
1971年に女性でも簡単に乗れるオートバイとして登場したのが、今回少しだけ考察してみたいホンダの「シャリィ50」です。そもそも気軽なお買い物バイクとして
ホンダから販売された車両ですが、1970年代も後半頃になるとカスタムベースの車両として若者にも受け入れられる様になります。またこの「シャリィ50」を切っ
掛けとして各メーカーからも類似モデルが続々と登場するのですが「シャリィ50」ほどの人気を獲得したモデルは現れませんでした。また非常に長い期間販売されて
おり最終モデルで1997年まで生産されていました。途中の1983年にはヘッドライトが角形に変わるのですが、他にも前カゴが付いた事でヘッドライトが低い位置に
変更されたりしていました。さらにちょうどその頃になるとホンダの「スーパーカブ50」同様、エンジンも熟成され何とリッター辺り100kmと言う驚異的な燃費を
獲得することになります。で、その詳細なスペックですが、搭載されたエンジンは空冷式の4スト単気筒SOHC2バルブで、正式な排気量が49cc、最高出力は4.0psで、
最大トルクが0.44kg、車重は乾燥重量(ガソリンなどが入っていない状態)で72kg、キャブレターは機械式で、駆動方式がチェーン式、トランスミッションは遠心
クラッチ式の3速MTで、ホイールサイズが前後ともに10インチ、フレームは女性でも簡単にまたげる形状の低床バックボーン式で、比較的しっかり走ってくれる車両
だった様です。ボクの個人的な思い出を語ると、この「シャリィ50」は高校時代に友達が乗ってたのですが、彼はかなりの改造マニアだったので、しっかり改造した
ものになっててカッコ良かった記憶があります(笑)。特に大型のキャブレターにファンネル式のエアクリーナーを搭載してたので、一部フレームから飛び出してる
感じだったり、モリワキのショート管の様なマフラーが良かったです。先にも書きましたが、そもそもホンダとしては奥様のお買い物バイクと言う発想で設定された
オートバイだったのですが、誰が最初に始めたのか?知らないうちにカスタムのベース車両として人気を集める結果となったんですね(笑)。もちろんそれに合わせて
社外パーツもどんどん増えていく傾向で、それ以外にも別のモデルから流用して楽しんでる感じでした。多分ですが、当時だけでなく今でもメカ好きの人に愛されてる
のかも知れません。で、一応現在の中古市場を見ていきますと、結構多くの車両が売られており、安いものだと10万円あたりから、高いものになると90万円前後で取
引されてる感じです。雰囲気としては高年式のものやフルカスタムされたものが高額化してる感じで、パーツそのものに価値がある様なコメントが書かれています。さ
て、今日はそんなお買い物バイクとしてだけではなく、カスタムを楽しめる車両として現在も人気モデルとなってるホンダ「ジャリィ50」を少しだけ考察して見ました
が、いかがだったでしょう!(笑)
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