竹はイネ科です。
「花が咲くことは咲きますが、花が咲くのは珍しいと言われています。花が咲いたとき稲の花に似てます・・・」と、金子園長さん
「えっ!」です。
イネの花って見たことないのに気が付きました。
7月の下旬頃から咲くそうです。
咲く時間帯が午前10時~11時、しかも、もみ殻がポコッと開いたぐらいのカンジ・・・1時間の間にホントに開いてるかどうか・・・
竹の花が咲いた!イネの花に似てるよ!けど、う~~ん
竹と笹の分け方は?
節のところから出ている竹の皮が、成長してもいつまでも残っているのが笹
カンザンチク(寒山竹)は竹とついてますが、笹の仲間。
オカメザサ(阿亀笹)というのがあるんですが、竹の皮がすぐ落ちてしまうんでタケの方に分類されてます。
マダケ(真竹)
中国から来たんじゃないか?という説もあるんですが、どちらかというと、日本原産という話が今現在有力だそうです。
関東地方以西ではもっともふつうに見られるタケです。
直径は5~15センチで、高さが10~20メートルになります。
節の輪は2個、節間は20~40センチで片側に溝があります。
また各節から枝が2個でるのが特徴です。
そして見分け方の一つに1節目の中が中空
金子園長さんは
「中空の筈なんやけどなぁ」とおっしゃりながら、何本か切ってみるけどみんな詰まってる「当たり外れがあるのかな?」とも、最後にありましたね、中が中空。ソレもらってきました。
モウソウチクもハチクも仲は詰まってるそうです
マダケの開花は120年周期といわれていますが、モウソウチクは67年周期と言う説があります、東南アジア、中国の方でも50年周期とも・・・なんで、ひょっとしてマダケは60年ぐらいの時に開花かな?、と言う説もあります、ここの(京都府立植物園)このマダケが植栽された時期から考えるとひょっとしてこの竹の花が見れるかも、けど、120年ぐらいなら諦め~・・・ですよね。
花が咲いてしまうと竹はもうダメなのかと・・・いや、腐ってしまった地下茎と上の稈(かん、幹)の間に地下茎の部分があって、そこから根を出します。
ラセツチク(螺節竹)
稈(かん:幹)の節が螺旋状にぐるぐる巻き上がっている。
右巻き?とか左巻き?とかあるみたいです。
ラッキョウチク(辣韮竹)
節間がラッキョウの形をしています、根っこもポコッ、ポコッとラッキョウのような形をしているそうです。
クロチク(黒竹)
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最初に筍(食べられます)が生えてきたときは緑色、半年もすると紫になり2~3年経つと黒色になるということで、シチク(紫竹)クロチクと言われてます。
伐採後も黒い色は変わりません
キッコウチク(亀甲竹)
モウソウチクの突然変異です
本種は京都特産と言われており、京都ではこのキッコウチクを収穫、
「火あぶり」法によって磨き上げたその製品は「京銘竹」の一つとして、
「京都府伝統工芸品」の指定を受けてます。
テレビ時代劇でおなじみの「水戸黄門」が使っている「杖」がこのキッコウチクだそうです。
キンメイモウソウ(金明孟宗竹)
モウソウチクの稈が黄金色
この種は突然変異によって発現するため、時には普通のモウソウチク林から突如発生するという珍らしいことがあります。
ハチク(淡竹)
タケノコは珍味と賞されている
材は細く割ることができるので、茶筅に使われる。
ナリヒラダケ (業平竹)
命名者の牧野富太郎博士は、「容姿端麗女の如き業平に擬し斯くは名づけしならん」と
「日本植物図鑑」にあるとか・・・
つまり、平安前期の美男歌人「在原業平」を想像させほどの美麗な竹とか・・・
シボチク(絞竹・皺竹)
マダケの変異体で、竹稈に縦に深いしわが出現した珍しい竹で、表面を手でなでるとナルホドです。
オウゴンチク(黄金竹)
マダケの黄金型。
京都府立植物園の北山門から入って真っ直ぐ歩くと噴水が、そこをもうちょっと行くと竹・笹園があります、北山門から入るとすぐに植物生態園の方に向かうわんちゃんなんで今まで竹・笹園にはあんまり足を運んだことがありませんでした。
今回の「金子園長さんと季節を歩く」のテーマは竹・笹。
初めてジックリと竹・笹園の中を歩くことになりました。
こんなにいろんな種類の竹・笹があるとはビックリでした。
「竹」 星野 徹
竹は抱えているのだ
節ごとに
ひと粒の火の種子(たね)を
竹が成長するにつれて
種子も 割れ
羽状の焔をひろげる
竹の林は
羽状の囁きで充される
一本の竹が囁く
もう直ぐだ
一本の竹が応える
辛抱だよ
二十年 あるいは五十年
突然 弾け咲く米粒はどの花
監禁されていたものを放してやると
竹は安堵して枯れる
↑ 道草さんからいただきました。
さて、かぐや姫はどの竹から生まれたのでしょうねぇ・・・
【おまけ】
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科
観察に回る前に、参加メンバー全員に、金子園長さんからのプレゼント。
葉っぱは枯れて、葉の一部は落とすものの、かなりの葉は枝に付いたまんまで冬を越して新芽が出た時に入れ替わります。
今の時季、茶色(黄褐色)の葉っぱが枝に付いてるんでとても目立ちます。
クスノキ科なんで葉を揉んでみたり、枝なんかをちょっと傷つけると、ちょこっと香りがする・・・そうです。
「落ちない葉っぱ、受験生にぜひ・・・」と記念に配っていただきました。
「あのう、姪っ子と甥っ子が高校と大学を受験します」と言われたご婦人には
「あっ、それじゃ1枚じゃ足りませんね、もう1枚」と・・・
そのご婦人、とても嬉しそうでした。
ヤマコウバシってどんな木なの?
植物生態園で撮ったのが↓
ヤマコウバシ(山香ばし)クスノキ科
ナルホド、葉っぱは枯れているのに落ちてないですね。