ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

12月1日まで開催。木工作家、富井貴志さんの木の器の作品展、ショップ&ギャラリーYDSにて

2013-11-25 | イベント

二条新町通上ルにある「染工房高橋徳」の1階に、クラフト作家さんたちの作品展を年に数回行う「ショップ&ギャラリーYDS」があります。ミモロは、いつもご案内をいただくと「今度は、どんな作品が見られるんだろ?」と楽しみに出かけます。
 
「ディレクターの高橋周也さんが企画するクラフトの作品展、いつも、すごくセンスが良くて、洗練されたものばかりなんだー」と、ミモロの好みにもピッタリのよう。

今年最後となる作品展は、木工作家の富井貴志さんと紙の作品を手がけるハタノワタルさんのおふたりによるもの。

今回、ミモロが伺った時に、いらした富井貴志さんの作品をご紹介します。

「素敵な器~」とミモロが見惚れているのは、栗の木をくりぬいて作った船形の器。
 
「これもいいなぁーシンプルでフォルムが美しい~」と、次々に作品を見て行きます。

富井貴志さんは、新潟県の出身。現在、京都府の相楽郡南山城村という三重県と滋賀県、京都府の県境が複雑に入り組む辺りに工房を構えていらっしゃいます。木工に強く興味を抱いたのは、高校時代、1年間過ごしたオレゴン州の木の囲まれた暮らし、そしてその中で木を慈しむ暮らしに触れてからだそう。筑波大学の大学院では、物理学を学んでいたという経歴の持ち主。木の魅力に心惹かれ、ものづくりも大好きということから、25歳の時に、飛騨高山の「森林たくみ塾」へ。2年間、勉強の後、木の作家稲本正さんの「オークヴィレッジ」に入社し、数年後、独立。今、その作品は、多くの注目を集めています。

作品は、木の命を感じさせるような温もりを漂わせながら、無駄のないフォルムに力強さを感じさせます。
「普段使いの器です…」とサラリとおっしゃる富井さん。栗、メープルなどをオイルや漆を仕上げた器です。「自分が使いたいものを作ってるんです」。いろいろなシーンを思い浮かべ、その場に似合う器が、生まれます。

 
「木のスプーン大好き…口当たりが、優しくて、熱いものも冷たいものを食べやすいんだもの…」

「あ、これ木の箱?」とミモロが覗きこんでいるのは、木をくりぬいて作った箱。だから境目がありません。
「どうやって作ったんだろ?」と首を傾げるミモロです。
富井さんは、木をくりぬいたり、ろくろを使ったり、また、箱は、指物でも作られるそう。


「木の器って、使うほどに味わいが出るんだよねー」と、ミモロもいくつか木の器を愛用。
木は、熱伝導率が低いため、温かい汁ものやご飯など、陶器の器より、保温性に優れています。
「手で持っても、熱くないもの…落としても、割れないし…」もちろん時には欠けることはありますが…。

ギャラリーの中ほどのオープンスペースにも作品が置かれています。

「カワイイ?」ミモロなにしてるの?「だって、小さくてミモロのお帽子のサイズなんだもの…」と、頭の上に。小さな花の形の器です。

「これにお菓子のせたら、きっともっと美味しそうに見えるかも…」そういいながら、じっと器を見つめるミモロでした。

富井貴志さんの作品などに関する詳しい情報は、ホームページから。

*「ショップ&ギャラリーYDS」での「穏やかなとき 木・富井貴志 紙・ハラノワタル」の作品展は、12月1日まで
11:00~18:00(最終日17:00)です。




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コメント (3)
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