おじいちゃん おはよう!!「え~~なんや?」「ご飯作りに来たんよ」「そうか、ご苦労さん」
いつもだったらうとうとと寝てるのに今日は起きていていろんな話をした。
戦争で南方の戦地に行ったときのエピソード、もう何回も聞いたけど、それはそれなりにいろいろと楽しくおしゃべりしてくれる。
舅は今の時期、みかんよりも、りんごよりも、柿が大好き、それもちょこっと柔らかくなった甘いのが
ウチにちょうど食べごろのがあったので持っていって舅と一緒に食べた。
「柔らかくて甘いな!!」と喜んでくれた。私もウレシイ。
お昼は素うどん、うどんつゆは袋入り、さっと炊くだけ・・・
「ユーが作るんはおいしいなぁ、ヘルパーさんが作ってくれるんはどうも薄味でミーの口には合わん」
「健康のためには、薄味のほうがええんよ、ヘルパーさんが作ってくれはるんは正解なんやからね」
「そうかなぁ?この年まで食べてきた味と違うのはちょっと辛いなァ・・・」
それに栄養のバランスを考えて生野菜のサラダとかついついつけたいのは解かるんだけど、舅にはちょっと生の野菜はシンドそう。「出来ることなら食べとうない」と、言うていました。
洗濯物が溜まっていた。義弟(年齢は私より上)が洗濯をしてくれてた。
京都市内の北の方はお日様が見えてても雨が細~く降ってきたりするんですよ。
空気も湿っていて冷たいし、洗濯物が思うようには乾いてくれません。
部屋の中に物干し竿入れて干そうかと思案してたら、長男が「風呂場のドライヤー使ったらええねん」
「え~~そんなんあるん?」知らんかったぁ~~
風呂場のパイプにハンガーかけて干したらなんと、夕方には全部ふんわりと乾きました。
晩御飯はかす汁ですよ、具いっぱいのね、私的にはおいしいと自信はありました。
「おじいちゃん、ど~ぉおいしいでしょ?」「うん、そうやなぁ、ここに鮭のアラが入ってたらもっとおいしいねんけどなぁ~」
あちゃぁ~~そういえば、姑のかす汁には鮭のアラが入ってましたなぁ・・・・・
ウチのはかしわなんですよ、鮭のアラは苦手なモンで・・・
それでも、機嫌よく食べてくれてホッ!!
時々「玄関に誰か来はったみたいやし、ちょっと見てきてくれるか」誰も来てる気配は無いのやけど、
「うん、見てくるわね~~あんね、誰も来てはらへんかったよ」「そうか・・・」
義弟が勤めを辞めて介護をしてくれてる。ありがたいことです。
それでも、息子と言うのは、親の今のありようを認めにくいようである。
「もう、ミーはなさけない、0男が来たら、怒られてばっかりなんや」
ウンなんか想像できる、それは無理もないことなんです。
とても手がかかる時があるんですよね、想像もつかないようなことを自分の父親がやってしまってる。
なかなか今の現状を認めにくい、でも、今のことを見守ってあげないとしようがない、やいやい言うても、当の本人はただ戸惑うだけ・・・・
でもね、そばで言うのは易しいけれど、なかなかそうはいかないのが現実なんですよね。
今、舅はデイサービスやショートステイを体験中。
「ほな、奥さんお世話になりました、私はこれで失礼します、さいなら」と貴重品を入れた巾着袋を持って、フラフラと立とうとする。
「おじいちゃん、何処行くの?ここはおじいちゃんの家なんよ」
「奥さんまた来まっさ・・・」
私は泣けてしまいました。