波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

病気の進行を受け入れるということ

2011-11-25 10:59:40 | 診察
一昨日の風邪症状は昨日も続いていたが、症状は酷くはなっていないので
このまま終息を願いつつ様子見。

さて昨日は通院日。

ハーセプチン点滴の後、3ヶ月振りのエコー検査。
上半身裸で椅子に横たわるも、やたら寒い、風邪のせいか、このままでは熱が出てしまうよ。
ちゃちゃっと終わらせてね、と思いつつ、このしこりの数では早く終わる訳がない。

まずは健側の右から。しかし10月のCTで脇リンパに怪しい影が見つかったので、詳しくみてもらわにゃ。
早速始まったが、しょっぱなからエコーする手が止まりプリンタのジーコジーコする音。
嫌な感じ。乳房も脇も鎖骨もジーコジーコ。やっと左のしこり群へ。もうプリントアウトのオンパレード。

技師のおばさん(失礼!)が画面を食い入るように見ている。途中何回も前回8月のカルテと突き合わせながら。
そりゃそうだろうよ、目まぐるしく変化を遂げる我がしこりたちの成長及び衰退ぶりは3ヶ月に1度の検査では
わからないだろうよ、とにかく早く終わらせておくれ。

もう長くて限界、ジーコジーコが子守唄になり気が付いたら寝ていた。
「はい、腕おろしてください。」の声でハッと気がつく。
やっと終ったか、かれこれ40、50分かかった?すごく疲れた。もう二度と受けたくない。

2週間ぶり主治医診察。

体調を聞かれたので、風邪気味であること、乾燥で皮膚の痒みがひどいこと、爪の状態などを話す。
エコーの結果を聞くと、横ばいとのこと。は?やる意味あったの?あの検査。

採血結果。まずは白血球の値に驚く私。5,530・・・ご、ごせん・・・・!!!
スゴイ、ノイトロジン注射なしで自力でこれだけの値は記憶にない。いつも2000台3000台がデフォルトだもの。
もしかして風邪の影響で高くなっているとか。パクリ止めて1ヶ月の成果か、念願の骨髄回復か!

他の項目も見ると、貧血関連の値がすべて改善。肝心の腫瘍マーカーもすべて下った。CEAは久々の基準値内突入!
すばらしい結果だった。よしよし、この勢いで触診だ。
主治医「ふんふん、だいぶこれ、いい感じですねえ、もうすぐここのしこりはわからなくなりそうですね。」

だよねだよね。心底よかった。でも「やったあ!!!」思わずガッツポーズというほどの盛り上がりは私にはない。
さすがに良くなったり悪くなったりを繰り返しているので、今の状態もこれからも続いて行く一過程に
過ぎないのだという実感があるから。せっかく良くなったのに思い切り喜ばないのは損な気もするが、
アップダウンが激しいとダウン時の衝撃が大きく、QOLがガクッと下がるから、今の一喜一憂しないスタンスを
大事にしたい。
そういえば、主治医も最初から一喜一憂していないよな、ま、医師が患者と一緒とジェットコースター乗っていたら
マズイわな。

後は薬の処方と雑談など。状態が安定しているから、今日で年内最後の診察でもいいよ的な雰囲気が
あったのだけれど、それは困る。師走にもしっかり主治医の診察を受けて締めなければ、正月は迎えられない!
多忙だろうがなんだろうが予約枠を無理やり入れてもらった。相変わらずワガママ患者だ。

お次は5週間ぶりの精神科医受診。

あの嵐の舌がん騒動の話、それから爪などの副作用の話、最近の体調の話、今日の採血結果の話などをする。

私、用意していた質問をする。

私「今調子いいので、パキシル(抗鬱剤)の減薬はどうでしょう。」

精神科医「それはしない方がいいでしょう。(キッパリ)」

予想通り。理由も想像つくのでそれ以上は続けず、次の質問(本日のメインQ)。

私「最近は体調もいいし不安もあまりないし、今日の血液結果もよかったので、また病気のことが
  少し遠のいてきました。なので逆に日常のことが頭を占めるようになり、ささいなことでイライラ
  したりします。それはいいとして、またいずれ病気が進行して悪い結果が出たときに、
  以前ほどでないにしても落ち込んだり不安になったり、いよいよこれで最後かもと思ったり・・・
  ということが想像ついて、うんざりというか、仕方ないのか・・・。」

精神科医「がんがどういう方向にいくのか誰もわからない。今回よい方向にいってくれた。
     悪い未来が来た時にどういう心持ちがよいか、想像しておくことは良いこと。 
     病気の進行は、確かに希望を失うような出来事だけど、それも私、あるがままに
     受け入れる。自分の心の居場所を作る、そうすれば悪い結果が出た時もラクでいられる。
     自分なりにベストを尽くした、自分の納得した生き方を目指す・・・。
     そして、家族に何を伝えていきたいかを考える。」

私「だとすると、転移しても必ず治る、きっと良くなると信じることは・・・ある意味苦しいですよね。」 
 (ちなみに当たり前だが私は治るとは思っていない。)

精神科医「そうですね、苦しいと思います。健康な人でもそうでなくても、死ぬことは誰にでも訪れる。
     生きうているうちに死をどう考えるか、それを考えながら生活していくことがいいと思うし、
     ボクはこうして緩和に関わっているけれど、自分自身もそうしたいと思っている。」
     良いニュースも悪いニュースも、これも私。それを受け入れる、ということ。」

今までの繰り返しに近い内容だが、話す度に自分の考えが少しずつ整理されていくような気がする。
今日感じたことは、「病気の進行 = その事実をありのままに受け入れる」ということ。
そんなあたりまえのこと、ではあるのですが、私はいつも
「病気の進行 = 絶望 = 嫌だ、受け入れたくない。」と心のなかでわめいていたが、
そのネガティブループを卒業するべきだ、と強く感じた。
それは治療をあきらめるとか投げやりになるとか、そういうことではなくて。

時間をかけて考えてみたいと思います。いや、考え続けるというのではなくて、
鍋に入れてグツグツ、蔵に入れて熟成かな。良い味のワインになるように。

さて、薬をもらわねば。これを忘れたら文字通り生きていけない。
薬局では、またタイケルブの在庫が足りないとのこと。おそらくこの薬局でタイケルブの処方受けて
いるの私だけだろうから、ストック置いてくれるようになったのだろうけれど、
本日の処方は今までで最長の56日分。だから足りなかったんだね、不足分は宅急便で。
その他、パキシル2ヶ月分などもあり、しめて・・・・・

 144,140円!!! たっけえーーーーー、恐るべし分子標的薬。

 今日のハーセプチン代含めると約18万円、もちろんカード払い、ああ、限度額超えそう。

ビニール袋にドサッと入れて渡されたが、14万のお品だもの、腕に抱えるように緊張して帰りました。
だって置き忘れたりしたら・・・て普通しないだろう?いやするんです、私。先天的にダメなんです。
今朝もやりました。昼食用に買ったヴィ・ド・フランスのパン、病院の駅に着いたら手から無かった!
というわけで、無事死に物狂いで守って帰りつきました。

はい、長い1日でした、ついでに長い記事になってしまい、お付き合いいただきありがとうございます。
 





1日1回、クリックお願いします。励みになります。
にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ライダーかベムか | トップ | 明日からまた放浪・・・ »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まこちゃんです。)
2011-11-25 17:31:12
通院お疲れ様です。

11月14日の午後11時のニュース番組で(途中からなので)癌の部分に光をあてると?消滅
1ミリ単位でも可能、5年後から治療が始まるそうです。
がん患者には、朗報だと思います。
私も、最初から、観ていれば、詳しい事がかけるのですが、もう少し、あと少しかなぁ
頑張りましょう!!

検査の結果が素晴らしくて良かったです。
返信する
Unknown (まこちゃんです。)
2011-11-25 19:32:57
再度登場。

すみません、11月24日のニュース番組でした。
薬代たいへんですね。
フランスのパンは、何処で落としたのか分からないのですか?
薬でなくて良かったですね。
返信する
嬉しい (ながなが)
2011-11-26 17:44:20
頑張った結果が いいことは素直に嬉しいよね、白血球が5000なんて!CEA数値が下がったり、嬉しいよね、ほっとするって言うか、いつも数値が悪くなるんじゃないかびくびくしてる毎日だから、だけどそれがずっと続くわけがないのはわかってるしまた数値やデータに一喜一憂するのはわかってる、だから 今のいい結果を聞いて、心の中ではガッツポーズだけど、あまり喜ぶと後が怖いって気持ちもわかる だから粛々と受け止めて コツコツとゆっくり前に進んでいくしかないのかな~とぼちぼちが 難しいね~
返信する
まこちゃんさん (アッピア)
2011-11-26 23:04:52
こんばんわ。

パン忘れの件は、恥ずかしいのですが、パンに限らず時々やらかします。
たぶん、電車でウトウトしていたときに、手から落ちていたんでしょうね。
緊張感をもたねばですね。

返信する
ながながさん (アッピア)
2011-11-26 23:22:41
うん、ながながさんのコメントにまったく同感だよ。

びくびくする毎日は送りたくないし、ボチボチ
ゆったりの日々が理想です。

良い結果が出た時ぐらいは、安心感を感じて
美味しい紅茶飲んだりの時間をもってもいいよね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

診察」カテゴリの最新記事