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初の本格レプリカ、カワサキ・ZX-4フォーミュラー3。(番外編vol.3458)

2022-12-18 00:05:33 | 日記

1980年代に入って、国内の各社が4スト400ccモデルに対して「レーサーレプリカ」を投入する中、カワサキだけ何故かコンセプトが違う「公道最速」を目指して

オートバイ開発を進めていたのですが、やっと世間のニーズに応える形で、ついに1988年には本格的な「レーサーレプリカ」モデルを登場させます。それがこの

カワサキ「ZX-4」だったのですが初期モデルに関しては、そうは言っても、まだまだ割り切った仕様とは言えないもので、スタイルは先代モデルの「GPX400R」の

フォルムを微妙に残したものになっていました。しかし、見た目とは相反して車体の「コンパクト化」や「マスの中心化」などが行われており、当時行われていた

国内レースの1つ、例えば「TT-3」などのレースシーンでも十分に戦える仕様にはなっていた感じです。しかし、この頃になえると、ホンダの「CBR400R」や、

スズキ「GSX-R400」、ヤマハ「FZR400R」などが、より強力な「特別仕様」の「SPモデル」を投入する中、カワサキとしてもよりハイエンドなモデルが必要と考え

同年の1988年に送り出したのが、今日ご紹介するこのカワサキ「ZX-4フォーミュラー3」です。また、当時の時代背景を振り返ると1980年代の初頭から登場し始めた

この手の「レーサーレプリカ」も、1988年頃になると、より「スパルタンで攻撃的」なモデルが、性能向上と共に登場し始めた時期で、逆にその後のモデルは、

その「行き過ぎた反省」から落ち着きを持たせる傾向にシフトする事となるので、そう言った流れもあって、まさにこの時代に登場したモデルが全体的に見返しても、

結果として一番「レーサーレプリカ」シリーズの中でも特に「ピーキー」で「過激」なものだったとされていました。そんな時代だった事も踏まえ、改めてこの

カワサキ「ZX-4フォーミュラー3」を見てみますと、フレームには「e-BOX」と言う側面からの衝撃や重圧に耐える強固なアルミ製のフレームを採用してたり、

シフトチェンジミスを軽減する為に新技術だった「ポジティブニュートラルファインダー」を投入したり、サスペンションに無段階の統制機構が搭載されてたり、

フロントフォークのインナーチューブを大形化し、キャスター角を2度立てるなどしてハンドリングのレスポンス向上を図ったり、あらゆる機械的な装備に手を加え、

より速くレースでも十分に戦える仕様へと進化させるものだった様です。実際この年に投入した「ZX-4フォーミュラー3」は初戦でいきなり優勝を飾っており、

国内での400ccレースでその強さを証明することになります。で、改めてこの「ZX-4フォーミュラー3」の詳細なスペックを見てみますと、まずエンジンは新開発された、

水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブを搭載しており、正確な排気量が398cc、最高出力は59psで、最大トルクが3.9kgとなっていました。また車重は乾燥重量で177kg、

ホイールサイズはフロント17インチ、リア18インチでラジアルタイヤを装備、一般道を走るに便利なメットホルダーや、フック類は全て排除し、カウル形状の一部を

専用に改良してエンジン内への冷却効率を上げる事もなされていました。また翌年の1989年には更にモデルチェンジが行われ、よりレーシーな雰囲気をまとった

カワサキ「ZXR400」へと進化するのですが、それだけに「ZX-4フォーミュラー3」はレアなモデルとなってる気がします。で、最後にこの「ZX-4フォーミュラー3」の

中古市場を見てみますと、大体安いもので120万円あたりから、高いものになると、160万円前後で取引されてる様です。もちろん、たった1年間だけの販売で新車時の

販売台数も少なかったので、球数は劇的に少ないです。探すとなるとかなり時間をかける必要がありそうですが、1980年代の「レーサーレプリカ」が好きで、珍しい

モデルが欲しい人にはお勧めの1台であることはまちがいなです。さて、そんな特別な1台となる「ZX-4フォーミュラー3」でしたが、いかがだったでしょう!(笑)




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