9日に行われた「粟田神社」の神幸祭。剣鉾と神輿が氏子町を巡行します。お昼前に、神社に到着したミモロ。
さっそく、剣鉾が準備されている場所へ。「こんにちは~。今日はよろしくお願いします」と粟田神社剣鉾奉賛会のみなさんにご挨拶。
「あ、ミモロちゃん、今日はがんばろうね~」とみなさん。巡行前にストレッチなどで準備運動を…。
今年は、ミモロは、剣鉾のみなさんが着ているそれぞれの剣鉾を象徴する模様が染めこまれた装束に似たミモロ独自の文様のはっぴで参加です。「やっと仲間ぽくなった感じ~」と、ミモロは内心大喜びなのです。
今年の神幸祭には、8本の剣鉾がさし上げられます。いずれもかなりの年代もの。棹の部分にも見事な錺金具や螺鈿などが施され、美術品としての価値も高いものと言えます。剣鉾は、それぞれの氏子の町内にあって代々大切に守られてきました。
さぁ、いよいよ祭りの始まり、境内に鎮座する神輿の前で祭りの無事を祈る神事が行われた後、神輿に先立ち氏子町を清めるために剣鉾が巡行するのです。
「さぁ出発!」
境内に集まった大勢の参拝者の前で、剣鉾がつぎつぎに差し上げられて、その先端近くの鈴が清らかな音を響かせます。
好天に恵まれた9日。青い秋空に差し上げられる剣鉾は、キラキラ輝き、その神々しい姿に見るものは思わず手を合わせます。
勢いよく境内から三条通に剣鉾は出てゆきます。
ミモロもいっしょに…
三条通には交通規制が敷かれ、この日は、剣鉾と神輿が最優先。自動車はその姿を見守ることになります。
3人1チームで差し上げる剣鉾。重さ30キロを越え、しかも高い位置に重い部分がある剣鉾。そのバランスを保ちつつ、しかも鈴を鳴らす技は、簡単にはできません。「いつも祭りの前に境内でみんな一生懸命練習してたよね~」と、ミモロは毎晩のように集まって練習なさるみなさんの姿を思い出します。
今年は、堀池町の修復された菊鉾がその姿を久しぶりに披露。それを差し上げる「肉の荒井亭」の荒井さんがお店の前へ。ご家族がその姿に拍手を送ります。
祭りを行うのは男性ですが、その陰で女性たちが見守り、支えがあるのです。勇ましく祭りに参加する男性の姿を誇らしげに見守る女性たち・・・。表にはでないものの、やはり祭りに参加しているといえるのです。
「やっぱりカッコいい~」と剣鉾を見つめるミモロ。
装束は同じような雰囲気になりましたが、あまりに小さすぎるのでなんのお役にも立てないのが残念でたまらないミモロなのです。
「今度、ミモロちゃん、差し皮も作らないとね~」と剣鉾奉賛会のみなさん。「う~でも小さな剣鉾ないし~」とミモロ。
でもいっしょについて歩くだけでもうれしいミモロ。そんなミモロをいつもやさしく見守ってくださる奉賛会のみなさんに感謝です。
剣鉾は、京都のいろいろな神社で祭りに登場する機会が以前より多くなり、差し手のみなさんは、大忙し。なんせ特殊技能が要求されるので、それぞれの神社の奉賛会の方々が協力しあって巡行を行っているのです。また、若手の育成なども熱心に…。
「ミモロも男の子で、もっと体が大きかったら絶対差し手になるのに…」とこればかりは叶わぬ夢。
「あ、ミモロちゃん、今年もはりきってるね~」と声をかけてくれたお友達の中野さんと前田さん。
「はい。すごく楽しいんだもの~」と笑顔でお返事。
剣鉾は、氏子町の路地も入ります。
「ここは電線が多いから差し上げるのむずかしいんだよね」
そう、三条通や神宮道は電線が路上にないので、剣鉾はのびのびと…
剣鉾は、神輿に先立ち氏子町を巡行し、ふたたび神社へ戻ります。
神社に向かう剣鉾の鈴が響く氏子町…その音色を耳を立てていつまでも聞いているミモロ。
夕暮れが迫る時刻・・・今年の祭りもまもなく納められます。
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