今、いわゆる「街乗り用」としてオートバイに乗る人が「激減」しています。
全国統計でも10年前に比べ、全体で30%近く減ってるとのこと。
結局はバイク好きのオーナーが、オートバイに求めるニーズはあくまで「ツーリング」にあるとされてるんですね。
普段の「通勤や市街地での移動」にバイクは使わない。
昔に比べ、代わりに自転車かバスや電車などの公共機関を利用してることになります。
街乗りを考えると、スクーターを含め50ccから250ccあたりがその「中核」を締めると思われますが、
既に250ccクラスは「ツーリング」に使われる傾向で、気軽ながら普段の足にはなっていない訳です。
もしかすると125ccクラスすら、そうなのかもしれません。
80年代から90年代にかけては、学生や若いサラリーマンを中心にスクーターが多く利用されていましたが、
そのニーズはすっかり取って代わってしまい、今は「自転車」なんですね。
ちまたで「高級で高性能」な自転車が大流行していることはよく知っていますが、
その影響は少なからずオートバイと直結してる事になります。
ある意味、時代が変わったと言う事ですが、
逆に、スクーターや125ccクラスのバイクが「高額」になったことも大きな要因な気がします。
今じゃ、ちょっとマシな50ccのスクーターでも「20万円以上」出さないと買えない時代です。
昔なら、そこそこ良いスクーターでも15万円以内で買えていました。
20年前と給料はほとんど変わらないのに物価ばかりが上がってる。
このことは日本人の誰もが感じてることだと思います。
250ccクラスのオートバイでもよく売れるのはスポーツバイクだけで、シティーバイクはほとんど売れていませんし、
メーカーも売れないことから廃盤化される傾向です。
生き残ってるバイクはごくわずかで、買う側かららしても選びしろがない。
悪い連鎖が蔓延してて、このままだとシティーバイクは存在自体がなくなってしまう可能性にあります。
日常の足としてバイクには乗らない。
この意識は、バイク全体に大きく影響を及ぼすこととなり、販売店も存続の危機に立たされてしまいます。
本来、たくさん売れるバイクは手軽なものじゃないといけません。
価格もそう、使い道もそう。
ツーリングライダーが増えることは、大いに大歓迎ですが、
バイクが「趣味だけ」のものになると、本当に意味での「将来安泰」とは言えませんよね!(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます