宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

アスパラガス栽培管理勉強会(病害対策グループワーク編)を開催しました

2020年11月25日 17時28分10秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 令和2年普及活動計画のプロジェクト課題「地域活性化に向けた高収益作物(アスパラガス)の導入・定着」の一環として,令和2年11月20日(木)にアスパラガス栽培管理勉強会(病害対策グループワーク編)を開催したところ,アスパラガス生産者16名が参加しました。
 今回の勉強会では,明治大学とパイオニアエコサイエンス(株)が共同開発した「採りっきり栽培」に取り組む生産者を主な対象に,普及センターからは病害の発生メカニズムや対策を説明しました。また,パイオニアエコサイエンス(株)の松永邦則氏からは,今年度のアスパラガスの他産地での病害の発生状況や来年度に向けた管理のポイントについて,リモート講義で情報提供いただきました。その後,参加者は4~5人ずつのグループに分かれ,今年度の栽培の振り返りについて,グループワークで意見交換しました。
 アスパラガス栽培における代表的な病害は,斑点病と茎枯病の二つで,これらの病害についてしっかりと対策を行うことが収量を確保するためのポイントです。グループワークにより出された生産者個人の振り返りについては,個人毎にアスパラガスの栽培カルテとしてまとめ,来年度の栽培に活用する予定です。
 今後,令和2年12月22日(火)には,明治大学農学部にリモートでご参加いただき,アスパラガス栽培セミナーを開催する予定です。
 当普及センターでは,今後もアスパラガス栽培について引き続き支援を行っていきます。 

 <連絡先>
  宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999
  
 


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カイゼンの入口,"2S活動"を支援しました。

2020年11月25日 17時18分29秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 県では,製造業の現場改善の考え方と手法を農業にも展開するために,トヨタ自動車株式会社から研修を受けた普及指導員が,農業現場への普及を図っています。


 その一環として,令和2年11月18日に,東松島市の農業法人「株式会社よつばファーム」にて,現場改善へのきっかけとなる"2S活動"を実施しました。

 2Sとは「整理」「整頓」の頭文字で,トヨタ式カイゼンでは一番初めに着手する取組です。
この日は,マルチやセルトレーなどの農業資材をいったん外に出し,使うものと捨てるものに分け(整理),分類して,使いやすいように倉庫に再配置(整頓)しました。

 社員,パート社員,アルバイト,そして普及センター職員の合計10人がかりで半日かけて取り組み,やっと3坪程度の整理整頓ができました。

 掲載している写真は暫定的な整頓で,後日,会社でパーテーションやラベルを設置し,本格的な整頓を行います。

 この次のステップでは,清掃と清潔によりこの状態を維持し,それをしつける(習慣化する)という3つのSを加えた「5S」の達成を目指します。

 習慣化にあたっては,作業者の意志ややる気に依存しなくてもできる仕組みを作り,機能させることが重要です。

 普及センターでは,引き続き,仕組み作りと習慣化を支援していく予定です。

 

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

 

整理整頓前の作業場

 

屋外で整理作業

 

整頓後の作業場


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酒造好適米新品種「吟のいろは」が宮城県育成品種で初の「特等」格付となりました!

2020年11月25日 13時57分45秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

「吟のいろは」は,平成19年に古川農業試験場で交配された酒造好適米の新品種で,令和2年2月に品種登録出願公表され,同月に日本酒がデビューしています。
 やわらかく,ふくよかな味わいのお酒ができるため,県内の多くの蔵元の期待も高まっています。
 令和2年産は,松山町酒米研究会の会員8人が約7ha作付し,栽培管理技術の早期確立に向け,展示ほを4か所設置して生育調査を実施するなど,手探りで管理を行ってきました。
 9月下旬から順調に収穫が行われ,8人の平均反収は579kgとなり,昨年度よりも多収となりました。
 9月28日に,産地品種銘柄に設定されてから初めての農産物検査が行われ,1名の生産者が出荷した88袋が全量特等に格付されました。特等格付は,宮城県が育成した品種では初となる快挙です。さらに,10月12日に検査した32袋も特等に格付され,令和2年産「吟のいろは」は,出荷数量1,314袋のうち,120袋が特等に,残りもすべて1等に格付されました。
 12月12日には,松山町酒米研究会の令和2年産作柄検討会を開催する計画です。
 今後は,醸造に重要な成分の分析結果等を踏まえ,令和3年産に向けて課題を明確にし,研究会と一体となって栽培管理技術確立を推進してまいります。

「特等」格付となった「吟のいろは」玄米        

   <問い合わせ先>
      美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225

 


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