登米地域は環境保全米の作付面積が県内1位ですが、担い手の減少などから面積は減少しています。一方で、省力化技術である乾田直播栽培への取組は増加傾向にあります。現在、直播栽培は、環境保全米の適用とならないことから、乾田直播栽培で環境保全米の適用を期待する声があがっています。
そこで、今年から普及センターのプロジェクト課題として、水稲乾田直播栽培における減農薬・減化学肥料の基準(農薬成分10成分以下、化学由来窒素6kg/10a)による栽培技術の確立に取り組むこととしています。
4月22日、農機メーカー協力のもと、展示ほ場にて可変施肥を実施しました。可変施肥マップは、栽培管理システムの地力マップをベースに作成しました。展示ほ生産者自身も初めての作成で、最初は戸惑いもありましたが、慣れると順調に作成することができました。今回使用した散布機は、重複散布を防止できるセクションコントロールという機能がついており、運転席にあるモニターで可変施肥マップのとおり散布されていることを確認することができました。
今後は、展示ほ場の生育調査および栽培管理システムによる生育状況の把握を行い、減農薬・減化学肥料基準の乾田直播栽培技術の確立を目指します。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522