名取のセリが,出荷最盛期を迎えています。亘理普及センター管内のJA名取岩沼には,上余田芹出荷組合と下余田芹出荷組合の二つの出荷組合があり,約16haでセリを栽培しています。今出荷されているセリは,セリ田で春から夏にかけて増殖した苗を秋に植え付け,育ててきたものです。組合では,品質の良いセリを消費者に届けるために,種ゼリ養成時期や収穫前に巡回調査を行い,出荷時にはすべての箱を開けて検査員による厳しい検査を行っています。
セリの主な出荷時期は9月から4月で,1~2月が全体の約4割となり最も出荷量が多い「旬」となっています。お雑煮や七草がゆなど,お正月にはかかせないセリですが,最近では鍋物需要も多くなっており,爽やかな香りと味,シャキッとした歯ごたえを生かした「セリ鍋」をはじめ「セリご飯」や「かき揚げ」など,どんな料理にも調和する食材です。生産者が丹精込めて育てたセリを楽しみながら,伝統の味に加えて新しい味を見つけてみてはいかがでしょうか。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
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