat

2013-03-24 | 映画・演劇・ミュージック・コンサート
今から7年前の2006年に81歳で亡くなったポール・モーリアは4歳からピアノを学んで名門のマルセイユ国立音楽院を卒業。スタジオ・ミュージシャンとして芸能活動をスタートしました。34歳でパリへの進出を果たします。翌年にはシャンソンの第一人者シャルルアズナブールのオーケストラでアレンジと指揮を担当します、1965年にポール・モーリア・グランドオーケストラを結成。3年後に「恋はみずいろ」が全米ヒットチャートで5週連続トップを記録、この年のグラミー賞を受賞しました。その後も数々のヒット曲を世におくりだしました。とりわけ日本ではラブバラードの王様、イージーリスニングの帝王として、70年代に熱狂的な多くのファンを獲得しました、そして本人も大変な親日家です、1969年の初来日から1987年までは毎年日本にやってきては全国ツアーを行っていました。
その後も数年に一度のペースで来日していましたが、1998年のツアーの後、指揮者を引退、この時が最後の来日となりました、また初来日以来すべての日本公演で欠かさず奥さまを同伴と言うほどの愛妻家としても知られています。

♪オリーブの首飾り♪


手品のBGMでお馴染み・・・
この曲のオリジナルはビンボー・ジェット(Bimbo Jet)というフランスのディスコ・バンドによるものですが、彼らのレコードの邦題は何と ♪嘆きのビンボー♪
ポール・モーリアがアレンジして発表したところ、彼自身の最大のヒット曲に・・・
♪嘆きのビンボー♪のビンボーは貧乏じゃないですよ、念のため・・・
ポール・モーリア・グランドオーケストラの来日コンサートでは観客の手拍子をバックにオーケストラのメンバーを紹介しながら、フィナーレを飾る定番のナンバーでした。
ワインのCMや11pmのBGMとしても使われていました。

♪ 蒼いノクターン・涙のトッカータ♪
ポール・モーリア/ピアノソロ



♪蒼いノクターン♪
ポール・モーリアが自ら作曲をてがけた中の1曲で、来日公演の際、必ずアンコールで演奏していました。
♪涙のトッカータ♪
ポール・モーリア自身が26歳の時、楽団のピアニストとして、オーディションを受けた時の課題曲でした、彼はこの曲をレコーディングするにあたっては作曲を手掛けた音楽家のガストンローランがすでに引退して、老人ホームに暮らしていると聞きつけて、自ら足を運んで承諾をしてもらったそうです。
来日公演では毎回必ず自らピアノを弾いてこの曲を披露していたそうです。

♪エーゲ海の真珠♪
ポール・モーリア 


1970年にスペインの大物シンガー・ソングライター、ジョアン・マヌエル・セラートが作詞作曲して歌って大ヒットしたバラード曲です。 日本ではポール・モーリアのすばらしいアレンジの演奏がヒットしました。この曲もワインのCMやAMラジオの全国ネットの深夜番組でエンディングテーマとして使われていました.

当時ポールモーリアの世界に気品を感じたのは曲のアレンジ、チェンバロの音色もさることながら、ポールモーリアという人がとても気高くて誠実なムードを身体いっぱいに漂わせていたから・・・だと言う人もいます。
その素顔も大変な紳士だったそうで演奏旅行で世界中を回る中で常に社会的に弱い立場にある人たちのことを気にかけて積極的に手を差し伸べていた・・・といったエピソードも伝わっています。
そういった胸のうちからにじみ出てくる個性にも日本人が大いに共感を覚えたのではないでしょうか。

【おまけ】
♪恋はみずいろ♪
 ポール・モーリア
L'amour est bleu Paul Mauriat



CDで何回も何回も聴いても飽きないですね、クルマの中で・・・とか、家事のBGMに・・・とか、寝るときの子守唄代わりにとか・・・の、わんちゃんです。

メジロは梅の花の蜜がお好き?

2013-03-21 | 野鳥
皆さんのカメラが同じ方向へ向いてます、その先を見るとアラアラ、メジロが・・・


メジロ(目白)スズメ目 メジロ科  全長(翼開長)12cm(17.5cm)






【おまけ】
城南宮境内にて
アセビ(馬酔木)ツツジ科


クリックで写真は拡大します

「山の馬酔木」  大木惇夫
ところもしらず
名もしらず
おもざしさへもはやわかね、
山のあしびのはなさけば
おもいださるる
ひとゆゑに、
山の
あしびの
はなさかば……

道草さんから寄せていただきました。

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
方丈記:鴨長明

「うたかた」は水の上に浮かぶ泡沫のこと、はかないもののたとえ 。

城南宮へお花見(枝垂れ梅)に行った日のことでした(3月15日) ➱こちら

城南宮~枝垂れ梅・椿~

2013-03-18 | 折々の花~お庭編~
グラウンドゴルフの練習試合の日のことでした、
タミちゃんが
「わんちゃん昨日ね城南宮に行ってきたんよ、すっごいキレイかったわ」
「今の時季やったら枝垂れ梅?」
「ピンポ~ン!!とにかくキレイやった、いっぱいカメラの人たちも来てはってね、それにメジロがねいっぱい来ててね」
「メジロってカワイイよね」
「動きがちょこまか早いンデなかなか撮れなかったんだけど」

城南宮行ってみようかなぁ
「城南宮って1号線のどこの交差点右折するんやったかなぁ?」
「城南宮のHPにアクセスあるんちゃう?」
ありました、R1赤井の交差点を右折・・・







だいぶんと以前に城南宮へは行ったことがあったんです、桜の頃だったような記憶が、それからは「平安の庭」での 「曲水の宴⇔4/29,11/3」の催しなどテレビのニュースで観たことがあったぐらいで・・・。

ビックリしました、こんなにいっぱいの枝垂れ梅っていつごろからなの?

「春の山」っと名付けられた築山に所狭しと植わってました。
わんちゃん的には薄いピンクの梅がお気に入り・・・






梅の花びらの絨毯が広がっていたのも風情バツグン・・・


ママとあたし


  

椿には名札が
有楽太郎冠者(うらくたろうかじゃ)


薮椿


日光(じっこう)





玉の浦


蝦夷錦


城南椿


絵馬には一寸法師が・・・


城南宮辺り一帯は一寸法師がお椀の船から上陸したと『御伽草子』に記される「鳥羽の津」に近く、西国の人や物資が都に入る交通の要所になっていました。
一寸法師の生誕の地は住吉大社➱こちらです、「難波(なにわ)の浦」からお椀の船に乗ったと・・・

メジロは梅の花の蜜がお好き?  次回につづく・・・

花の回廊「早春の草花展」:京都府立植物園

2013-03-15 | 折々の花~植物園~
花の回廊「早春の草花展」が京都府立植物園で開催されています
会期は2013年2月15日(金)~3月20日(火)
大芝生地特設会場にて(特設会場の 入室は午前10時から午後4時まで)
延べ約100種200品種10,000株を展示・・・と聞きました。

寒い寒い日でしたけど、中は春真っ盛り・・・(2月25日)


ムラサキハナナ アブラナ科

別名:オオアラセイトウ(大紫羅欄花)、ハナダイコン(花大根)
ショカッサイ(諸葛菜)➱三国志の諸葛孔明(しょかつこうめい)が出陣のさきざきでこの種子をまき、兵士の食糧となるよう栽培したことから。

アスペルラ アカネ科
 

別名:タマクルマバソウ(茎を中心として細長い葉が放射状に広がる姿からクルマバソウ)
原産地:小アジア(トルコ共和国) コーカサス地方
秋にタネをまいて翌年の初夏に花を楽しみ、夏頃に枯れます(耐寒性一年草)

エリカ ファイヤーヒース ピンク ツツジ科

原産国:南アフリカ
チクチクとした棒状の葉の先端にタコ足のような鮮やかな花をつける奇妙な・・・
エリカと同じ科で見た目よく似ている近縁種【カルーナ】も仲間です。
ちなみにファイヤーヒースの名前は山火事の後によく生えるからだとか?

カナリナ カナリエンシス キキョウ科
 

冬~春に開花、そのまま夏まで生育期。夏から秋にかけて(25℃以上になると)休眠し、水遣りは休眠期だけは控えめにして、あとは多めです。秋が深くなると復活してきて、冬~春に開花。

クリスマスローズ キンポウゲ科


セイヨウオダマキ(西洋苧環)キンポウゲ科



原産地:北アメリカ、ヨーロッパ。
耐寒性多年草、
咲き始めは俯き加減に、次第に横向き,最後に上を向き種を付けます。交配しやすく種も良くつきこぼれ種で増えますっと、教えていただきました。

チューリップ ユリ科


 

和名は鬱金香(うこんこう、うっこんこう)
中近東ではラーレと呼ばれる。
アナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産。

ナスタチューム・ホワリーバード ノウゼンハレン科
キンレンカ(金蓮花)

花言葉: 愛国心・困難に打ち勝つ

ネメシア・シューティングスター ゴマノハグサ科

別名:ネメシアマスカレード
シューティングスターは流れ星、マスカレードは仮面舞踏会
ナルホド、尾を引いた流星にも?ちょっとコミカルな仮面にも?

 
↑左:ヒメキンギョソウ・イエローグッピー ゴマノハグサ科
右:ヒメキンギョソウ・パープルヘロン ゴマノハグサ科


ヒメサボンソウ ナデシコ科
 

耐寒性強。ほとんど病虫害なし。
生育旺盛で横に広がる。地植え向きで鉢植えには向かないと思う・・・っと。
こんな可愛いお花が地面いっぱいに咲いたら・・・

ヘリオフィラ アブラナ科
 


原産地:南アフリカ西部
秋にタネをまいて、春に花を楽しみその後枯れる秋まき一年草
なんと言っても目の覚めるような美しいブルーの花・・・

ラッセルルピナス マメ科
 

原産地:南ヨーロッパ・アメリカ
別名:ノボリフジ(昇り藤)ハウチワマメ(羽団扇豆)タチフジ(立ち藤)

アイスランドポピー ケシ科

和名:シベリアヒナゲシ(西比利亜雛罌粟)
シベリアや中国北部に自生、ケシ科ケシ属ですよ、有毒?

左:ローダンセ(ヒロハノハナカンザシ)・ドワーフローズ キク科
右:ローダンセ(ヒロハノハナカンザシ)・マクラタロゼア 
 

ドライフラワーにもなる花です。花弁のように見えるのは総苞片でかさかさしています。そして、キク科の花では普通に見られる舌状花がなく、管状花だけがあります、っと教えていただきました。

マーガレット・マギーパステルイエロー キク科

原産地:西アフリカのカナリア諸島およびマデイラ諸島
マーガレットは、ギリシャ語で「真珠」を意味する「マルガリーテス」に由来します。
マーガレットの歴史は古く、17世紀に欧州に渡り、おもにフランスで品種改良されました。日本には明治末期頃に導入され、フランス菊、木春菊(モクシュンギク)などの名前で親しまれてきました。

ミスミソウ(ユキワリソウ) キンポウゲ科


 

 
花言葉:自信、内緒
花弁のように見えるのは萼片
清楚なミスミソウ何枚も何枚も撮ってました



「やよひのうた」 中島広足
あはれいかに、かくおもしろき
あはれいかに、かくおもしろき
名にしおふ、春のやよひは
いろいろの、小草もえ出で
さまざまの、花も咲きそひ
木々は皆、若葉さしつつ
のどかなる、風吹きわたり
あげまきの、うたふ末野の
ひつじさへ、たかくなくなり
あはれいかに、かくおもしろき
あはれいかに、かくおもしろき
花のやよひは

道草さんからいただきました。

いっぱいのお花の写真をご覧いただきアリガトウございました。

外から見ると・・・


絵手紙~福寿草・節分草~

2013-03-12 | 絵手紙

フクジュソウって?

フクジュソウ(福寿草)キンポウゲ科

イメージはお正月のモンやないですか?
いいえ、違います、コレはまんまと花屋の栽培戦略にひっかかってるんですよ、季節感が無いですね、いったん冷蔵庫で低温にさらして、その後、温度をかければ花が咲くんですよ、チューリップといっしょですね、ところがホンマのフクジュソウは今の時季に咲くんですよ。
ホンマモンのフクジュソウがウチの庭で1週間ほど前から咲き始めました。
ウチの庭にフクジュソウが居るワケは? ⇒こちら

庭に出てホンマモンの福寿草をスケッチしてみました




セツブンソウ(節分草)キンポウゲ科

節分草に初めて出合ったのは2009年3月のことでした ⇒こちら
一目ぼれ、いっぺんに大好きになりました、自生地で出合いたいのですが遠いんで京都府立植物園にセツブンソウが咲くころ通ってます。
植物生態園には4カ所ほど・・・最初は1か所だけだったんですが人気があるんで・・・
毎年ほぼ節分の頃に咲くのですが、今年なんかは1週間程度遅れての開花のようですセツブンソウの草丈は10㎝もありません、ものすごくかわいいので、もしどっかで自生してても盗られてしまう・・・そんなんで絶滅危惧種になってしまってます。
今年、京都府立植物園のセツブンソウに逢いに行った日は雪が降ってました。
「雪の降るような寒い時期になんで花が咲くんですか?」
「セツブンソウってね種ができるんですよ」
「何でできるん?ですか?」
「昆虫が花粉を媒介するんですね、その昆虫ってホソヒラタアブなんですよ。」
この花の白く見えてるのは花びらじゃなくって萼片、
「ほんなら花びらはどこに?」
「花びらが退化してこの黄色の蜜腺状になりました、花びらが退化した後のモンです」
一応、図鑑にもこのようなこと書いてはあるんですがよくワカリマセン、実際に見てみたらよく解りますね、紫色に見えてるのが雄しべの葯(花粉を出すところ)、その花粉を求めてホソヒラタアブがくるんですよ、この時受粉するわけです。
松谷名誉園長さんが何気に撮られたセツブンソウの写真には来訪中のホソヒラタアブが写ってたんやそうです。

京都府立植物園で撮った写真を見ながら絵手紙描いてみました



植物観察会~山科植物資料館(日本新薬株式会社)~2013.2.25

2013-03-09 | 木津川市植物同好会
山科植物資料館は日本新薬(株)が創立された翌年(1934年)に回虫駆逐薬サントニンを含有するミブヨモギの栽培試験圃場としてスタートしました。それ以来、今日までの70年間に世界各地から収集した2900種を越す薬用・有用植物を栽植しています⇔パンフレットより



 写真はクリックで拡大します

時おり風花が舞う寒い寒い日でした。
館長さんからセミナールーム(ホッとする温かいお部屋でした)でお話を伺いました。
日本新薬株式会社は8割が医療用医薬品(お医者さんの処方箋が必要)残りの2割はサプリメント、食品添加物を取り扱っておられます。
創立直後から虫下しの薬を最重点に・・・
その名は“サントニン”サントニンは全部薬用植物から抽出した成分で、原料植物はヨーロッパから見つけてきて国内で生産していた、その名は”ミブヨモギ“(京都の壬生)
このミブヨモギを育てるためにこの山科試験農場(山科植物資料館)が開かれたそうです。
100%外国から頼っていたサントニンを日本国内で作れるようにしたのが、ここ。
3~40年かかって・・・。
後に虫下しだけじゃなく医療用医薬品の研究もすすみ現在に至る・・・
現在は医薬品の研究部門はほかに移り植物園としてあまりお目にかからないような植物を栽培・・・と。
スライドを交えながらお話しされました。

園内を散策観察、今の時季、お花もあんまり咲いてなくって・・・
けど、柑橘園では濃い黄色い実が賑やかに実ってましたね。







レモン、ヒラミレモン、ダイダイ、ナツダイダイ、ヒュウガナツ、ブンタン、シークヮーサー、キンカンと・・・

薬草園を散策、
カレープランツ・キク科


花も葉っぱも茎もカレーの匂いがする
(図鑑で見たら)花は黄色ですね

他のほとんどの薬草たちはパッとした姿ではなかったです、もうちょっと後の季節にもういっぺんよしてもらいたいなぁ・・・

テンダイウヤク(天台烏薬)クスノキ科:原産地:中国南部
 


根を健胃や消化不良に用いる
生薬名:烏薬(うやく)

ものぐさくありふるわれによく煎じ呑めよとたびし山の薬草―木俣修
↑ 道草さんからいただきました。

コルクガシ:ブナ科

ワインの栓などにするコルクガシ

ワタ(綿)アオイ科


紀元前2500年頃から 古代インダス地方(インド)で 繊維作物として栽培されていた、昔は「腸」を”わた”と読み、衣類の中に綿毛を詰めることから体の腸に見立てて「わた」という名になった。
「綿」の字は漢名の「葉綿」から、「棉」とも書く。

雪がチラチラ「おぉ~さむぅ~」そんな時、温室に案内していただきました。
カメラのレンズが雲ってしまいました、

ヤクチ(益智)ショウガ科 原産地:中国

果実⇔芳香性健胃薬であり、食欲不振、消化不良に配合剤(胃腸薬)として用いる。

 

バニラ(ヴァニラ、vanilla)ラン科  原産地:中央アメリカ
アイスクリームなどに入れるバニラの香りをとるラン科バニラ属の蔓性植物
コショウ(胡椒)コショウ科 原産地:インド南西マラバル地方
黒胡椒(ブラックペッパー)
胡椒の木から取れた未熟な実を乾燥させたものである。強い独特の風味があり、特に牛肉との相性が良い。
白胡椒(ホワイトペッパー)
完熟してから収穫した後、乾燥させた後に水に漬けて外皮を柔らかくして剥いたものである。ブラックペッパーより風味が弱く魚料理と相性が良い。

ここでハッ!と気が付きました
ミブヨモギ
この植物は回虫駆逐薬サントニンを含有します。日本新薬80年の歴史のなかで、1927〜60年頃までが「サントニン時代」と呼ばれています。特に1951〜54年頃は、全売上げの80%以上がサントニンで占められていました。この「サントニン国産化事業」の成功により、当社は、飛躍的な発展を遂げました。また戦後の日本から回虫を駆逐することに貢献しました。この主役を担ったのがサントニン含有植物「ミブヨモギ」です。⇔日本新薬のサイトより
↑このミブヨモギの写真がないんです、H先生のレポートには「匂いを嗅いだり・・・」とか書かれているのですが、ウ~ンその匂いも嗅いで無いわんちゃんなんですよ、アキマセンねぇ。

もっともっと、普段、聞きなれない見慣れない植物をいっぱい観察したんですがメモや写真が追いつきませんでした、季節ごとに訪れてみたいなぁと思ったのはわんちゃんだけでは無かったみたいですよ。

ここでいきなり虫下しのお話
昭和20年代は回虫の絶頂期、日本人の8割が回虫感染者だった。
当時、虫下しは絶対に必要・・・
マクリとサントニンという二つの虫下しがあります。
学校で全員が虫下しのお薬を飲んでるシーンの写真がありました、いがぐり頭やおかっぱ頭の子どもたちが何とも言えないまずいお薬を飲んでます(顔の表情からうかがい知ることができますね)
当初はマクリ(海藻:カイニンソウ)というせんじ薬、コレは回虫を殺さないでマヒさせて体外に出すという・・・出てくると生きているんでキモ~イ
コレは飲みにくいのでアキマセン、サントニンの原料植物はユーラシア大陸で採れていた、貴重な薬草で当時のロシア帝国はただちに輸出禁止、
困りましたね、違うヨモギを捜さないと・・・
ヨーロッパ地中海沿岸で採れたヨモギの種(アルテミシア)を当時本社(日本新薬)のあった壬生の社屋の裏側の畑で育ててみた、ミブヨモギとネーミング、ラッキーなことに、ちょっとだけサントニンの成分が入っていた、それからサントニンの製造が始まったのです(1940年のこと)
ミブヨモギは1960年ころには北海道や長野県で栽培されていました(涼しいところが合うみたい)
50年くらい前の日本では当たり前のお話でした。
今は、もう回虫の薬は要りませんね。
「何かご質問は?」
「子どもの頃、虫下しを飲むと、障子やふすまが黄色く見えたという記憶があるんですけど」
「あっ、それはサントニンの副作用ですね」
「そうだったんですか?フシギな体験って思ってたんですよ」

今日は3月9日 サンキューの日
blogにおいで下さった皆様  Thank You です

松谷名誉園長さんと気まぐれ散歩(京都府立植物園):2013.2.24(日)

2013-03-06 | 折々の花~植物園~
 植物の生き抜く戦略 

ジュラシック・ツリー ナンヨウスギ科
世界共通名: Wollemi Pine(ウォレマイ ・パイン) 

この枝振りと葉っぱは?
上の方の枝は上に向いてるし、下の方の枝は完全に下を向いてる、

恐竜と同じ時代に生きていた木、1994年にオーストラリアのシドニーから西方に200km離れたウォレマイ国立公園内の渓谷で発見されました。
アメリカで挿し木苗が養成されました。
京都府立植物園に植栽の個体は日本植物園教会を通じてオーストラリア・クイーンズ州政府森林局から送られたものです



上から見ると360°枝が重ならないようになっている・・・重なってるとしても下の方の極々小さい枝、

枝を横から見ると葉っぱが枝に対してこんな具合、



太陽の光をもらおうと工夫してますねぇ、重なってません

この株は日本では物凄く珍しいモンです、世界でも20年前にやっと見つかったんですから・・・
オーストラリアのシドニーのウォレマイ国立公園のどっかにあるんです、見つかった場所はもの凄い渓谷のホントの谷底のところで、地元の保護官が研究散策していた時に見つけたそうです。今ではそこの現場に行くには研究者といえども目隠しをしないとアカンそうです。
恐竜と同じ時代に生きていたモノ、現地では個体が100本ほどという貴重なモノです、シドニーの植物園では植木鉢でこの木の挿し木をS,M,Lと売ってるんですよ、こんな貴重なモンを何で売ってるの?ソレは売った会社が利益を追求するんじゃなくってこの樹木を保護するための基金になるように売っている、んだそうです。現場の個体を守っていくように世界中の人に関心をもってもらうようにと言う意図もアリです。これからグングン大きくなっていきます、ちょこっと珍しい木なんで皆さんに関心を持ってもらいたいですねぇ。
ちなみにこれまで最古とされてきた第三紀(約6000万年前~)のメタセコイアより、更に古く現存する最古の種子植物(1億5千万年前~)で、希少種であるとされます。

ジュラ紀にも銀杏の黄葉輝けリ恐龍たちの街路樹として―安部尚子
↑ 道草さんよりいただきました。

ハリモミ(針樅)マツ科別名:バラモミ


葉っぱが針のようになってるんで針モミ、触って薔薇のように痛いンで薔薇モミとも・・・
日本固有種(日本だけにしかありません)
富士山には樹林があって天然記念物に指定されてます
近畿では大台ケ原。
京都府立植物園でのハリモミは世界一というお墨付きをもらっている、そうです。
山に行くといっぱいあって、隣同士キュウキュウになってて下の方の枝なんかには太陽が当たらないんで枝が落ちてしまってる、このハリモミは回りにさえぎるモンが無いので十分に太陽の光を受けてて下の方の枝はグ~ンと垂れ下がってまた上の方へ伸びている、コレがこの木本来の姿です
木も草も太陽の光が一番生きる源、太陽の光をもらうために物凄い戦略を持っています、ちなみにこのハリモミの葉っぱを見てください。葉っぱ(針葉樹)の付き方は枝という枝に付いている、葉っぱの付き方がどんな角度かと言うと、いろんなところから出てる、まんべんなく太陽の光が当たるようにね。

マツボックリ


この木は枝の先に松ぼっくりが付いてて下向いてます。
アカマツ、クロマツはどんなところに付いててどっち向いてるのかな?ソレは宿題に・・・

モリンダトウヒ(モリンダ唐檜) マツ科

別名:ヒマラヤ唐檜

葉っぱの付き方は長い枝があってそれにカーテンみたいに下向けに細い枝があります細い枝に葉っぱがいっぱいついてます、そういう付き方をして太陽の光をいっぱいもらおうという戦略ですね。

コウヨウザン スギ科
中国南部、台湾原産の常緑高木

葉っぱの先にスギボックリが付いている


3年ぐらいの枝から細い葉っぱが付いている、ず~っと元の方へ辿っていくと、古い枝になって太くなります、その辺りには太陽の光は当たらないので葉っぱを出す必要が無い、出しても光合成しません、外に向かって伸びる枝には全部葉っぱを付けてちょっとでも光をもらおうと・・・
枝の先の葉っぱをジックリと見ましょう、ナルホドな葉っぱの付き方。

それぞれの落葉樹たち、今は葉っぱは無いけれど、無ければ無いなりに枝の姿が美しい、木々の種類によって太陽の光を取ろうとする戦略が違ってくるのですが、基本的には太陽の光を十分にもらって光合成をして大きくなってゆく、ソレが戦略です。
夏には葉が茂ってて枝振りの観察は難しい、落葉してる今の時季が枝振りの観察にはもってこい、と言いながらエノキの下で。

エノキ(榎)ニレ科
 
エノキの枝ぶりどうですか?キレイでしょ?

いっぱいいっぱい他の木と重なってない独立木なんで、十分に枝ぶりを伸ばすことができる、そうすることによって太陽の光をもらうという枝の出し方をしてますねぇ
木の種類によって枝の出し方が違うんですが、針葉樹なんかはゴッツイ枝で細い枝はあんまりありません、このエノキ(落葉樹)は枝の先まで細い枝がいっぱい、細い枝ということはその先につく葉っぱは小さい

【おまけ】
松谷名誉園長さんの言葉


無茶苦茶寒い日も無茶苦茶暑い日もものすごく楽しい!!
何でかと言うと、お客さんが少ない、こんな広くって静かな空気のいいところを独り占めできるから・・・
寒い寒い日も暑い暑い日も植物は動いている、場所を移動すると言うのではなく、動いているのが確実に解る、例えばチューリップの芽が出かかってる
1週間後に来て下さいチューリップは確実に動いてます、植物園はちょっと間隔をあけて来ていただくと確実に動いてるなっていう感覚がすごく解りますよ。

植物園の基本は植物なんで植物を見にきて欲しいなと思います。
園長(金子)も私も1ヶ月交替で、また職員は毎週土曜日にミニミニガイドやってます、植物園の関係者が植物の持ってるメッセージを伝えるということをやってるんだなということです、それって、教科書や図鑑に載ってないこともたくさんいろいろと話をすることと思います、それがおもろいなぁとか楽しいなぁとか不思議やなぁとかいっぱいありますしぜひ植物園に足を運んで下さい。

加茂船屋ひなまつり

2013-03-03 | 健康ウォーキング
上巳(じょうし)の節句にちなんで。船屋界隈は雅な世界に包まれます。ちょっといい春を見つけに出かけましょう。

加茂船屋ひなまつり

「うれしいひな祭り」  
サトウハチロー作詞・河村光陽作曲

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り

お内裏様と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉(ねえ)様に
よく似た官女の 白い顔

金のびょうぶに うつる灯を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒めされたか
あかいお顔の 右大臣

着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り

道草さんからいただきました。

自分のお雛さまが欲しいなぁ・・・
子どもだった頃、母の田舎で古いお雛さまに出合いました、明治生まれの祖母のお雛さまと聞きました、母が受け継いだとも・・・。
「おばあちゃん、ウチで飾りたいからこのお雛様持って帰りたい」
「持って帰るってタイヘンだよ、見に来たらええやないか」
実際、段飾りのお雛さまは、当時の住宅事情では不釣り合いだったのかも?
大人になってから母と一緒に田舎へ帰った時には新しいお雛さまが飾ってありました、私の大好きなあのお雛さまはどうなったんだろうか?
船屋のお雛さま巡りをしていると、母の田舎で出合ったお雛さまを思い出しますわんちゃんなんです。




↑ 写真はクリックで拡大します。


【ひな祭りの起源】
ひな祭りの起源は中国渡来の「上巳(じょうし)」の節句です
上巳とは三月上旬の巳(み)の日のことで人々は水辺に出て人形(「ひとかた」または「かたしろ」といいます)に身の穢れを移して流すという風習(流し雛の原形)がありました。

2012年3月 木津川市加茂町『賀茂船屋ひなまつり』 ➱こちら
2012年3月 奈良県高取土佐町『町家のひなめぐり』 ➱こちら

【おまけ】
加茂船屋界隈でおひな様めぐりの途中で・・・
とある酒屋さんの店先に”お見事”カネノナルキ

カネノナルキ (金のなる木) ベンケイソウ科
別名:カゲツ(花月) オウゴンカゲツ(黄金花月)
和名:フチベニベンケイ(縁紅弁慶)
原産地:南アフリカ



カネノナルキは常緑低木で、樹高は無霜地帯の露地で栽培すると3m以上になる。葉は多肉質の長円形で長さ3cmくらい、明るい緑色で金属樣の光沢があり、辺縁部は赤く、特に秋から冬に鮮やかな色になる。葉に斑の入る種類もある。開花期は冬である。
英語ではdollar plantといい、葉が硬貨に似ているのが名前の由来である。日本では昭和初期に渡来した。栽培業者が五円硬貨の穴を頂芽に通して固定し、若枝が硬貨の穴を通ったまま成長するようにして硬貨がなったように見せかけ、一種の縁起物的な販売方法をとったため、「金のなる木」や「成金草」の園芸名で俗称されることが多くなった。
丈夫な観葉植物としてよく栽培されている。枝からちぎった葉1枚でも土に挿しておくと根を生やすほど生命力が強いため、繁殖は挿し木で行われるwikipediaより

サンシュユ(山茱萸) ミズキ科
呉服屋さんの店先で大きなカメに活けてありました


別名
ハルコガネバナ(春黄金花) 
葉より先に黄色い花が咲く、黄色というより黄金色。
アキサンゴ(秋珊瑚)
赤く熟した実から種を取り除き、乾燥した果肉が山茱萸(やまぐみ)と呼ばれる生薬になる。強精薬、止血、解熱作用がある

ウチの近所のお宅の門の脇にサンシュユがあります、自転車で駅まで行く通り道なんですよ、アキサンゴ(秋珊瑚)なる実を見過ごしてますねぇ、ヨシ、今年の秋には・・・