過去に一度だけこんな現象がありました。
オートバイ業界にあって「たった1台だけに人気が集中した」とんでもないブーム現象です。
これに関しては過去から現在にかけて見ても、他ではなかった空前のものだと考えられます。
大抵の場合「ジャンルで人気が上がる」ことで、
複数台のオートバイで構成されるケースがほとんどだからです。
で、そのオートバイとはテレビドラマ「ビューティフルライフ」で主人公の木村拓哉さんが乗ってた
皆さんご存知の、ヤマハ「TW200」です。(笑)
このドラマの放映がちょうど2000年で、その直後から始まった一代ムーブメントで、
とにかく売れに売れまくった1台となります。
またそれを追従してホンダ「FTR」なども確かにありましたが、
圧倒的な人気で比較にならない状態です。
さらに、これを「木村拓哉さんと同じ様なカスタム」がウケて、
それを「スカチューン」なんて言ってましたよね。(笑)
で、この頃の時代背景を見ると、いわゆる「オートバイ氷河期」とされてた時期で、
オートバイが全然売れなかった人気低迷の時期でもあったんですよね。
それだけに「TW200」はオートバイ業界にあっては「救世主」の様な存在にもなり、
この時代に10代〜20代だった方にとってはとても懐かしい話じゃないかって思います。
とにかく「カスタムありき」の流行で、ロンスイとかスカチューンって言葉が飛び交っていましたねぇ。
また、これ自体は90年代からの「ストリートカスタム」の流れが関係してたからとも考えられます。
今のツーリング主体から言えば全く「正反対の時代」だったんですね。
それにしても結果的に終わってみれば、たった1〜2年ほどの流行りでしたが、
流行った期間とは裏腹に「インパクトは大きかった」と思います。
この流れから次の流行「ビッグスクーター」へ移行して行くのですが、
今あるオートバイブームからすれば、この時代ってやはり「オートバイ氷河期」であった事は、
間違い無いですね!(笑)