「何を撮ってんの」 会釈して「すみません、こちらのお花のお世話をしておれれる方に写真を頼まれまして」
「こんなとこ黙って写真撮ってたら怪しまれるやろ。 中へ入って許可とってこな」「はい、すみません!」
玄関で煙草を吸っていた、刑事さんみたいなちょっとにらみのききそうなおじさま(こんな人もいるわな)
中へ入ると、マッシー母さんを良く知っておられる丸顔な偉い方がニコニコ「どこでも撮ってや」ホッ
午前、マッシー母さんから「港警察と税務署に缶置きましたから、写真お願いします」電話があったのだ。
「では午後に」 月初め、気合入れてすっぴんで掃除しまくっていたのでそう答えた・・のだが、頼まれごと故、
「行って来る!」 「母さんがそうやって、外に出るきっかけがあるのはええことや」次女は意外なことを言った。
(え? 私が外に出ること嬉しいん? ちょんちょん写真なんか撮りに出るの悪いかなと思っているのに)
パソコンの前に座っているより、外に出たほうがいい。 足腰丈夫で無いのだから。
私の身体に気をつかってんのか、そっか。 それに出かけないと分かっているとお化粧もしないもんね、暑いし。
ちょっと今日はきれいにして過ごそうかしらと、お化粧をしようものなら「何処へ行くん?!」「行かへん」
若い頃はお化粧は夫への礼儀、子供へ見せる母親の姿・・と心していたのに、そんな心がけや何処へ!
港警察でそう言われたので、消防署や税務署で受付に声をかけた。 まぁ、安心して撮れたけど、
人の往来の中、一眼でちょっとカメラマン風? いやぁ、こんなメタボな還暦おばさんそれはないやろ。
暑いのに加え、台風みたいに風。 曇ってきて夕方から雨(だったかな)早く行っておいて良かった~。
今、区内のあちこちで目にするようになった、カラフルな缶の花。
日交整備工場さんの塗料缶、お手の物ペイントをして提供して下さっているとのこと、う~んいいなそんな心。
区民としては、警察、税務署、消防署、交番、中央体育館にもある、JR弁天町駅にも。
前の4つは滅多と行く場所で無いし、入りやすいところでもないが花があるとないのとでは印象が違う。
そこにいる人たちの怖顔も笑顔に感じる? 花は人と人、人と場所との垣根をとってくれるような気がする。
繊細な花の命、そんな花をあちこちにと提供し我が区には花がいっぱい咲いている。
地道なマッシー母さんの求めない、ただここに花があったら・・そんな純粋な心、やさしさの大切な積み重ね。
様々な形でその成果はきっと人々の心に癒しだけでなく、地域の和に繋がって行くのでは・・そう思っている。
9箇所の写真に加え、センターの写真をアルバムにして差し上げたが、トップに置かせていただいたのは、
日交さんのご厚意に敬意を表して、
「この写真、テーマに使わせていただこう」
半端ではない、その働きや動き・・この方との出会いはやはり、必然だと思っている。
特に暑い中、お話をさせていただきながら受けた衝撃は、きっと私に大切なんだし、プラスにして行かないと。
JRの青、消防署の赤、交番の黄色・・目に見えない配慮に思わず笑顔。
ピリッ!として、やさしい気持ちになりし候、文月の初めなり。