これは調べれば誰でも分かる話ですが「パワーウエイトレシオ」とは馬力と車重からくる「加速力の比率」のことです。
資料など難しく説明されてるケースが多いですが、要するに「車体の重さとエンジンパワーの比率」のことで、
超分かりやすく言えば、100kgの車重で50psのパワーを持つバイクと、
200kgの車重で100psのパワーを持つバイクは「ほぼ同等の加速力」が得られるということです。
単純に言えば「軽いバイク」ほど加速力を得ることが出来るという話で、
本来パワーだけでなく、それが「バイクの速さ」と直結してるということです。
大きなパワーを持ったバイクなら、それに劣るパワーのバイクに負けないというのは間違いで、
車重も走りに大きく関係してるということなんですよね。
200psあるバイクでも車重が重ければ軽いバイクに負けることがあります。
例をあげれば、重さが266kgあるスズキ「隼」のエンジンパワーが約200ps、
対して、重さが200kgそこそこの「GSX-S1000 ABS」のエンジンパワーは約150ps、
重量が66kg重い「隼」ですが、パワーでは「GSX-S1000 ABS」より50ps多い。
加速力を測る計算式はありますが、簡単に言えばこの2台の「パワーウエイトレシオ」はほぼ同じで、
少なくとも「加速力」に関しては同じ力であるということです。
なので「隼」は「GSX-S1000 ABS」より速いとうことじゃないって結果になります。
ただ、最高速は確実に「隼」の方が上回っていますけどね。(笑)
サーキットだとこの「パワーウエイトレシオ」は物凄く重量な課題で、
車重が軽いほど加速力が得られる訳ですから、どんどん重量を落とすことに専念するようになります。
不要なパーツや肉抜きをするだけでなく、素材をカーボンやアルミに交換することも有効になってくるんですよね。
今の「motoGP」で使われてる車両は100kgちょっとです。
それで200ps以上のパワーを出してるので簡単に300km以上出ますし、
加速力が半端ないものになってくる訳です。
市販車でもこの理屈は同じで、軽くてパワーがあるバイクが速いです。
単純にエンジンパワーの数値だけ気にしてる人は、そこも重要だということを知る必要があります。
極論を言えば巨大なパワーを持ったバイクでも、車重がめちゃめちゃ重ければそれほど速くないということなので、
単純な「パワー比較」だけでそのバイクの加速力を想像するのは間違いだということですね!(笑)