最近の高性能な大型バイクに、ありとあらゆる「電子制御」が搭載されるようになってきてますが、
ほとんどの機能は「高速域」で発揮されるものです。
有難いと思ってる人がほとんどでしょうが、さてさてこれっていかがなものでしょう。(笑)
例えば、トラクションコントロールはコーナーでタイヤに伝わるグリップ量を制御する仕組みですが、
逆に飛ばしていなければ全く作動しないものでもあります。
また、トルクコントロールに関してもそうで、大きなパワーをオートバイにかせて初めて効力を発揮するものです。
要するに、普通に走ってれば全く必要のない「電子制御」という事です。(笑)
そうなると結局は、一般道で「ガンガン飛ばすことを基準」に取り付けられてるものと考えていいですよね。
ん?これ、ちょっと「おかしな話」と思いませんか。(笑)
本来、飛ばしちゃいけないのに、飛ばした時の安全対策をしてると言う事ですから。
作ってる側からすると、あからさまに危険行為を「黙認」してるとも考えられますよね。
いやぁ、おかしい。
ただし、サーキットに持ち込めば話は別です。
十分にその威力を発揮することになりますし、無いよりあった方が速く走る事ができます。
と言う事は、メーカーは結局「サーキット走行を基準」にオートバイを作ってると言えますよね。
だって、そうじゃないと話のつじつまが合わない。
一般道をツーリングする目的でこう言ったオートバイを購入して乗ってる人が、
あらゆる「電子制御」を使い切って乗り回してるとは思えないし、
そんな乗り方をすると言う事は、法律を破った乗り方をしてると言ってる様なものです。
果たしてこの事が良いのか?それとも良くないのか?
200psあるパワーを持ったオートバイが普通に売られていることも本来おかしな話で、
それだけのパワーを一体どこで使うのか?
運転に余裕(保険)を持たせると言う意味では、あっても良いかもしれませんが、
実体験する事はやってはいけないし、一般道で使い切ることは不可能とも言えます。
ものの価値を高める意味で、不必要なものを作る人間の「浅はかさ」は、ある意味「愚か」とも言えます。
本来、レースを意識して作ったバイクを一般のライダーに提供してる実情。
中には「一般道での走行不可」と言うことで売られてる車両もありますが、
それはほんのごく一部で、ほとんどが普通に売られているので乗れちゃうんですよね。(笑)
この「矛盾」をどう考えるかは、ライダーによりけりですが、おかしい事であることは間違い無いです。
オートバイの「価値を高める」ことと、この様な流れが出来上がること、
どうしても、この「矛盾」と言う関係性を生み出すことになります。
不要なものに意義を見出し、それで価値を高める代表的な物がオートバイということになってる気がしますね!(笑)