goo blog サービス終了のお知らせ 

【わんちゃんの独り言】

毎日の生活の中で見たこと、聞いたこと、感じたこと、思いついたこと等々書き留めています

戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇(毎週日曜日掲載)より

2025-04-02 | 日記
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は馬場あき子さん、高野公彦さん、佐佐木幸綱さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ短歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2025年 3/2 3/9 3/16 3/23 3/30
佐佐木幸綱選
プーチンを巴投げする男の子バンクシー今義賊の如し(岐阜市)原  公子
戦渦にも書店増えゆくウクライナ心の支え求めるように(中津市)瀬口 美子
瓦礫踏み何処へゆくのかガザの子の後姿ばかりの映る(郡山市)遠藤 雍子

馬場あき子選
ごんぎつねに母語を書き込む青年はミャンマー逃れ来し夜学生(寝屋川市)今西 富幸
戦友が死ねば小指を缶で焼き郷里(さと)へ送るも父の任務と(亀岡市)俣野 右内
軍事費が五割を占める戦前の民の暮らしはみんな貧しい(三郷市)木村 義熙
開戦のころ難産くぐり生まれたり母乳の代り米重湯(こめおもゆ)なりき(盛岡市)堀米 公子

永田和宏選
現実は油が無いのだガザを行く驢馬(ろば)の車に詩情を追うな(大和郡山市)四方  護
戦争が終はつたら着るといふ背広ゼレンスキーに早く着せたい(岩国市)木村 桂子

ちょっと寄り道
赤旗日曜版 
久々湊 盈子 (くくみなと えいこ)選
六万余の命を呑みしシベリアを詠み継ぐ遺児のわれも老いたり (香川県)稲 孝子
【評】極寒のシベリアに果てた六万余の同胞。その事実を風化させないために詠み継いで来られた作者なのだ。
戦争も飢餓も不正も収賄も絶えることなきこの世を生きる (愛知県)月城 龍二
【評】人の世の無常をかみしめる作者
人間の仕業と思えぬ残酷な戦争ごっこに言葉失う (滋賀県)米沢 一銭

下村すみよ 選
AIの進化気になる戦火の世兵器と化する不安がよぎる(宮城県)鶉橋 茂良
【評】まさしく実感。2月に「AIアクションサミット」も開催されている。
被団協ノーベル平和賞を受けた後「これからです」と口々に言う(大阪府)長野 晃
我が生(あ)れし都電の街を訪れる火の海になりし日を忘るることなし(千葉県)鹿又 克之
県都への九条の碑の建立(こんりゅう)に協賛せんと仲間を募る(山梨県)三井 正

京都短歌(朝日新聞朝刊) 選者 永田 淳選
戦争を始めるよりも終え方の困難を知る戦争の世紀 (綾部)斎藤 靖行


最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
あさたん歌壇の選者にもう一人(T-36) (里山の風)
2025-04-05 13:01:48
朝日歌壇(あさたん歌壇)の選者には4人の選者がおられ、4月から馬場あきこさんに替って「川野里子」さんが新たに選任されました。
今回の「戦争を詠む」のブログ選者は「わんちゃん」さまです。・・もう一人の選者です・・今年3月に登載された多数の歌から抜粋してブログで紹介されました。
最近は赤旗日曜版や朝日短歌などからも、推しています。
この中で、私は、朝日短歌の(永田 淳 選)「戦争をはじめるよりも終え方の困難をしる戦争の世紀」(綾部の方が寄稿)が気になりました。
なぜならば、過去の世界で起きた戦争や、日本の日露戦争、特に太平洋戦争などがそうです。原爆を投下されても戦争を終わらせようとしなかったからです。
現在のウクライナ戦争などもしかりです!!
話は変わりますが、昨晩(4月4日)NHK放送の「時をかけるテレビ」番組をみておりましたが(瀬戸内寂聴に密着500日)、寂聴さんは「いい戦争はないです、人殺しが戦争です」と病身をものともせず、東京の反戦デモに参加して「説法」された場面がありましたが、この「コトバ」の意味を人類は理解しなければならないと思いました。
このブログの読書の皆さんも戦争をなくす選者のもう一人ですよ!!!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。