仙南地域は,県内随一の干し柿産地ですが,福島第一原発事故の放射能汚染による影響が心配されています。そこで,平成24年産に向け,より安全な干し柿を生産できるように,発芽前の3月末までに,除染を行う必要があります。現在,果実への移行を抑制する対策として,粗皮削りが有効であるとされています。
そのため,平成24年2月9日に,宮城県ころ柿出荷協同組合が主催で,白石市の事務所を会場に,かきの高圧洗浄機による除染実演会が開催されました。
当日は,白石市,丸森町,角田市,蔵王町のほぼ全組合員の60人ほどが参加しました。
最初に,普及センターから,かきにおける放射性セシウム濃度の低減対策について説明し,その後,メーカーによる機械の操作,樹体洗浄と粗皮削りの実演が行われました。
普及センターでは,作業時間,空間線量,土壌や樹皮の放射性セシウム濃度の調査を実施しており,その結果を基に,今後の除染作業を支援していくことにしています。
(高圧洗浄機による粗皮削り)
(高圧洗浄機の操作)
(洗浄後の樹体)
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138