michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

『見えず 聞こえずとも』

2015-05-05 07:39:52 | TV

   (※ 一部、訂正しました。2度ほど。)

世は連休。 TVでは良い番組が目白押し。

予約録画して、少しずつ観てます。

3日のNスペは『見えず 聞こえずとも~夫婦ふたりの里山暮らし』。

予告を見たときは、う~ん、どうしよかな…、って思った。

触手話の存在は以前から知ってるし、

こういうのって、「アンタは難聴くらいで何しとんの」とか言われるみたいな感じがして。。

でも、一応観て、吸収できる部分だけ頂こうかなと思った。

 

 

やっぱり観て良かった――。

優等生みたいなキラキラじゃなかった。

田舎で、ナンダカンダ言いながら、たわい無い会話して笑い合っておられる、

その ほのぼのとした暮らしぶり、力みなど無い心おだやかな光景が、

しみじみと良いな~と感じられました。

 

それぞれ若い頃は苦労して、

結婚してからも決して順調ではなかった。

 そんなことも包み隠したりせず、

全部話してくれたので親しみがもてました。

 

久代さんは聴こえない上に、目も見えなくなってきて、

二度も自殺をはかったそうです。

あるとき眼科の先生から

    「目の病気というよりも、心の中に目があるから、心の持ち方が非常に大事。

  嬉しい時は明るく見える。イライラしたり、悲しい時は周りが暗くなってしまう。」

と言ってもらったことが、今になって分かるようになったとか。

これはズシリときます。

 

好彦さんは、宮沢賢治にあこがれ、『新しき村』にも参加した方。

山の中で、理想とする自給自足の生活を始めたけれど、

その暮らしは久代さんには無理ということが分かり、

里に下りてきたそうです。

吉彦さんは淡々と語ります。

  『相手が満足できて初めて自分も満足できる。

  相手が苦しんでて自分だけ良い生活しても、結局 自分も全然喜べない。

  そういう中で相手の価値観も受け入れていく。

  昔の固い自分から見ると、ちょっとやわらかくなったというか――。』

  

これですね。

 

ある食卓での会話風景の中で、

好彦さんが、テーブルを軽くトントンとたたいた。

振動が伝わって、これで分かるんですねぇ。

その時の字幕は

  「うん、そうやな」

これが大事なんですね。

同意したことを伝える。 わかってるだろ、じゃなくって。

 

他にもたくさんハッとする場面があって、

なんだか、自分の暮らしぶりを素直に省みたくなりました。

 

 

 

 

 

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