夢で会う（－２）

黒ビニールの三角の小銭入れはほとんど空のため、家に戻り箪笥の中のお札を
探すが見当たらない。義父の部屋をのぞくと薄闇の中、家具の輪郭がうっすら
と見えるのみで人気はない。ついさっき確かな足取りで私の横を通りすぎたの
に。

黙って自転車をひき家を出る。年寄りたちが一斉にこちらを見る。本当にバス
を待っているのだろうか。家に入ってきたりはしないだろうか。家には義父し
かいないのに。

夢で会う（－１）

バスは止めて、自転車で行く事にした。自転車でも実家までたいした距離では
ない。なぜその事に気がつかなかったのだろう。いつでも行くことができるの
だ。実家のある集落、道路いっぱいに鉢植えの春の草花が置いてある。黄が基
調、赤や青もまじっている。ありふれた花だけれど名前は知らない。人が通る
だけの隙間がうねりながら続いている。行き着いた角に実家がある。陽はまだ
たかい。黙って家を出てきたので夕食は辞退してすぐ帰るつもり。

夢で会う

今朝、朝食後にちょっと一眠りしたとき見た夢。

きれいに片付けられた実家の居間、細長い矩形のテーブルの上に、スパゲティ
が一皿山盛りに置かれている。今日３月２１日誕生日の兄の為。３月２１日は
天皇誕生日でもある、と父が陽気にいう。二重にめでたいという訳。真っ白い
大きな座布団が一つ、４５°ずらして置いてある。座布団を縁取りしている絹
の縫い糸が白く四角く光っている。父と私しか居ない。

贅沢な夢

夢の話、昨夜は人のブログ読んでてほとんど徹夜のため、その前の夜の夢・・・

カトリがキムタクをうながし、セーノという感じで鍵の束を私の目の前につき
だす。私とのつきあい解消という事らしいが、こちらの出方をうかがっている
のがわかる。

私はプールサイドの子供向けアトラクションの終わり頃、二人に露骨にシカト
されたので、ある程度事態を予測していた。（えっと芸をしてたのはオットセ
イなどです。）

ポケットに手を突っ込むと、はがき大の紙片がいっぱい出てきた。みなキムタ
クの名前なんかが印刷してある。（サインではないの。）飲食店に持っていく
と、１枚当り２００円とか３００円とかおまけしてくれる。

二人の目の前で全部捨てた。もう後戻りできない事を二人も悟って息を呑む。