平成24年12月9日,亘理町,山元町のいちご団地への参加予定者を対象としたいちご高設栽培視察研修会を開催しました。
両町のいちご団地では,生産者151戸が施設面積42.9haで平成25年から栽培を開始する予定となっています。このうち約9割の生産者が初めて高設栽培に取り組むことになるため,当所では関係機関と連携し,生産者の技術習得を目的とした様々な研修会を開催しています。
今回の研修会は,山元町の先端技術展開事業実証ほ場で開催しました。栽培状況の視察では野菜茶業研究所の岩崎上席研究員と宮城県農業・園芸研究所の高野上席研究員から,養液管理や温度・湿度・CO2の管理について説明がありました。栽培システムの研修では,カネコ種苗株式会社,株式会社アグリス及び普及センター職員が,いちご団地で導入される各栽培システムの特徴を説明し,定植の実演を行いました。
当日参加した約100名の生産者からは,高設栽培での養液管理やヤシ殻培地の耐久性,収量等について多くの質問がありました。また,栽培槽やヤシ殻培地を実際に手に取って確認したり,システムを写真に撮るなど熱心な様子が伺えました。高設栽培でのいちごの生育状況を確認できたことやいちご団地で実際に使用するシステムが見られたことは,生産者にとって,大変有意義なものとなりました。
次回は,2月に育苗についての研修会を行う予定です。普及センターでは引き続き支援を行っていきます。
〔連絡先〕
亘理農業改良普及センター
TEL:0223-34-1141,FAX:0223-34-1143