michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護で 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

『あたためられますか?』   〔聴こえ〕

2009-08-03 09:19:45 | Weblog
今にも降りだしそうな暗い空。
緑も深い。
そんな中を歩いていて、
赤い花なんかに出逢うと、
なんとなく心が ふわっとします。




小道を抜ける辺りも。





土曜日の話。
映画を観終えて、バスまで時間があるし、
パン屋さんを見つけて入ってみました。

なんと言うんでしょう、作りたてのパンを、
そこで食べられるお店。

1人でも、気兼ねなく入れます。


2つほど選んで持っていくと、
店員さんが、なにか訊いてきた。

店内は混んで、賑やかな中でもあり、
聞き返しても、さっぱり分からないので
書いてもらうことにしました。

(こういうときは、簡易筆談器よりも、
 メモの方が早いですね。
 持っていて、サッとすぐに出せて良かった☆)

小さな字で書いてくれたのは、

  「あたためられますか?」

そっか、
今どきの、こういうお店では、
こういうサービスもしてくれるのか。

自分の推測の範囲を越えてました。

程よく、ふっくらと温まったパンを食べながら
ふと思ったんです。
『あたためられますか?』って、
日本語として、どうぉ…?

『あたためましょうか?』を
丁寧に言ってくれたことは分かるんです。
きっとマニュアルになっているんでしょう。

でも、ちょっと不自然な感じがしてね。。

温めるのは、私じゃないんですよね。


こちらの耳は、全く頼りないものなんです。
聞き慣れない言葉など、
かすかに聞き取れても、
「ホントに、そう言ってる?」と不安になるんです。

『あたためられますか?』
…まるで、自分が温められちゃうような気がしてきちゃった。。




今朝、TVをつけると、ニュースの中で、
外国人向けに、イラストカードを作っている、
という話題を紹介してました。

町で倒れたときなど、日本語が分からない人に、
『病院へ行きますか?』など問いかける、そういうイラスト。

これは、日本人の、聴こえない人にも重宝すると思います。

(現に、ある聾者の本で、
 その著者が突然倒れたとき、
 周りの人が「聴こえますか?」と
 訊いてくれていた‘みたいだった’、
 そんな話がありました。)


パン屋さんにも、
そんなカードがあると良いなァ~♪


混んでいる状況では、
なるべくスムーズに、自分の支払いを済ませたい、
次の人を待たせたくないんです。

コメント (3)
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