宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

フェロモントラップで害虫の発生消長を調査!!

2012年05月15日 16時09分11秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 栗原市では,金成,高清水を中心に約20haのりんご栽培が行われています。生産されるりんごは“みつ”がたっぷり入った完熟品であるのが特徴で,特に「ふじ」は栗原市の地域ブランドである「栗原ブランド」の認定を受けており,県内でも有数の高品質なりんご生産地となっています。
 しかしながら,これまで問題となっていなかった新たな害虫(「ヒメボクトウ(幼虫が枝や幹に食入)」,「スモモヒメシンクイ(幼虫が果皮下を筋状に食害)」)の発生が隣接地域で問題となっており,これらの害虫による被害拡大を未然に防止するためには,まず発生消長を把握する必要があります。
 そこで,当普及センターではフェロモントラップ調査を通じて発生消長を確認し,その状況に応じた効果的な防除技術を検討・実践します。

  

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班 
TEL:0228-22-9404   FAX:0228-22-6144

 


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人・農地プラン作成に係る打合せ会議が開催されました

2012年05月14日 11時42分31秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 高齢化や後継者不足,耕作放棄地の増加などにより,地域農業の展望が描きにくくなっている中,地域農業の将来を考え,人と農地の問題の解決を図るため,国では人・農地プラン作成事業をスタートさせています。この事業を推進するため,大崎市では東北農政局大崎地域センター,関係JA,北部地方振興事務所,普及センターを参集し,平成24年5月10日に打合せ会議を開催しました。
 会議では,市の担当者から事業概要について説明後,人・農地プラン作成の推進方法について協議しました。さらに,今後のスケジュールやアンケート調査について検討し,関係機関が役割分担しながら協力して事業推進していくこととしました。普及センターでも地域でのマスタープラン作成に向け支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
 TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910


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岡田味噌の復活

2012年05月14日 11時42分29秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成

 岡田生産組合は東日本大震災の津波被害により,味噌加工施設を失いました。加工施設だけでなく,仕込み終わった味噌11t,原料の大豆や米,販売用のパック資材などもすべて流されてしまいました。
 それから約1年,新しい味噌加工場に,加工班のお母さん方の明るい声が戻ってきました。被災後にいち早く加工場の再建や,米と大豆を生産するための土地を確保に取り組み,平成24年3月27日から仕込みを開始することができ,今年の11月には被災後初仕込み味噌の販売が始まります。
 これから1年かけて,被災前と同じ年間10tを生産したいとのこと。普及センターでは,岡田味噌の完全復活に向けて,支援を続けていく予定です。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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「(農)フォレストウインド津山」で小ぎくの定植が行われました。

2012年05月14日 11時00分19秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 農事組合法人フォレストウインド津山は,地域の水田農業の担い手として位置づけられた特定農業法人であり,これまで直播技術の導入等による水稲及び飼料米の低コスト生産に取り組んできました。
 今年から法人のさらなる経営発展に向け,収益性の高い園芸作物として露地での小ぎく導入による周年労働の確立と地域雇用の拡大を目指すこととしました。
 小ぎくはほ場整備地区内に約40aの作付け地を確保し,4月末から5月初めにかけ8月出荷用の定植作業を行いました。法人の担当者からは「これだけの面積で取組むのは初めての経験で開花時期がうまく合うか不安はあるが,出荷が今から楽しみ。」との声も聞かれ,期待を持って取り組んでいます。
 普及センターではプロジェクト活動の一環として稲の低コスト化を図る上で中核技術となる直播の定着や露地ぎく栽培における基本技術の早期習得のため技術支援を行うとともに,地域との新たな連携に向け,農用地利用改善組合や法人が取り組む組織活動に対し,関係機関・団体と連携して支援していきます。

〈連絡先〉
 宮城県登米農業改良普及センター
  宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
  電話:0220-22-8603
  FAX:0220-22-7522


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津波で被災した生産組織が経営復興に向けて法人化しました

2012年05月11日 15時32分00秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 笹屋敷水稲施設共同利用組合は震災による津波で施設,機械に甚大な被害を受けましたが,交付金等を活用して復旧を行うことを決意し,後継者に農業を引き継ぐためにも法人化して規模拡大を図って行くことになりました。そこで,普及センターでは関係機関と連携しながら法人化についての情報提供,定款の作成等の指導,税理士による指導会の開催などの支援を行いました。組合ではここで得られた情報をもとに検討,準備を行い,平成24年4月に農事組合法人クローバーズファームとして法人化しました。
 今後,クローバーズファームでは水稲経営の再開,園芸部門の導入などを進めて行く予定です。普及センターでは今後も経営復興に向けた支援を続けていきます。

〈連絡先〉
  宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
  〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
  TEL:022-275-8374
  FAX:022-275-0296
  E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp


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牧草の利用自粛解除にむけた草地更新の取り組み

2012年05月09日 14時24分59秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 管内には2,280haの草地がありますが,原子力発電所事故による放射性セシウムの影響で,平成24年4月1日以降,事故後に更新を行っていない草地の利用を自粛することとなりました。このため,酪農家を中心に草地更新作業が開始されております。
 普及センターでは,草地更新の支援のために,JA栗っこと協力して管内畜産農家を対象に,2月25・28日に飼料暫定許容値見直しに伴う説明会,3月24日に草地更新の研修会を午前並びに午後と開催し,5月初旬には全繁殖牛農家に向けた草地更新の資料を作成し,配付しました。
 連日のように生産者から牧草更新技術や放射性セシウムの移行低減技術の相談が寄せられ,生産組織を対象とした座談会や土壌の調査など,ほ場の条件も考慮しながら更新技術の指導を実施しています。
 また,牧草生産の自粛に伴い,転作制度や補償に関しての問い合わせも多く,関係者と連携しながら回答を行っています。過去に経験のない課題のため,生産者へ親身に接し,信頼感を得て,協同して解決することが重要であると考えています。
 写真は,酪農家がプラウ耕後に整地した播種前の草地です。
 今後,1日でも早く,管内産の牧草の自粛解除が進むように,生産者や関係機関と協力して草地更新及び牧草や飼料作物のセシウム濃度測定の取り組みを支援していきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班 
TEL:0228-22-9437  FAX:0228-22-6144


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「今年も元気に植えています!」南三陸町できくの定植最盛期

2012年05月08日 15時03分10秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

小ぎく定植

 南三陸町は,県内有数のきく産地として輪ぎくや小ぎくの生産が盛んに行われていますが,東日本大震災による津波で農地や農機具類が被害を受け,営農再開の目処が立たない生産者も多くおり,一日も早い復旧が望まれています。
 そのような中,営農再開の第一歩として,南三陸町復興組合「華」では津波被災ほ場を復旧し,露地で8月お盆出荷用輪ぎくの定植作業が始まりました。さらに,順次鉄骨ハウスを建設して,夏前には輪ぎくの施設栽培も始まる予定です。
 また,JA南三陸リアス小菊栽培研究会でも,8月お盆出荷用小ぎくの定植作業が始まりました。被災者を雇用して規模を拡大した会員もいて,「リアスの小菊」の生産量増加と被災地域の雇用の場として期待されています。
 今後も普及センターでは,南三陸町のきく生産の技術向上や組織活動の支援を行っていきます。

<連絡先>
宮城県本吉農業改良普及センター
先進技術班
電話:0226-29-6044


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JA古川大豆栽培共励会と大豆講習会の開催

2012年05月07日 14時04分48秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 平成24年4月10日に,JA古川主催の「平成23年産ふるかわ大豆栽培共励会」が行われました。共励会では農業改良普及センターや農業協同組合等の職員が審査員となり,101の集落営農組織等が生産したタンレイ,きぬさやか,ミヤギシロメについて収量,品質,栽培面積を総合して厳正に審査しました。審査の結果,3品種ごとに最優秀賞,優秀賞,特別賞を決定しました。
 共励会の結果を受けて,平成24年4月24日に表彰式が開催され,9営農生産組織と1生産者に褒賞が授与されました。
 表彰式後の大豆講習会では,古川農業試験場から「大豆の品質向上と増収に向けた取組について」をテーマに,大豆の小粒化防止や雑草対策,上手な除草剤の使い方などの講話を受けました。当普及センターからはポジテイブリスト制に対応した農薬の飛散防止について説明しました。 
 大崎地域は大豆の安定生産が図られる産地として,実需者から高い期待が寄せられています。単収や品質の向上はもとより,実需者の多様なニーズに応える商品性の高い大豆を生産することが重要です。
 当普及センターでは,今後も継続して生産者の技術研鑽を支援していきます。

<連絡先>
 宮城県大崎農業改良普及センター     先進技術班
 TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910


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石巻地区農村青少年クラブ「青空市」始まりました!!

2012年05月07日 12時06分29秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成24年4月20日から宮城県石巻合同庁舎2階玄関ホールにて,若手農業者で組織する石巻地区農村青少年クラブ主催による恒例の「青空市」が始まりました。

昨年度は大震災にクラブ員が被災したこともあり,販売活動を自粛していましたが,今年度は気持ちを新たにして活動を再開しました。

 その第一弾として,「青空市」を開催しました。当日は朝取りのキュウリ,トマト,レタス,イチゴ等に加え,パンジー,オステオ等の花壇苗も販売しました。人気のイチゴやパンジーは瞬く間に完売してしまうほどの盛況ぶりでした。

 今後の開催日程は,毎月第3金曜日(午前9時から午後1時)を予定しています。

毎回,季節の農作物を提供していくので,地域の方々をお誘いの上,ぜひお立ち寄りください。

連絡先:石巻農業改良普及センター・地域農業班

TEL 0225-95-1435


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デリシャストマト、収穫真っ盛りです!

2012年05月02日 17時06分00秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

   

 大崎市鹿島台では、デリシャストマトが収穫盛期を迎えています。デリシャストマトは、日本のこの地域でしか利用していない品種「玉光デリシャス」を用いた高糖度トマトです。今年の実は全体的に小玉となっていますが、味は良く、まさに「デリシャス」なトマトに仕上がっています。デリシャストマトを求める顧客の要望に応えるため、生産者も出荷に、直売にと大忙しです。
 また、多忙な中でも、生産者達は技術の研鑽に余念がありません。暑さの厳しい夏場における良質な接ぎ木苗生産技術を習得するため、4月18日に宮城県農業公社原種苗部を訪問し、接ぎ木苗養生施設の視察を行いました。視察では、養生施設の構造や規格を確認し、施設の自作が検討されました。さらに、4月23日には管内で自作苗養生施設を建設・運営する農業者を訪問し、自作に必要な材料やコスト、良苗生産技術について意見交換がなされました。
 生産者の熱意と技術の結晶であるこのデリシャストマト、皆さんも一度味わってみてはいかがでしょうか。

美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225

 


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