波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「緩和治療」の第一人者の講演会に出席

2013-07-09 12:20:30 | セミナー・講演・情報
梅雨明けで暑過ぎ、でも昨日はオープンスクールなので学校へ。
こういう日は自転車なしだとキツイです。焼けつくような日差しの中、日傘さしてトボトボ往復しました。
家に帰ったらお楽しみはとりあえずアイスしかないでしょ。

一昨日は、「痛みを取り、寿命をも延ばす、緩和治療」の講演会に行き、とても勉強になったのでご紹介します。
講師は、第一人者である、向山雄人 Dr.(がん研有明病院 緩和治療科部長)です。

まず開口一番、「緩和治療」は、がんの3大治療法の次にくる第4の治療法、つまり「積極的治療」だということ、
そして最近のアメリカでの試験で、抗がん剤治療に緩和治療を加えるグループと加えないグループとの比較で、
緩和治療を加えたグループの方が3ヶ月延命できたという結果がでた、ということ。これは抗がん剤の新薬登場と
同じぐらい画期的な試験結果である、らしい。
そういう意味で、第4の治療法といえる。決して、抗がん剤など治療法がもうなくなった
末期の人が死ぬまでの時間を楽にしてあげるケア、ではない。

・日常に楽しいことがあれば、苦痛の敷居値が上がる。負のスパイラル・・・心に苦痛があれば
 肉体の苦痛も増す。だからいつも楽しい気分でいよう。

・緩和治療の3つの課題について。
 まずは『痛み』
 200年実績のあるモルヒネの効果を信じよう、自然界が人間に与えた恵み、とてもいい薬である。
 先進国だけでなく一部の途上国より未だに使用量の少ない日本は、残酷な国ともいえる。
 痛みは、脳が『痛み』を記憶する前に対処しなければいけない。
 モルヒネは、痛みの他に呼吸困難感にもよく効く。

 痛みの伝わり方と薬のブロックするしくみなどをスライドを使って説明。

・2つ目はがんとうつ

 いろいろ薬の名前を出して説明されていましたが、私ちょっとウトウトしていて(リリカのせいよ!)、
 うまくまとめられません、すいません。

 「リフレックス」という日本では比較的新しい抗鬱剤は、食欲も増進されるので、がん末期にも
 使える、とのこと。


・がん悪液質(病気のために食べられないという原因以上にやせすぎ、筋肉も脂肪も、失われていく状態。)は、
 治療薬がなく、世界で、抗がん剤の開発と同じぐらい、改善方法が課題になっている。
 がん悪液質の症状が出始めると、抗がん剤の副作用が強く出る傾向があるが、それは毒素が肝臓で分解されないため。
「インターロイキン6」という物質が多く出ている状態ほど悪い状態。

 がん悪液質を改善するための課題は、薬物療法、栄養療法、リハビリテーションである。
 がん悪液質の改善は、転移・進行の抑制と心身の辛さ(食べても痩せる、強い倦怠感、食欲不振など)の改善である。
 切り札のひとつはステロイドの使用だが、長くは使えないので、最後の切り札的。


・・・・・・・・・断片的で読んでいてチンプンカンプンではないですか?
だいたい「がん悪液質」て聞いたことはあるけど(初めて聞く人も少なくないですよね)、
どんな状態のことをいうのかわかりやすい説明もなく、「インターロイキン6」がどうのこの
 という話を、詳細な図で説明されて、私はリリカのせいでなく眠くなりそうでした。
医学生じゃないし・・・。し、しかーし、患者相手にここまで掘り下げて説明してくれるなんて、
(聴者が理解しているか否かなんてこの際無視でもいいか。)こんな機会は二度とないと思うので、
食らいついて聞き始めましたよ。

私は、事前に先生の著書
「痛みゼロのがん治療」【文春新書】を読んでいたからまだ理解できた方だと思う。
ちなみに緩和ケアに興味ある方は、是非手に取ってみてください。私は夢中になって読みました。

私の拙い文章力と記憶力で断片的な言葉並べただけですけど、私にはとても勉強になりました。

また向山先生の、「患者さんの辛さををなんとかして取ってあげたい。それがQOL向上だけでなく延命にも寄与し、
もっともっと医療者や国にも認識して欲しい。」という主張がとても伝わってきました。

私も、父が亡くなる直前の緩和ケアに疑問や不満があったので、まずは自分自身が最新の情報と
真実を知らないと始まらない、と強く感じました。


帰りは気分を変えて、地下街のセールへ吸い込まれてしまい、気分が変わり過ぎて浪費しそうに
なりましたが、かろうじて踏みとどまりましたよ。





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コメント (12)
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