
1981年から1983年にかけて生産されてた、まさに名車と言えるホンダ「CB1100R」は、当時としてはズバ抜けた運動性能を誇る大型スポーツバイクとして
誕生したのですが、販売の内容が「限定生産」で全世界「5.000台」というものでした。しかも当時で新車価格が250万円と劇的に高額なもので、誰もが手に
出来るものではなかったんですよね。そこで、より手軽にこの性能を体感してもらう事を狙って登場したのが、今回ご紹介するホンダ「CB1100F」です。まず
基本的な構造やデザインは当時人気だった「CB750F」や「CB900F」と類似してるのですが、アメリカ仕様に関しては「ビギニカウル」を搭載してた辺りが
大きな特徴となっていました。結果的には登場した1984年のたった1年間だけの販売に終わりますが、搭載されてたエンジンはまさに「CB1100R」そのもので、
当時で100psを超える強力なパワーを持つモンスターレベルのものだったりします。結果、短命に終わった背景には、その後のオートバイの進化がよりレーシー
なものに変わってしまった事にあり、特にスズキの「GSX-R750」などの出現で、大型バイクに関しても本格的なレーシングデザインがユーザーたちの需要に
マッチした事に理由に挙げられます。で、その詳細な内容(スペック)を見てみますと、まずエンジンは「CB1100R」譲りの空冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブ
で、正式な排気量が1.062cc、最高出力は110spで、最大トルクが9.9kg、車重は243kgtなっており、ガソリンタンク容量が満タンで20リットル、市街地での
平均燃費が大体17kmとなっています。またホイールサイズはフロント18インチ、リア17インチで、ブレーキシステムはフロントがダブルディスク、リアもデスク
ブレーキが採用されています。さらにフレームはダブルクレードル式で、2本サスに2本出しのマフラーが標準となっていました。先に紹介しますが現在の中古市場を
見てみますと、安いものでも大体120万円あたりから、高いものになると200万円を超える値段となっています。決してお手軽で買いやすい価格ではありませんが、
旧車が好きで、さらに満足するパワーを求める方なら、それだけ出して買う価値がある気がします。個人的な感想ですが「CB750F」や「CB900F」と比較しても
明らかに低速から高速域まで満遍なくパワーがあり、慣れるまでちょっと怖いほどです。比較にはなりませんが「CBX1000」の6気筒エンジンを搭載したモンスター
ともまた違った感覚があり、また最新のスーパースポーツ(SS)系とも違う安定感も感じ、この車両でないと味わえない何かを持ってる気がします。1980年代の
初頭に現れた大型スポーツでも性能面で飛躍的に優れていると個人的には感じています。ただ当時を振り返るとデザインを「CB-F」系と類似させた事が短命の要因
となってしまい、非常に優れているのに人気が出なかったと考えられますし、後にV型4気筒を搭載した「RVF」系に取って代わられた事も理由かもしれません。
いわゆる旧車の中でも非常にパワフルな車両って他にも何台かありますが、この「CB1100F」は個人的にも素晴らしいオートバイであると言える気がします。
さて、今日はそんなホンダ「CB1100F」をご紹介しましたが、いかがだったでしょう!(笑)
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