本ブログにおける話がなかなか前に進まないのですが、今日も「財務省文書偽造事件」について。
今日も参議院予算委員会の中継を聴いていました。もっとも、与野党問わず、くだらない質問が多すぎるので、その都度嫌になってしまって飛び飛びではあるのですが・・・。
中継を直接聞いていると、マスメディアで報道されないようなことでもびっくりするようなことがあります。
今日で言うと、自民党の山本一太議員の質問とそれに対する財務省の答えです。
これをマスメディアが伝えない、というのは、どういうことなのか?と思うのですが、まぁいいや。紹介します。
まず、佐川前理財局長がいつの時点で「改竄」を知っていたのか?という質問に対して、財務省は、(大意)「最初に知っていたということであれば指示をしたということになるし、途中で知っていたということであれば相談を受けていたということになるし、最後に知ったということであれば、それでいいとしたということになるけれど、今は、どこの時点のなのかわからない」というようなことを答えています。へぇ、そんなものかね?と思わされることではありますが、「刑事訴追の恐れ」を言えば、大した追及をできないのが、この人たちの世界なんだな、と「了解」や「納得」はできないまでも「理解」はさせられるところです。
びっくりしたのは、その次です。山本一太は、「これまでで明らかになったこと」として、「総理・財務大臣の関与がなかったこと」」(これが問題になっているにもかかわらず)が「明らかになった」とした上で次のような質問をします。典型的な「誘導尋問」というか、よりひどい「強要尋問」だと思いますが、次のものです。
「官邸も官房長も、いわゆる書き換えのことについては知らなかった、全く報告を受けてない、これは大事なところなので断言してもらいたい。」
これに財務省の矢野官房長は答えます。
「委員の指摘のとおり、本件につきましては総理官邸も麻生大臣も全く指示もしておられませんし、関与もしておられませんでしたことは紛れもない事実でございます。」
・・・すごいですよね。自分の役所の中の人間がどのような関与をしたのかはわからないのに、「外部」からの関与があったのかどうなのか、という革新的な問題については、「なかった」ということが「紛れもない事実」としてわかってしまうのです。
佐川前局長がどの程度関わっていたのか、ということについては、それが(川の流れで言えば)「上流」からなのか?「中流」からなのか?「下流」からなのか?ということはわからない、としながら、そのさらに上に「水源」があったかどうか、ということは「紛れもない事実」として「なかった」とわかる、というのです。
すでにこれだけで、「財務省は嘘をついている」ということがわかります。少なくとも、「政治的圧力」(もちろん強いところからです)がかかれば「紛れもない事実」でさえ平気で書き換えられてしまうことが、この国会質疑からも見て取ることができるわけです。
・・・ということの上で、このような「紛れもない事実」を私たちとしては、どう受け止めるべきなのか、ということが問題になります。
今日も参議院予算委員会の中継を聴いていました。もっとも、与野党問わず、くだらない質問が多すぎるので、その都度嫌になってしまって飛び飛びではあるのですが・・・。
中継を直接聞いていると、マスメディアで報道されないようなことでもびっくりするようなことがあります。
今日で言うと、自民党の山本一太議員の質問とそれに対する財務省の答えです。
これをマスメディアが伝えない、というのは、どういうことなのか?と思うのですが、まぁいいや。紹介します。
まず、佐川前理財局長がいつの時点で「改竄」を知っていたのか?という質問に対して、財務省は、(大意)「最初に知っていたということであれば指示をしたということになるし、途中で知っていたということであれば相談を受けていたということになるし、最後に知ったということであれば、それでいいとしたということになるけれど、今は、どこの時点のなのかわからない」というようなことを答えています。へぇ、そんなものかね?と思わされることではありますが、「刑事訴追の恐れ」を言えば、大した追及をできないのが、この人たちの世界なんだな、と「了解」や「納得」はできないまでも「理解」はさせられるところです。
びっくりしたのは、その次です。山本一太は、「これまでで明らかになったこと」として、「総理・財務大臣の関与がなかったこと」」(これが問題になっているにもかかわらず)が「明らかになった」とした上で次のような質問をします。典型的な「誘導尋問」というか、よりひどい「強要尋問」だと思いますが、次のものです。
「官邸も官房長も、いわゆる書き換えのことについては知らなかった、全く報告を受けてない、これは大事なところなので断言してもらいたい。」
これに財務省の矢野官房長は答えます。
「委員の指摘のとおり、本件につきましては総理官邸も麻生大臣も全く指示もしておられませんし、関与もしておられませんでしたことは紛れもない事実でございます。」
・・・すごいですよね。自分の役所の中の人間がどのような関与をしたのかはわからないのに、「外部」からの関与があったのかどうなのか、という革新的な問題については、「なかった」ということが「紛れもない事実」としてわかってしまうのです。
佐川前局長がどの程度関わっていたのか、ということについては、それが(川の流れで言えば)「上流」からなのか?「中流」からなのか?「下流」からなのか?ということはわからない、としながら、そのさらに上に「水源」があったかどうか、ということは「紛れもない事実」として「なかった」とわかる、というのです。
すでにこれだけで、「財務省は嘘をついている」ということがわかります。少なくとも、「政治的圧力」(もちろん強いところからです)がかかれば「紛れもない事実」でさえ平気で書き換えられてしまうことが、この国会質疑からも見て取ることができるわけです。
・・・ということの上で、このような「紛れもない事実」を私たちとしては、どう受け止めるべきなのか、ということが問題になります。
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