おさんぽ鳥図鑑
A6版
おさんぽ中に「よく見かけるけど、なんという鳥だろう?」と思うことはありませんか?
調べてみようと思っても、日本の野鳥は約600種。その中から調べることは大変です。
そんなときはこの小冊子を使ってみよう♪
この小冊子の特徴
1. 身近な野鳥24種を紹介
2. 家の近くで見られる野鳥にしぼり、からだの大きさによって
「スズメサイズ」「ムクドリサイズ」「ハトサイズ」「カラスサイズ」の4つに分けて紹介しています。
まずは、ものさし鳥を覚えよう!!
野鳥を見わけるときは、身近でよく見る鳥と比べておおまかに大きさの見当をつけます。
その基準となる鳥を「ものさし鳥」といいます。
見わける基準、ものさし鳥
「スズメサイズ」
2016-2-28 散歩道で
「スズメ」雀 全長14.5cm
鳥類の半分以上はスズメくらいの大きさなので、スズメは最も重要なものさし鳥、
茶色の頭と、ほっぺにあるホクロのような黒い模様が特徴。
★メジロ(目白)全長12cm
スズメより小さい。
明るいウグイス色をしているためウグイスと間違えられるが、ウグイスは茶色味があり、メジロは目の周りが白い。春にはツバキ、ウメ、サクラなどの花、秋には熟した柿などに集まる
★ジョウビタキ(尉鶲)全長14cm オス♂
スズメと同じくらいの大きさ。オスは灰色の頭に黒いのど、オレンジ色のおなか。冬に川原、公園、庭などの開けた場所にいて、電線やアンテナにもよく止まる。
★シジュウカラ(四十雀)全長14.5cm
スズメと同じくらいの大きさ。
白いほっぺに胸の黒いネクタイ模様、このネクタイ模様はオスのほうが太い。人家の近くなどで見られる。ジュクジュクやツツピー、ツツピピを繰り返してさえずる。
★コゲラ(小啄木鳥)全長15cm メス♀
スズメと同じくらいの大きさ
日本のキツツキ類では最も小さい。丈夫な尾羽でからだを支え、垂直な木の幹を自由に動くことができる。公園や住宅地などにも居て、ギーと濁った声で鳴く。
スズメサイズの鳥
★ツバメ(燕)全長17cm
スズメと同じくらいの大きさ。
長い切れ込み型の尾羽が特徴。春に東南アジアから渡ってくる。飛びながら虫を捕り、素材の泥を集めるとき以外は地上に降りることはほとんどない。
★カワセミ(翡翠)全長17cmオス♂
スズメと同じくらいの大きさ。
長いくちばし、青い背中、オレンジ色のおなかが特徴。メスの下くちばしは赤い。魚を捕るために水中へダイビングする。その体型は500系新幹線の先端部分のモデルになった。
★ハクセキレイ(白鶺鴒)全長21cmオス♂
スズメより大きい。
尾を上下に振りながらウォーキング(足を交互に歩く)する。水辺や市街地で見られる。縄張り意識が強く、窓ガラスに映った自分の姿を攻撃することもある。
★モズ(百舌)
スズメより大きい。くちばしはタカのようにカギ型で小鳥を捕らえたりもする。翼の白い点はオスだけの特徴。有刺鉄線のトゲなどに獲物を串ざしにする「モズのはやにえ」という習性がある。
「ムクドリサイズ」の鳥
2016-3-24 散歩道で
「ムクドリ」椋鳥 全長24cm
スズメとハトの中間の大きさ、全身は黒っぽく、ほっぺが白っぽい。
足とくちばしは濃い黄色。駅前の街路樹などを集団でねぐらとして利用する
★ツグミ(鶫)全長24cm
ムクドリと同じくらいの大きさ。
ムクドリよりスマートで、胸のまだら模様、白っぽい眉毛のような模様、茶色の翼が特徴。
10月頃に渡ってきて日本で冬を過ごす。5月初旬まで日本に留まるのんびり屋さんもいる。
★アカハラ(赤腹)全長23.5cm
ムクドリと同じくらいの大きさ。
名前のとおり胸からおなかにかけて赤味がかった茶色。夏は山地で、冬は低地の暗い林などで見られる。地上で落ち葉をひっくり返しながら木の実、虫やミミズを探す。
★カイツブリ(鳰・にお)全長26cm
流れの緩やかな河川、湖沼で見られる。潜って魚を食べ、逃げるときも潜るほどで、陸にあがることはまれ。大きな足指はスクリューのような形をしている。
★ヒヨドリ(鵯)全長27.5cm
ムクドリと同じくらいの大きさ。
尾は長め。灰色を基調とした羽色で、ボサボサ頭に赤茶色のほっぺが特徴。日本では全国各地で見られるが、実は世界で日本近辺にしかいない。
「ヒーヨ、ヒーヨ」と甲高い声で鳴く。
「ハトサイズ」の鳥
2017-12-27 散歩道で
キジバト(雉鳩)全長33cm
翼の茶色いうろこ模様と首の縞模様が特徴。
オスは「デーデー、ポッポー」と低い声で鳴く。
ほぼ1年中繁殖しているためペアで見られることが多い。
★カワラバト(河原鳩)全長33cm
キジバトと同じ大きさ。
飼われていたハトが野生化したもの。灰色に光る胸が基本だが、さまざまな色や模様をしたものがいる。マンションのベランダなどに巣を作る。
★カケス(橿鳥)全長33cm
キジバトと同じくらいの大きさ。
頭が白と黒のまだら模様で、翼には青・黒・白の縞があるおしゃれな鳥。山に多いが、秋冬は低地の緑地にいることもある。他の鳥の声や機械的な音をまねるなど、モノマネの達人。
★コガモ(小鴨)全長37.5cm オス♂
キジバトよりやや大きい。
日本のカモ類では一番ちいさい。緑と栗色の頭などオスはカラフルだが、メスは茶色系で地味。あまり潜らないカモ類。秋早くから春遅くまで湖沼や河川で見られる。
★キンクロハジロ(金黒羽白)全長43.5cm オス♂
キジバトよりやや大きい。
黄色い目と後頭部の飾り羽が特徴。オスは光沢のある黒が美しい。メスは茶色系だが、飛ぶと翼に白い帯が見える点は同じ、良く潜るカモ類。冬に全国の湖沼、池、広い河川などで見られる。
「カラスサイズ」の鳥、カラス以上の大きさの鳥
2016-3-24 散歩道で
ハシブトガラス(嘴太烏)全長56.5cm
つややかなからだに太いくちばしが特徴。
ハシボソガラスとよく似ているが、ハシボソガラスよりくちばしが大きく、おでこが出っぱって見える。
★ハシボソガラス(嘴細烏)全長50cm
ハシブトガラスよりやや小さい。
ハシブトガラスと似ているが、くちばしの先のカーブが緩やかで、おでこも出っぱらない。ハシブトガラスの「カーカー」という澄んだ鳴き声と異なり、「ガーガー」と濁った声で鳴く。
★トビ(鳶)全長59~69cm
ハシブトガラスより大きい。
全体的に茶色。翼を広げると160cmにもなる。海岸や湖沼、市街地などでよく見られる。優れた視力で、上空から食べ物を探す。生きた動物を襲うことは少なく魚や死んだ動物などを食べる掃除屋さん。
★カルガモ(軽鴨)全長60.5cm
長い首を縮めるとハシブトガラスくらい。
全体的に茶色で他のカモのメスに似ているが、くちばしの先だけ黄色。全国の水辺で1年中見られる。カモ類のオスは冬にメスに選んでもらうため派手な色彩になるが、カルガモは地味なまま。
★アオサギ(蒼鷺)全長95cm
ハシブトガラスより大きい。
日本のサギ類では最大級。背は灰色で頭に黒い飾り羽がある。河川、湖沼、干潟など広い水面のある場所を好む。
日本で一番大きい鳥と小さい鳥
この図鑑をゲットするきっかけとなったのは、
「水景園ビジターセンターにあったのよ、わんちゃん応募してみたら?」がきっかけでした。
Webから応募しました。そしてアンケートに答えました。
「日本野鳥の会 おさんぽ鳥図鑑:検索」
2~3日して届いたんですよ、A6サイズでポケット版、お散歩の時持ち歩こうと思ってます。
わんちゃんとこの本棚には他にもポケット版「野鳥観察ハンディ図鑑 新・山野の鳥」「野鳥観察ハンディ図鑑 新・水辺の鳥」とか「野鳥の図鑑水の鳥①②」とか「野鳥の図鑑陸の鳥①②」なども並んでます。