
令和5年8月29日、管内のいちご生産振興のため、先進法人である株式会社和苺(なごみいちご、亘理町)の視察研修会を開催しました。
研修会では、四季成りいちごの栽培ほ場や一季成りいちごの育苗施設、調製施設を見学するとともに、栽培管理の工夫や各種品種の特性等について、同社代表取締役の平間克巳氏から御説明いただきました。
四季成りいちごを栽培する上で課題となる夏季の高温対策や天敵のカブリダニと化学農薬を組合せたアザミウマ対策、各品種の特性、使用している資材、一季成りいちごの採苗施設や花芽分化の方法、選果機を導入した調製施設に加え、収穫に応じた人員配置、販路についてもお話を伺うことができ、技術、経営両面で貴重な情報を得ることができました。
特に、花芽を維持するための育苗、ECの管理や、蒸散を促進させるバイオスティミュラント資材については、さらなる収量向上に向け、関心を持つ参加者が多く、普及センターでも、当管内で知見が活用できるよう検討を行っていきます。
引き続き生産者同士の交流を行うことについても御快諾をいただき、管内のいちご生産振興につなげていきたいと思います。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606