日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 二人杖・・大阪城梅林を歩く・・(2月16日) *

2023年02月19日 | 風景


2人にちょうど空き時間が出来た。 しかし曇りの天気予報。 だが今日しかない。 
晴れマークが2時から3時に伸びた。 仕方がない。 梅や桜は青空でしょう。 案の定である。
焼肉を頂いて時間待ちをした。 駐車場が遠かったので、梅林へ着くまでに腰がしびれてきた、杖は手放せない。

結構多くの観光客である。 これは何分咲きと言うのだろう、早咲きが結構咲いている。 多国籍の人も多い、




私、左手に杖、カメラ首にかけて右手でシャッター、ピントも何も押すだけ。

 



私の好きな1枚、なんか尾形光琳の紅白梅図の感じがして・・上に伸びる勢い・・。

途中私よりご年配と思われる方に声をかけられ、お姉さんが亡くなってとか色々な家庭事情を。
ガラケーなので撮れないし使いこなせないから26年スマホに代わるときまで使う事にするのとか。
「きっと後悔されるのでは? あの時スマホにしていたら良かったと」等スマホの便利さを話した。
「奥さんものすごく前向きですね」夫が気になるが話が切れないでいた。 お1人暮らしかな。
やっと「がんばりましょうね」と別れた。「摑まっちゃって」「あんあたが話しやすそうに見えた
んやろう。一服し、甘酒でも飲もう」 椅子にどっかと座った私、夫が甘酒を買って来てくれた。
お城が見える梅林の茶店のあるべスポジ、場所取り? 椅子に腰かけて待っていてくれた。


温かい甘酒を飲みながら、梅を楽しむ人々を肩を並べて見ながら楽しんだ。



若い時は、写真を撮りだすともうどんどん自分の世界に、夫を忘れてしまったりした。
「電話しても出えへん、いつでも取れるようにしとけ言うてるやろう」良く怒らせた。

そんなときからもう?年、同じように歳とっている仲。 ゆるいペースになった、杖をついて。
夫が私の行く先を気にしながら目で追ってくれている感。 私も時折我に返り夫を探すようになった。

せっかくの梅林に曇りは残念だったが、3時過ぎ少し青空もみえてきた終わる頃に。
出口付近で案内図を見た。 造幣局の今年の桜は知っていたが、今年の梅・・は知らなかった。




今年の梅は【武蔵野】あ・・見たわ、名前どこかで。 区分18,21。 こう言うのは先に見とかないと。
日本の梅の中で、一番大きくて直径5cmほど、薄紅色の八重咲だそうで、2月下旬から3月下旬が見頃。
観梅のシーズンを締めくくる極大輪で一番人気のようである。 広大な武蔵野平野のイメージで命名とか。

やはり青空がいい、そしてもっと中咲、遅咲きも咲いている下旬から3月に・・また来よう。
もうこの頃は、後何回見られるだろうとか、いつまで車運転できるだろうかとか、そしてお互いが相手を気遣う
そんな身体、言葉や。 この後私を気遣い、少し遠かった駐車場へ夫が車を取りに行くから、もう少し写真撮って
たらええよ、と言ってくれて「ありがとう!」と言ったのに、スマホの充電切れるし、カメラのバッテリーまで切れた。
私が駐車券持っていたのに気づかず、夫は駐車場へ、そして制裁・・5000円取り合えず払った、翌日駐車券、
マイナカードやらコピーしてFAX.をした。 後日返金してくれるようだ。 こんなことになっていようとは。
スマホが使えない不自由不安。 まぁデブ症の私が、出かけたと言うだけで、満足な日だったと言う事にしよ。 


さぁ、リベンジ! 出来れば青空で! でも杖は・・ね、10年早い! 大きな誤算である。


*Sunset image from hushand *

2023年02月08日 | 風景


「きれいやで」 夫らしいたったそれだけの言葉と届いたのは、3枚の画像だった。 
友人たちと購入した13人乗りの釣り船で、和歌山の加太に釣りに行った早朝だった。 15年くらい前だったろうか、
波しぶきをあげながら走る船で遭遇した日の出の画像。
オレンジ色に明けていく空、濃い朝日のその格別な美しさに、思わずシャッターを押したのだろう。
それを送ってくれた夫の優しさに胸がジーンとした。 多分他の人はしてないと思う。 その日の事を思い出した。

今日、お昼を過ぎて4時頃出かける夫に「カメラ持って行き」って言ったのに、持って行かなかった。
最近、大阪港の中央突堤、駐車場に止めずに、近くに車を止めて車内で音楽を聴きながら景色を眺める。

ブログに、缶コーヒーを買って スマホで音楽を聴きながら ぼう~と時間を過ごす
ありがたですね イヤホンから 演歌 カントリー フォーク ビッグバンド

陽が落ちるのを見て帰ると言う、そんな時間が増えてきた。 ここは有名な夕日のスポットである。
9枚の画像が届いた。 カメラではそうはいかないが、スマホなのですぐに届いた。

丁度いい具合に貨物船が入って、夕日に色を添えている。 nice!


海から送られてきた朝日のあの時の思いとは少し違う。 あの頃の会話には、まだ老いと言う言葉はなかった。
しかし老いても美しいものは私にも見せたい、共有してくれる・・そんな夫の優しさは変わらない


15年前位、兵庫県作用の山里で、会社の商品の縫製をして頂いていたお宅へ夫について行ったことがあった。
病と認知症になられたご主人様が亡くなり縫製用のミシンや生地の原反などを引き取りに行ったのである。
家の前の畑から白い煙が静かに立ちのぼっていたのは、ご主人さまのものを燃やしておられたからとか。
お供えとお線香を・・と玄関に入らせてもらった時、玄関には2枚の短冊に書かれた奥さまの歌が飾ってあって、
それを読んで思わず立ちすくんだ。

 ☆  いつまでも 一緒にいようと 言いながら 夫は逝きし 我を残して  ☆ 

☆ 夫いぬ 広き母屋に ひとり聞く カナカナと 蜩の鳴けり ☆

ご主人様が亡くなられ広くなった家、一人の寂しさが溢れた歌だった。
「仲がいい夫婦やで」作用から帰ると夫は良く話してくれた。夫が行くとお餅をついて下さり山の幸を頂いた。 
ご主人が認知症になられ仕事が出来なくなった。 

素敵なカップで入れて下さったミルクティーを飲みながら、見あげた天井にびっくりした。
毛筆で書かれた奥様の手紙の文字を読みながら涙が出た。 愛情いっぱいの一枚一枚。
用事で出掛ける時に「ソノは今あなたの好きな煙草を買いに行っています、帰るまで待っていてくださいね」
「今日は郵便局に行って来ます、帰りには美味しいおやつを買って帰りますから楽しみにしていてくださいね」 
家をあけるとき必ず毛筆で手紙を書いたそうで、ご主人亡き後その紙を壁や天井にまで沢山貼ってあったのだ。
老いた夫婦の飾らない本当の愛が溢れていた。 その思い出の中で暮らしている八千草薫似の奥様だった。

立派なお仏壇は、私たちが来るからではなく、手入れがしてあるのが分かる、庭のお花や好物のお供え、
愛情いっぱい感じるお仏壇であった。 感動で胸がいっぱいになった。
奥様の短歌が何枚もかけてあった。 私ももし後に残ったらこんな風に、夫のゴルフや釣りや卓球やら撮った写真
部屋中に飾ってそんな中に暮らして行こうかなぁ・・それもいいなぁと思った。

作用の帰りにはいつも、私の好きなアザミ、ススキや山の花を摘んでプレゼントと持ち帰ってくれた。
奥様の話といい、大自然の中を行き来する道々、ひと時を思い出しながら言葉が出て来なかった。
いつか連れて行ってやりたいと、夫が言ってくれた意味が分かった気がした。

夫の撮った夕日の画像を眺めながら、作用のあの一日が甦った。


* 寒い中温かい頂きもの・・京都は雪景色 *

2023年01月25日 | 風景


昨日から、10年に一度の強烈な寒波襲来・・とTVから何度も聞こえた。 大阪も・・不要不急の外出は控えよとか。
8時前夫の京都の友人に、「雪積もっているのでは?転んだらあかんし写真はスルーして下さいね」とラインした。
「雪が積もってます、窓を開けたけど寒いのですぐ閉めました」写真は撮れていないと言いつつ、道路の積雪の
写真が送られてきた。 職場でコロナが暴れてて2日間休業になったとか。

10時半頃孫娘が「ばぁば! 雪降ってるよ雪!」 遅い帰宅から制服ままで部屋へ呼びにきた。 
お風呂に入ろうとした孫息子は2階へかけあがり親に「雪降ってる!」わざわざ言いにあがった。

大寒波の助走だろうか、あちこちでは列車が止まったり、停電があったり事故のニュースが入る。
夫は夕方、めだかの水槽に防寒愛策をした。

孫JR環状線は動いているが、学校から待機と。のち連絡が入り9時夫が送って行った。
ときどきちらちら、0度の大阪。 明日は氷点下らしい。 
京都の姉は4cmほど積もって前の畑は真っ白だと言う。 デイサービスお休みになった。

4時前「来ました!」金閣寺の写真である。
25日今日は北野天満宮の初天神である。 学問の神様、菅原道真公が祀ってある。
結婚するまでの5年間過ごした京都、平野神社の近くの住まいだったので良く北野さんを通って買い物に。
京都時代は近いのに行ったことが無かった、家族や兄弟、夫の友人とも結婚後は何度か来ているのに。

雪が舞う中、自転車で走ってくれて撮られた。 電車運休やあるし雪、初天神なのに人が少ないようだ。
もう少すれば受験生で長い行列が出来るのに。 雪景色の中の紅梅は際立ち、花色を添えている。


私、なで牛さん、なでなでしないといけないかな、何と言っても神のお使いなんですから。 私、うし年。
最近とみに「母さんの話には主語がない、なんのこっちゃ分からへん」娘に言われる。 
主語になる人や物の名前が中々出て来ないのだ! だから話すテンポが・・遅くなっている自分がはがゆい。



彼が北野天満宮へお参りされるとき、必ず千本釈迦堂へもお参りし、ブログにアップされる。
同じ被写体なのに、布袋さんやおかめさんの表情が時によって変わって見えるから不思議。

極寒の中、自転車で移動しながら、かじかんだ手で写真を撮って下さった友人には神のご加護がある、きっと。
居ながらにして防寒して写真を受け取ってアップしている私は、ばちが当たる!?

来月如月25日は梅花祭である。


今日は義父の月命日である。 
「珈琲いれるから、一緒に飲もうよ」インスタントを飲まない夫、25日は必ず頂く粉で。 
お酒一滴も飲めなかった義父、昔からおしゃれに珈琲をこよなく愛された。 思いを馳せ頂く束の間の2人時間。

「 甘酒飲んで、ちょっと温まったので送ります」ラインで画像が送られた。 友人は冷え込んだに違いない。
「写真どれでも使って下さい」はい、遠慮なくみんな使わせて頂いた。 
寒い中の貴重な写真、有難うございます。 今日がお仕事お休みで良かったです。

gooさんのフォトチャンネルにしてみました。

雪降りしきる金閣寺です・・