BMWのオートバイと言えば、やはり昔から「水平対向エンジン」を搭載したモデルを想像するライダーさんが多いと思うのですが、昨今、大型バイクとして
速さを求める傾向のスポーツバイク系ジャンルに関しては、どうしても「並列エンジン」を搭載したモデルの方が有利だと言うことで、近年では、BMWからも
スーパースポーツ系に属する「S100RR」や、そのネイキッドスポーツモデルとなる「S1000R」は並列4気筒エンジンを搭載していますし、大型ミドルである
「F900R」だと並列2気筒エンジン搭載してたり、中型排気量からなる独特の単気筒エンジンを搭載した「G310R」など、いわゆる一般的な並列エンジンを
搭載したモデルで他社と対抗する傾向にある訳ですが、そうは言っても、やはりBMWと言えば、やはり「水平対向エンジン」です。そこで上手くこのエンジン
を使って、更にスポーツ走行を楽しむ事が出来て、ついでにカスタムも楽しめるオートバイとして2014年に登場したモデルが、今日ご紹介する「R nine T」です。
気がつけば登場から既に10年近く経ってしまいましたが、その間には多くの派生モデルを登場させており、現在ではよりスポーツ性を高めた「R nine T Rure」
や、走る場所を選ばない、ミドルブロックのタイヤやサイドアップに配置されたマフラーを持つ「R nine T スクランブラー」、アドベンチャーとスポーツバイクを
融合した「R nine T Urban G/S」などが存在します。過去にはそれ以外にも、ちょっとボクも気になってた「R nine T カフェレーサー」などもありましたし、
とにかくシリーズとして発展して来た経緯があったんですよね。そんなBMWの「R nine T」ですが、その走行性能を高めた要因の1つに「エンジンの搭載位置」が
あります。他の車種に比べ非常に高い位置にエンジンを配置する事で、多くのバンク角を確保し、インジェクション(FI)の搭載場所も見直してガソリンタンクが
そのまま上部に収まると言った設計がなされたんですよね。これで上手くバランスを確保する事に成功し、この「R nine T」が登場したと言う事になります。また
空冷式に「油冷式を増した」ことで冷却性能を向上させ、高回転でのパワーを確保する事にも成功をています。ちなみにこの水冷・油冷式の対抗2気筒DOHC
4バルブエンジンの、最高出力は現在のモデルで109ps、最大トルクが11.6kgとなっており、正式な排気量が1.169ccで、トランスミッションは6速MT、フレーム
はスチール製のスペース式で、フロントフォークは倒立式、ブレーキシステムはブレンボーのキャリパーダブルディスクを搭載しており、リアのサスペンションは
モノサス式、駆動方式はドライブシャフト式で、マイナーチェンジを繰り返しながら現在、新車で売られてるモデルだとABSにグリップヒーター、ETCにUSBポート、
クルーズコントロールに、走行モード、トラクションコントロールに、ブレーキコントロールシステムまで搭載されています。これで現在の新型モデルの販売価格が.
2390.000円(税込)となっており、多くの純正オプションが用意されています。また今年はBMWの「MOTORRAD」として100周年を迎えるにあたり特別仕様
車として「R nine T 100 Years」モデルも登場しています。で、最後に現在の中古市場を見ていきますと、大体安いもので120万円あたりから、高いもので250万円
あたりまで取り揃っています。この価格差は年式や状態、はたまたカスタムの具合によって異なる傾向で、中には中古店での新車もあったりする感じです。さて、
今日はそんなBMWの「水平対向エンジン」を使ったスポーツバイクである「R nine T」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)