日本が鉾ある伝統芸能の能楽。その世界を学ぶ講座に参加したミモロ。観世流能楽師 河村浩太郎先生の案内で、「河村能楽堂」の舞台裏を見学します。
「ここに能装束が仕舞われてるんだ~」と。初めて目にした舞台裏にびっくり。
奥まった場所にある倉庫のようなスペースには、茶色の紙が棚に重ねられています。
「これは、能装束を保管しているんです」と河村浩太郎先生。包みを開けると、そこには錦糸が施された豪華な能装束が畳まれています。
代々受け継ぐ能装束。しかし、布製であるために、その保管は、なかなか大変。
「虫に食われちゃったら大変だよね~」とミモロ。また湿度などによる経年劣化は避けることができません。
「それを守るのが、このたとう紙です」と。和服などを保管するときに用いる紙で厚手の和紙を使います。
「ミモロのおうちのたとう紙って白い色してるけど…ここ茶色だ~」と。
一般的に流通してるたとう紙は、白いものがほとんど。
「はい、これは、和紙の表面に柿渋を縫って、より防虫効果を高めているんです」と先生。
昔からの方法で、この柿渋のたとう紙は、河村先生をはじめ、能楽堂に関わる方々がおつくりになったもの。
そして、年に1回は、すべての装束を倉庫から取り出し、広げて虫干しをするのだそう。
その時に、改めて能装束の状態のチェックをし、修理が必要なものなどを見極めます。
その修復などには、かなりの費用が必要。また、修復する技術を有する職人さんたちの存在も…。
能楽の世界を将来に受け継ぐことは、簡単なことではないことを感じます。
この倉庫には、能装束だけでなく、シテ方などが用いる小道具なども保管されています。
「ここに、河村能楽堂の歴史が詰まってるんだ~」と感じるミモロです。
いろいろな能面も…
「これなぁに?」とミモロが興味を抱くのは、馬のしっぽの毛。演目により、ヘアピースのように髪の毛を表現するもの。
「人毛のものもありますよ」と。「え~伸びたりしないよね~」と恐る恐る「はい、そういうことはありません」ときっぱり。
倉庫の手前には、舞台関係者が寛ぐ部屋も…
「なんか昭和を感じる~」という雰囲気。掛け時計も時代を感じます。
能楽のお人形も並びます。
休憩室兼準備室という感じのお部屋です。
さらに舞台裏を進み、屋根裏につるされた船の骨組み。
舞台の大道具などが保管されています。
狭い通路を進むと、「ミモロちゃん~」と呼ぶ声が…。
「あ、ここ2階なんだ~」舞台と一望する2階席に至ります。
舞台が一望できる2階席。
能舞台の様子がよくわかります。
「ここから鑑賞するのもいいね~」
舞台の周囲に配された白い小石は、州浜を表現。それは舞台の世界と現実を隔てる境界線…。
能楽を鑑賞する人は、そこに別世界を見るのです。
時を超えた時間が流れる能舞台…見るものの心に訴える不滅の世界観が表現されます。
「ミモロちゃん、そろそろ降りてきて~」
次は、実際に舞台に立って、仕舞を体験。
「は~い、今行きま~す」と、急いで下へと戻るミモロです。
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