はじめての・・・

ブログ10年目…庭、踊り、ウォーキング、ギター、ゲーム

「サ店にて」 作者が喋っていいの? 

2006-06-29 03:59:42 | エチュード
思いつきで声を掛けたのではのではないのだろう。ある程度の事情を知って、
といっても二人で店に来てたのが、一人で来るようになったことから想像でき
る程度の事情であるが、またおおよそのわたしの人柄をみて、店を手伝うよう
声をかけたのだろう。プロに徹してるマスターが、店のイメージをぶっ壊す者
を一時的にでも雇うとは思えないから。そして世間知らずのぼんやりさんが、
少しでも気晴らしになり、立ち直るきっかけをつくってくれればいいとさえ思
っていたかも知れない。あ、マスターはそんなそぶり少しも見せないし、わた
しも気付かない。
読者からみると、なおさらそんな事情なんて見えてこない。ひょんな事から、
店を手伝うはめになった主人公のどたばた、そうこれは軽い話なので軽く読み
飛ばしていけばいい。ここでは世間を知った、職人的な、軽口をたたかないマ
スターを書ききれていればいい。そんなマスターの口から出た一言だからこそ、
真実味があり、重みがある。

「お似合いだと思っていたけどね」

思いがけない一言によって、あ、この人解かってくれているんだと驚き、慰め
られた事はありませんか?見ている人はちゃんと見ているのさ。人生捨てたも
んじゃないぜ。何ひとつ解決するわけではないけれど、なお一層胸が締め付け
られるばかりだけれども、それでももう少しだけ生きてみようかと思った。そ
んな思いを共有したい作品です。

生まれて最初の記憶

2006-06-26 05:14:38 | エチュード
姉の入ったみかん箱は縄で自転車に繋げられて、ずるずると雪道を火葬場へ向
かっている。自転車を曳く父も寄り添う母も無言。自転車の荷台は薪が一杯積
んであった。薪を持っていかないと燃やしてもらえない。何もかも不足してい
た時代だった。
まだお前は生まれてもいないのに、どうしてそんな事を覚えているの。それに
みかん箱に入れて運ぶはずがないじゃないかと、母は笑った。それがぼくの最
初の記憶。いろの白かった名無しの姉。ぼくはゆきちゃんと名前をつけた。
死ぬときはみんな子供になるのだろう。そして大いなる父と母に連れられて行
くのだろう。人も猫も。

「サ店にて」作品鑑賞会 -5-

2006-06-25 03:48:29 | 一人芝居、一人でにぎやか
「あれ、気に入り本6つも挙げてるよ」
「まことがね、かっこつけてんのよ。日本語名じゃ長すぎて見た目悪いでしょ
って。英字全角で打ち込んでおいてよくいうよ。読めもしないくせに」
「英字でなく、フランス語だと思います」
「どっちでも一緒じゃん」
「ごめん、英字全角で打ち込んだのは私」
「たまちゃんが、誤ることないじゃない。それにたまちゃんは自分で推薦した
本はちゃんと読んでるでしょ」
「解っちゃいないねみんな。ここのブログは最初っから英数字全角モードなの」
「嘘でしょう」
「どうしてよ」
「どーっつうのかな。機械音痴、語学コンプレックスってのりで読者に媚を売
ってるのよ」
「何かはなから読者を馬鹿にしてるのよね。ゆきちゃんは本あげなかったの?」
「亀さんと好みがかぶって面白く無かったのね」
「はあ、何訳わからない事いってんのよ。出すならきちんと書評まで書かなけ
れば不親切でしょ。大層な題名だけ出してあやかりたいわけ?」
「ねえ亀さんの推薦ってどれ?」
「かなちゃん書いてはずだけど、全体いいかげんなので没にされてる」

  小公女    セーラ
  陰日向何とか 咳痰ひとり

「咳痰ひとりって、亀さんの「咳をしてもひとり 痰をはいてもひとり」っ
て句から、取ってきた名前でしょ?」
「なにげにいい句じゃない」
「パクリに決まってるでしょ、バカだね君たち」
「「日の名残り」っていうのをあげたかったけれど、終わり方が私的には納得
できないです。おうちに帰ってご主人のために冗談の練習してる場合じゃない
ですよ。元恋人の娘さんに会って、結ばれちゃうべきです。それに「あなたを
離さない」とかすっきりした前向きの題にしてもらいたい」
「あの、龍ちゃんの読みと終局へのこだわりは将棋だけにしておいたら。それ
より「サ店にて」残すとかどうとか結果はどうなったの?」
「10対6」
「没決定ね」
「いえ、掲載が10で削除が6」
「なんで?そもそも数合わないじゃん」
「かなちゃんがね紙が少し余ったんで、他の人にも投票してもらいますって、
持ってったんだよな」
「はめられてんじゃないのうちら。ここのタイトルの「サ店にて」作品鑑賞会
っていうのもいいかげんだし。こっちの方が全部没にされるぜきっと」

お気に入り 読めもしないのまで書いてしまった

2006-06-22 21:51:59 | お気軽モード・雑記
セロ弾きのゴーシュ  宮沢 賢治
将棋の来た道     大内 延介
アラベスク      山岸 涼子
火吹き山の魔法使い  リビングストン & ジャクソン
ENGLISH MUSIK    Peter Ackroyd
LA FIN DES TEMPS Haruki Murakami

「サ店にて」作品鑑賞会 -4- 

2006-06-22 05:11:17 | 一人芝居、一人でにぎやか
「私はそのままでも非表示でもどうでもいいけど、作者がどこまで本気でいっ
てんだか確かめるため、完全削除に一票。ネタでやってるんじゃないの?」
「私も消す方に一票、終わり方が中途半端だと思います」
「ちょっとみんな、無記名投票にしましょうよ、後輩が先輩たちの顔色ばかり
うかがって、自由に思っていること言えない感じ。あたいは消すのは反対」
「あんたが一番後輩なんだけれど、一番好き勝手に喋ってるじゃない」
「かなちゃんそんなに大袈裟に考えなくてもいいのよ。それよりさっきから何
振り回しているのよ」
「あ、ガード下で垂れ目のじいさんから、渡すようにって言われていた」
「なんだ、亀さんのだ。これ破って投票用紙にしようよ」
「読まなくていいの?」
「いいの。変なことされたり、言われたりされなかった?」
「陰日向に一票だって。登場人物の浮浪者は自分がモデルだといってたよ」
「え、前は養老先生やっていたけど、ずいぶん落ちぶれたね」
「地に近づいていい傾向じゃない」
「昔駅でホームレスと古新聞の取り合いをしたそうよ。着込んで寝るんだけど、
印刷の臭いに蚤が集まってきて、かさこそ音をたてるんだって」
「新しい文学を切り開くモーニング娘たちよ。わがブログに結集し、アクセス
ナンバーワンの座を奪回しよう。MAX軍団に負けるな。餓鬼っ子ブログと違
ってうちではワインをだすし、名前も顔も出してもいいぞ、てなんじゃこれ?」
「だから読むなっていうの」

「サ店にて」作品鑑賞会 -3-

2006-06-20 23:11:42 | 一人芝居、一人でにぎやか
「お、まだやってるの?」
「遅いんじゃない?」
「いや、午後の受けたからこんなもん」
「で、どうだった?」
「さっちの嘘つきめ、男が4割もいたぜ」
「試験の結果のこと聴いてんの。何が目的で受けに行ってんのよ」
「ま、その話は後にして続けていいよ。あれさっちは?午前で試験済んでるは
ずだけれど」
「さっちゃん、出れないんだって。知らなかったの?」
「ふーん、じゃ誰が進行役やってるの?」
「たまちゃん」
「ふーん」
「ふーんって、他に何か言うことないの?」
「あ、今週のお題、お気に入りの本だそうなので、挙げといてね。一人一冊
でも、多くなっちゃうな。5冊どまりだね」
「じゃ、先着順、あたい「小公女」。セーラかわいそうすぎます」
「あれ、かなちゃん、なんでここにいるの。今から前祝なんだから」
「へい」
「今「サ店にて」の鑑賞会してるんだけど、これからマスターの「お似合いだと
思っていたけどね」という発言について解説しようと思って」
「え、えーと、そんな趣旨の会合だっけ?ブログ整理するんで削除してもかまな
いか、ちょっとみんなの意見が欲しかっただけだと思うけど」
「でも皆さん、あまりまともに作品を読んでないみたいだし・・・」
「まともに読まないっていうのも読者の選択、一つの評価だと思うよ。鑑賞会っ
て少し大袈裟」
「で、まことは、どっちなの?残すの、消すの」
「少ない方に一票、ごめん横槍いれて。あとはたまちゃんの思うように進めて
いいよ。かなちゃん」
「あたい、しばらく残ります。ちょっと心配」
「それじゃ宜しく」

「やな感じ」
「いばってるよね」
「なにが、前祝よね。たかが3級位で、たまちゃんなんか2級もっているん
だから」
「私のは英検だからね。仏検の方が級がからいんじゃないかなあ。それより
続けましょうか?」
「なんだか白けちゃった感じ。ねえもう採決してお開きにしない。お後が楽し
みの人もいるみたいだしさ。私は消す方に一票。レベルが下がっている」
「さっちゃんの意見は訊かなくていいの?この事知っているんでしょ?」
「さっちゃんなら、エチュードの作品全部消しちゃいたいっていってた」
「じゃ私も消す方に一票」
「で、たま公はどっちなの?残したいよね」
「消すって事の意図がよく解らないんだけれど。もともと未熟だからエチュー
ドに入れているわけだし。非表示ではいけないのかなあ?」

「サ店にて」作品鑑賞会 -2-

2006-06-18 23:02:53 | 一人芝居、一人でにぎやか
「この作品で、最も作者がこだわった一行をあげて欲しいんだけど。皆さんが
こだわったところでもいいですよ」
「トマトジュースのところ意味不明、鯨のベーコンもふーんて感じ」
「全体に作者が思っているほど、笑いとれてないと思うよ」
「年代とか、育ちの違いかな」
「ねえこの作品の私って、いんの君だよね?」
「ありかも」
「あたいは作品は作品として読むべきだと思います。それにいんのさんのこと、
まだよく知りませんし。主人公は、カフェオーレの君と再会して結婚すると思
うんですよ。「女の子の気持ちわからないよー」ってあたりがぐっときます」
「こだわりの一行は最後の数間違えたところとか、開店33周年という具体的な
数字を出しているところ、何か続きがありそう」
「相変わらず最後にこだわってますな。もう何も出てこないよ」
「ゆきちゃんは一行だけあげるとしたらどこあげるの?」
「それ以前にこれが作品鑑賞に値する作品か疑問なんだけどね。作者としては「
お似合いだと思っていたけどね」というところに思い入れがあるよね、多分」
「あ、さすが的中しています。作品の評価についてはね、後ほど話し会いたい
と思っているんですよ」
「ねえどこに、そんな台詞あるの?」
「マスターの最後の台詞」
「ここんところ’」’が抜けてるし、これマスターの台詞なの?見落とすよ」

「サ店にて」作品鑑賞会 -1-

2006-06-17 00:35:13 | 一人芝居、一人でにぎやか
「今回はうちのブログの作品鑑賞会をやりますが、みんな読んできたよね?エ
チュードの「サ店にて」なんだけれど。時間少しあげるから読んでない人今か
ら読んで」
「ゆきちゃんなんで、後ろから読み始めるの。正しく鑑賞できないよ」
「勝手じゃん。リアルで一度読んでるからいいの、バーカ」
「え、これってここでもう終わりなの、続きあるかと思った」
「タイトルの「サ店にて」はおかしいと思います。だってサ店じゃないってマ
スター言ってるよ」
「私、この店知ってるかも」
「ちょっと、みんな止めて。読んだ感想を訊きたいんだけど」
「だから、感想いってるじゃん」
「さっちゃんまだ来てないけど?」
「今回出席できないって」
「さっちゃんじゃないとこの場仕切れないんじゃない?」
「たま公と仲がうまくいってないのよ」
「おう、なるほど」
「先に作者からの希望をいうとね、思い切り笑って最後は少しほろりとなって
もらいたいんだって」
「ほろりとするところあったっけ?」
「ねえ、これって本当にここで終わりなの。最後の会話中途半端」
「さっきからうるさいね、どこをどう読んでるの。コーダを延々続けたら様に
ならないでしょ、本文短いのに」
「あたい胸がキューンとしたよ。失恋したんだよね」
「お、新顔。ぶりっ子してて務まるんかいな」
「かなでーす。神*川出身、O型でーす」
「恋人なんてどこに出てたっけ?」
「実は恋人は直接出てきません。もし恋人出す場合にも可愛いとか、美しいと
かありきたりの表現は使わないようにして、読者の想像力にまかせましょう」
「おう、たま公、先生やってる」
「読者の想像力が期待できない時はどうするのさ?ありすぎも困るしね」
「ねえ今、私みたいにと言おうとしたでしょ?」
「してないよ」
「口元が「かな」て動きそうになってた」
「じゃ、勝手にそう思っていたら」

トルシェ元監督じゃないけど・・・

2006-06-13 05:10:00 | お気軽モード・雑記
前半戦1-0でニッポンがリードしている所で、NHK3チャンネル(教育)
に回し、フランス語講座を聴いている間に3点を取られて、オーストラリアに
負けちゃいましたね。プークア、プークア、プークアと連呼しちゃいましたよ
・・・なんて書いてみたものの、応援するより自分がやりたい、でもスポーツ
競技系、特に球技はからきし駄目で、ドッジボールでひたすら逃げまくってチ
ームに貢献したことがあったかなあという程度ですので、今回のサーカーにつ
いても、取り立ててどうこうという事はしないよ。今度の日曜日に仏検あるし。