世は連休。 TVでは良い番組が目白押し。
予約録画して、少しずつ観てます。
3日のNスペは『見えず 聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし』。
予告を見たときは、う~ん、どうしよかな…、って思った。
触手話の存在は前から知ってるし、
こういうのって、「アンタは難聴くらいで何しとんの」と言われるみたいな感じがして。
でも、一応観て、吸収できる部分だけ頂こうかなと思った。
やっぱり観て良かった――。
優等生みたいなキラキラじゃなかった。
田舎で、ナンダカンダ言いながら、たわい無い会話して笑い合っておられる、
その光景が、しみじみと良いな~と感じられました。
久代さんは聴こえない上に、目も見えなくなってきて、
眼科の先生から
「心の中にある『こころの眼』を開きなさい」
と言ってもらったことが支えになったとか。
これはズシリときます。
好彦さんは、宮沢賢治にあこがれ、『新しき村』にも参加した方。
山の中で、理想とする自給自足の生活を始めたけれど、
その暮らしは久代さんには無理ということが分かり、
里に下りてきたそうです。
『相手が幸せでない限り、自分の幸せは無い。』
『自分だけの幸せというのは、あり得ない。』
これ、そのものなのですね。
ある食卓での会話風景の中で、
好彦さんが、テーブルを軽くトントンとたたいた。
振動が伝わって、これで分かるんですねぇ。
その時の字幕は
「うん、そうやな」
これが大事なんですね。
同意したことを伝える。 わかってるだろ、じゃなくって。
他にもたくさんハッとする場面があって、
なんだか、自分の暮らしぶりを素直に省みたくなりました。
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