***2日目(村では朝)*** (つづき)

「ヨアヒムごめんよ、はっきり説明しなくて。
まあ他愛のない話だけれど。
神父さんが、ちょっと勘違いされて、この村に居ないはずの共有者を、まとめ
役として推薦した。でも、まとめ役したくて、うっかり共有者をCOするのが
いれば人狼側みえみえ(神父さんのいうマグロの1本釣り)そこで、もう一人
共有者COが出れば、二人も捕まえる事ができるってこと。
神父さんにも御免なさい。私だって神父さんの名前呼び違えたことある」

「村人側としては、意気のいい人狼を少しでも早く見つけ出して吊るした
い所。一方人狼側は村人の中から早く能力者を探し出してその能力を発揮させ
る前に食ってしまいたい所だよね」

「まあ、これからちょいと出かけるけれどごめんよ」
「ヤコブさんまで、レジーナを吊り候補にあげているけれど、反論しなくて、
大丈夫?」
「『チャングムの誓い』を見ながら、作戦たてるの」
「ええっ、FFXやらしておくれよ」
***2日目(村では昼)***
「▼に吊り先希望の人、●に占い先希望の人の名前を書くんだよ」
「ヤコブさんが吊り先希望の一覧表作っているけれど、二行目全部 宿宿宿
ってなっているのはおかしい。羊飼いのカタリアなんて村娘パメラを候補にあ
げていたはずだよ」
「意図的に間違えたのかなあ。ヤコブさん、野菜を宿に運んでくれて、その上
パン運びまでお願いしたので、おかみさん腹立てたのかなあ」
「そうやってね、狼探しとは関係ないところに頭を使っているから、モーリッ
ツさんあたりから戦力外通告されるのよ」
「戦力外って、狼さん側からみても戦力外なのよね。そんなのを真っ先に吊っ
ちゃって、村人側勝てるのかな?」
「ルール守らないからゲームに入れてあげないよって事。勝敗よりルールが優
先するんだな」
「たまちゃん、基本的なルール守っているはずだよ。初心者のこと、ばれない
ように努力しているし。この村のルールって事なら、狼さんや狂人さんまで一
緒くたになって作ったルールでしょ、誰の為に役立つやら怪しいものね」
「ここは共有者みたいな確定白の村人がいないからなあ」
「共有者って?」
「二人がお互い共有者である事がわかっているんだ。共有者は村人側だよ。ま
あ狼側が偽って共有者宣言をすることもできるけれど、バレた場合二人共駄目
になるので、リスクが大きいんだよ」
「突然死が3人も出る村じゃ、共有者がいたとしてもねえ」
「今のわたしには自分がただの村人だという事しかわからないよ」

「おや、扉に立派な私の名札が。トーマスさんだね、アンケートと字の形
同じだもの。しまった暗号忘れてしまったよ。代わりに私以外の名前を書けば
いいのかい?宿を造ってくれたトーマスさんにしよう」

「▼トーマス」

「おや、ヤコブさんが宿泊者の一覧表まで作ってくれているよ。新鮮野菜
をいつも運んでくれるヤコブさんも書いておかなくちゃ」

「●ヤコブ」

「こんなに人が沢山集まって、大事な会議がはじまるとなると、私もいよ
いよとって置きの梅酒をふるまう時が来たようだねえ」

「教会の庭の片隅に、20年前フリーデル、お前と一緒にこっそり埋めた
梅酒さ、約束破っても許してくれるよね?昼までには宿には戻れるでしょう」
「え、フリーデルって誰、前も一度出てきたけれど」
「ふふ隣村に住む謎の修道女なの。でも実態は謎に包まれているの。わたしも
人狼研究してるんだから」
「たまちゃん、話変な方向に持っていこうとしていない?庭の片隅に埋めたっ
て・・・まさかね」
「レジーナを吊るっていうのは仮決定だからね。ここでしゃきっとすれば変更
もあるよ」
「それに、発言細かく区切りすぎ。発言回数に上限があるからもったいないよ」
「昨日まで発言回数なんてあるの気がつかなかったよ。回数少ないから、寡黙
スチルスとか疑われたので、今日はプチプチ区切ったのよ」
「▼トーマスも●ヤコブも印象的だよね」
「でもさ、理由つけてないしなーんも説得力ないんだな」
「理由つけてます!」
「ああ、俺、たまちゃんとだけは人狼やりたくない。頭壊れる」
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