ドイツの「BMW」と言えば、まずは高級自動車メーカーとして世界的に有名ですが、オートバイ業界に目を向けると、1923年より「BMW Motorrad」と
言う社名でスタートした経緯だったりします。また当時としては画期的だった「水平対向2気筒エンジン」や「ドライブシャフト」と言う駆動方式も「BMW」
が独自(世界初)で開発したものとなっています。で、今日はそんな「BMW」の歴史でも最初の量産モデルとなる「R32」が登場するまでの経緯を紐解いて
いきたいと思いますので、よろしくお願いいたします(笑)。で、まずは、そもそもこの「BMW」となりオートバイ開発に乗り出す前に、実は前身の会社って
のがあって、それが当時、航空機のエンジンを製造してた「ラップエンジン工業」と言う会社と、その機体を製造してた「グスタフ・オットー航空機工業」と
言う、いわゆる航空機のエンジン製造会社と機体を製造する会社の「併合」から始まったとされています。またその「併合した理由」は、1918年に終決した
第一次世界大戦でドイツが敗北したことで、航空機を製造することが「制限された」ことにありました。要するに利益を得れるほど航空機を製造出来なくなった
ので、その代わりに「オートバイ製造に移行した」と言う経緯だった様です。また創業当時は「RMW」と言う名称だったらしいのですが、後に会社の拠点を
ミュンヘンから、バイエルンに移したことで「Bayerishe Motoren Werke」と名称が変更となり、現在の「BMW」になったとされています。更に「BMW」の
エンブレムですが、ブルーの部分は「空」を意味しており、ホワイトの部分は「プロペラ」をイメージしてて、大空で回転してるプロペラをモチーフにしてるらしい
です。で、第一次世界大戦での終戦後よりオートバイ開発の乗り出した「BMW」社ですが、まず航空機で使われてたエンジンの部品を使って試作用エンジンが
作られます。これが「M2B15」と言うネーミングのエンジンだったのですが、非常に完成度が高く、その後すぐに量産化されます。また名称の意味として「M」
はモノトーン、「2」は2気筒、「B」はボクサーとなっています、またその排気量は493ccだったと言われています。このエンジンにシャフトドライブを取り付け
たものを、まずは周辺各国に輸出し始める(1920年〜)ことになります、ちなみにですが、特にこの時、お隣のロシアに多くの「M2B15」エンジンが渡った様で、
現在でも「水平対向2気筒エンジン」や「ドライブシャフト」がロシア製のオートバイに使われていると言う経緯だったりします。で、そこから更に開発を進め、
車体も含めて1923年に初号機となる「R32」が誕生します。ただし、この時代って既にイギリスやイタリアではオートバイ製造が行われており、特にイギリスの
オートバイは世界でも非常に優れたものとして認知されていた為「BMW」的には、そこに後から参入したと言うカタチになります。ちなみにこの「R32」の
スペックですが、エンジンは空冷式4スト水平対向2気筒サイドバルブで、排気量が486cc、最高出力は8.5psで、トランスミッションは3速MT、車重は120kgで
最高速が大体100km、製造期間が1923年から1926年までで、総生産台数が3.090台となっています。この「R32」はたちまちヨーロッパで人気のモデルとなり
海外にも多く輸出され、後継モデルとして排気量アップされた「R37」とか「R42」などに引き継がれていきます。またドイツが「ナチス政権」へと移行した事で、
他国へドイツの技術力を知らしめる為、モータースポーツにも力を入れ始め、1925年には当時「世界一過酷なレース」と言われた「インターナショナル・6デイス・
トライアル」で「R32」が見事に優勝を果たしています。また第二次世界大戦ではドイツ軍の主力バイクとして軍用のサイドカーなども製造され、戦後は西ドイツ
でより「高級なオートバイ」メーカーへとスイッチすることになるんですよね。さて、今日はそんなドイツのオートバイメーカーである「BMW」を紐解いていき
ましたが、いかがだったでしょう!(笑)
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