はっちゃんの活動日誌 Blog

岐阜県中津川市議会議員、三浦八郎です。
市議会や議員活動のこぼれ話から、趣味の事まで綴っています。

長野県飯綱町議会の議会改革を視察しました。

2019年11月18日 | 議員活動
10月31日に長野県飯綱町議会の先進地行政視察を行いました。視察項目の「飯綱町議会改革について」を飯綱町議長清水さんから「議会力を向上させ町長と切磋琢磨する議会へ~「学ぶ議会」と「杞憂討論」が推進力~とする取り組み」についてや「チーム議会」を目指していることを伺いました。
議会改革が大きく進んだ動機は合併直後、旧牟礼村の第三セクターのスキー場が突然経営破綻し金融機関から町は裁判を起こされ全面敗訴。約8億円を支払うことになりました。住民からの厳しい批判が議会に対しても「チェック機能」「議決責任と説明責任」が問われました。これを議会改革のチャンスと捉え、新しい議会運営への発展の必要性と地方分権がすすむ中で、行政も議会も自立を目指しました。
取組の特徴と成果と議会と議員の変化についてのキーワードは「追認機関からの脱出、町長と切磋琢磨し町行政発展の一翼に」でした。
二元代表制を形式的なものから実体あるものにして機能させるために議会の権限を最大限に活用することや全員協議会で議案の論点・争点を整理し本会議での賛否は本人判断としました。また、一般質問に一問一答方式を導入し、町長には反問権を認め、町長が検討を約束した課題については、半年ごとに検討結果を書面にて議会へ報告を求めています。
また、町議会は否決、修正、不承認とするにとどまらず、行政執行をめぐる諸問題が発生した際に、町長に解決策の提言書の提出を積極的に行っています。
「チーム議会」の政策提言活動を重視し「政策サポーター制度」を新設をしました。この制度を新設した理由は議会活動への町民参加を広げることと町民の知恵も借りて政策づくりを協働ですすめることです。今までに政策サポーター延べ58名でこれまでに6テーマで町長に政策提言を行ってきています。政策提言づくりの議論を1テーマにつき7~8回の議論を重ね、提言書にまとめます。その後、議員は予算審議、一般質問等で議論を進め、町長に実現を求めます。また、議会として毎年9月頃に、「予算·政策要望書」を町長に提出します。「町総合計画」に基づき整理し毎年80~95項目となり、町長は検討結果を書面で議会に提出(2~3月)します。
開かれた議会、議会への住民参加を広げ「議会の見える化」については「町民と議会との懇談会」は模擬議会·休日·夜間議会を地域別、テーマ別、各種団体等、多様な形で開催しています。また、「議会だより」モニターには延べ177名を人選し、毎回、100項目以上の意見・要望・批判等が寄せられています。町民の多様な意見、要望等を把握するだけでなく、議会の応援団になっていただいています。政策サポーター制度や議会報モニター制度の実践で明らかになったことは、町民は行政・議会に無関心ではなく意見表明の場、機会が設定されると多様な要望、意見を寄せてくれ、潜在意識の掘り起しにつながってきます。平成29年10月の町議選ではサポーター、モニター経験者5人が当選をされました。
平成28年から「飯綱町議会白書」を新たに発行し情報発信と住民の検証を求めます。平成28年発行の平成27年度版議会白書は127ページとなり、平成28年度版以降は、議員個々の自己評価を掲載しています。
そのほかについても「住民と議会との関わり」について多くのことを学び、今後の参考になりました。



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