日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 八月の終わりの日に・・・(みく作詞の曲添付) *

2005年08月31日 | 歌・音楽・映画・観劇
今日で八月が終る。
陽射しのきつい暑かった夏が、これから少しづつ色あせて行く。

新しい月を迎える前の日は、何かしら緊張する、それでいて心なしか嬉しい。

さぁ、どんな色を塗ろう・・、
そしてどんな絵模様を描きながら大好きな秋を迎えようか・・。
今日は、心に目標をたてるそんな大切な日、新しい月への。

去年の私の詩に曲をつけて下さったMOTOさん、ありがとう。
沖縄チックな前奏、夏の思い出を振り返りながら・・・。

きっと・・・


* もしも・・生まれ変わったら・・ *

2005年08月30日 | 詩・エッセイ・短歌・小説
                
お昼にけんつくさんのブログ「おっちゃんの道草」を開いて読んだ。
涙が流れた。 止まらなかった。

日曜の釣りが決まった木曜の夜「私も行こうかな・・」「おぅ、行こ行こ!」
私が行ったら喜びそうな夫が見えるからそう言った。 
土曜の夫のブログの、妹へ返したコメントに「トド参加の、釣り、4、5年ぶりのはず」と書いてあった。
私さえ覚えていなかったのに。 

いつか友人と早朝和歌山へ釣りに行った時、見送り寝て間も無い私にひと言メール。 
「きれいやで」夫が船から見た関空にかかる朝日のシャメールを送って来たのだ。 
赤く染まった空と波を吐く赤く染まった海・・。 (きれい・・)そう思った。
美しさを共有しようとするその思いにじーんときたことがあった。

「朝日が見たいな・・・」と言ったら(撮りたいな・・だろう)と言う笑いをした。

昨日のブログには「物足りない朝日・・トドさん残念」と書いてあった。
私の心お見通しである。 表現が面白くて笑った。
五時間の釣りで、はまち一本の成果。 何度か魚を逃がしたことも残念に違いなかったと思うのに、
最後には、「久しぶりのトドのクルージングでした」と書き止めてあった。

魚もさることながら、朝日が見られて写真が撮れたら、私が喜んだらそれで良かったのかなぁ。
明石海峡大橋の下通って写真撮れたし満足って私が喜んだからそれで良かったのかなぁ。
短い夫の文章の中には、溢れんばかりの思いが込められているような気がした。

世間で良く言われる。 
「今度生まれ変わっても、僕と(私と)一緒になってくれる?」と言うせりふ。

私は・・「いいえ、あなたとは一緒にならない」と答える。

三十代のとき、同じ質問をした、その時は可愛く当然の言葉を期待して。
「いいや、今度はもっと可愛げのある女と一緒になる・・」思いがけない返事が返って来た。
「うっそー」なんて言葉を発したかな。 (えー)って顔したかな。
それはそのようになって欲しいと言う夫の願い、夫から私への一生の課題だと受け取った。

私でなく、違った人と一緒になっていたら、もっとゆったりと豊かに暮らせていたと思う。
人には言えない、書けない夫婦の問題も色々とあった。 別れ話をした事もあった。
ごめんなさいと言う私を許したし、ごめんなさいと言えなかった時の私に「例え何度繰り返して
いたとしてもごめんなさいとその時また素直に言うのがほんまの人間やで」と私をさとして
そうして私を受け入れようとした夫。 全てを受け入れ、許してくれた夫。 
そんな時も交え、どれだけの年月を私達は重ねてきたであろう。

こんなに沢山の女性がいるのに、私一人で一生を終えるなんて申し訳ない。

誰でも、もし違った人と一緒になっていたら・・また違った人生を歩んでいたかも知れない等と
ちらっとでも思ったりしたことあるに違いない。 私だってある。 
この年齢になった時、もし生まれ変わってもあなたと一緒になりたい・・、
心からそう思えたら本物だと思うし素晴らしいと思うのだけれど。

年を重ねるほどに、いい人になって。 そんな夫に私はどんどん甘えて駄目な人になっている。
まるで老後のような夫婦二人の今、お互いに支えあって頑張ろうって励ましあって楽しんでいかないとね。

でも私は言う。 「もし生まれ変わってもあなたと一緒にはならないよ」と。
どうかやり直せるものなら、もっと心からもっとのびのびと生きて欲しいと思うから。
私はいい奥さんではなかったと思うから。

どうぞ生まれ変わったら、別な人と違った人生歩んでよね。

でも・・、もし、もしもよ。 誰もいなかったら・・?
(やさしいあなただからそんなこときっとないけれど・・)
その時は私でも辛抱してよね。 私、やり直すから。


* 27日・釣り曜日だった *

2005年08月29日 | 風景・お出かけ
「今日は潮が悪いでな・・」出掛けに、実家が淡路で漁師をしておられる友人が言った。
夫は彼のことを船長と呼ぶ。
半分時間つぶしの釣り。 釣りと聞いたとき(行ってみようかな・・)と思った。
仕事を辞めたのだから、月曜疲れてても平気だし日焼けしても平気だし。

寝たのが一時過ぎだった。 二時四十分に目覚ましをかけ起きた。
夫は普段会社へ行く時は起こすのに、三時きちんと起きてくる、なんでやのん。

三十軒掘りに止めた船は真っ暗闇の中を四時出発した。
二十四時間TVの影響かあちこちのマンションにぽつんぽつんと灯りが見える。
船室へは入らず船尾でスピードに身をまかせながら風を楽しんでいた。
時速三十キロ位だそうである。 そのスピード感が心地よい。 
時々船室から夫が顔を覗かせる、ふふん私を気にしてるのかな。



              


和歌山って言っていたけれど、船長が用事で早く帰らないといけないので近場、明石にしたそうだ。
着いたのが五時半過ぎ、まだ朝日は出ていなかった。 

竿釣りでなくトローリングみたいな(名前忘れた・・知らんのに偉そうに書くなよと夫が釘を・・)
だから私は今回は本当は用がない。 いいのだそれでも。


               


時間が経つにつれ、船の数が増してくる。
仕掛けをして十分「おりゃ、掛かった!」手ごたえを覚え夫が引き上げると30cmほどの太ったはまち。
「タイガース先制点や!」と私。 「しょうもないこと言うな」と言う顔をされた。

次第に東の空が赤みを帯びて来た。 しかし今日は雲が厚いからあの溶けそうな赤い色の朝日は瞬間。
しかし一時まるで絵のような場面に遭遇した。 (きれいや・・)自分でそう思った。


                      


友人は小さい時から親を見て育ち、大阪に出て来るまでは一緒にやっていたりするから、
その道に詳しいから結構細かい事に厳しい。 夫は準備も上げ膳据え膳の方だからこの時は一回り以上も
年上なのに生徒である。 船長の前では少し緊張した生徒、いつまで経っても。


                




「おい!重いで!かなり重い!来てくれ!」船長が舵を気にしながら「はよひいて、ひいて!」
「重たいで上がらん!」「何してんねん! はよひかんかい!」その場が慌ただしくなる。
あげくの果て逃げられた。 「もう~残念やな!」少し笑いながら舌打ちする船長。
前にもそういう現場見ているので私は小さくなっていた。
「奥さんがおるから僕も・・」(分っています、本当ならもっと主人を怒鳴っていると・・)

それからは、何度か仕掛けたが掛からない。 「場所変えるか、帰りがてら」


                      

                      


一向に掛からなかった。 まぁこんな日もある。 全く釣れない日だって。
友人に船頭倶楽部の人達から釣りの具合を聞く無線が入る。 みんな鯵が少しとか今一のようである。
そんなやりとり聞きながら、楽しげでいいよな・・男の人七人の敵、外での苦労って細々と、
家庭に持ち帰らないもの。 こうやって消化してるんだろうな。
釣りのTV番組もお付き合いで良く夫と観るけれど、魚を釣った時のあの笑顔!家庭ではどうやっても
出ないだろうなぁと思うくらいの笑顔。 いつも感じる、まるで童心に返ったみたいな笑顔。
「逃がした魚は大きい・・」船長が言う。 夫は決まり悪そうに「あれは重い、ひけんで」と言う。
小さいはまちだけれど、船長と半分っこ。 お刺身にして食べたけれど油がのっていてすごく美味しかった。


                 


私は、満足だった。 
暗闇の中を走る船から見る景色。 まだ街は寝ている、ネオンや高速度道路の明かりが続く景色。
そして何よりも感動は、明石海峡大橋の下をくぐり写真に収めることが出来たこと。
(前に行った時は、そんな趣味はなかったし、もちろんブログだって)
朝日のあたる街並み、海の・・風・・ なんと幸せ・・そう感じたもの。

釣れなくて気の毒だったけど(私は・・別に・・それでも・・)
夫のブログに前日妹、kanaへ「トドを連れて釣りに。 四、五年ぶりかな」
大漁を描いて書いていたコメントを読んだとき、(ちゃんと覚えてるんや・・)
なんだか嬉しかった。 私だって行ったらきっと嬉しいに違いないと思って行くって言ったし。
写真撮りたい私の気持ち分かっている、夫も充分。 お互いがお互いの心思いながら・・。
それだけで充分。 それに・・鯖や鯵や太刀魚や夫が言うように大漁だったら?
バッテラを作らないといけないし、小さな太刀魚なら三枚におろして味りん干しを作らないといけないし。
大変ラッキーな釣り曜日・・だった。




* 老眼老い易く 学なり難し *

2005年08月27日 | 雑感
                            


昔視力は良かった。 四十過ぎの頃、書き物の手伝いをしていたが、その時頃から、
私は老眼鏡のお世話になっている。 まだ若かったのに。
それから何年経つかな、良くはならない、老眼は進化はしても。
不便このうえない、スーパーに行っても商品の詳細表示がまともに読めない。
よってへまを良くやる。
だからそういう事がらには少し大儀で大いにうとくなっているはず。
新聞やもちろん書物だってまともには中々読めないのである。

料理の時は老眼鏡をかける。 でなければ夫に何を食べさせてしまうか分からないから。
夫もいつの頃からか、老眼鏡を使い出した。 働く私にとっては誠に有難かった。
あらゆるささやかな汚れが、私ほどではないがはっきりは見えないはずだから。
まぁ見えていても(仕事をしているからと優しさで)見て見ぬ振りもしているとも思うけれど。


  


二人が老眼鏡をかけて本や新聞を読んでいる格好と言ったら、まるでおじんおばん。
老後生活を送っているような錯覚さえ感じる。 まことに滑稽である。

このたび仕事を辞め、今までの分・・とおろそかにしていた掃除に着手。
タンスを四階へ持って上がったり、不要と思うものものを思い切って廃棄に。
そんな事がらを日々やっている。 必ず老眼鏡をかけて。

見えるわ、見えるわ。 こんなに汚れていたっけ!
お風呂場をすれば、椅子からすのこから目地・・いやんこんなに汚れてるやん。
丁寧にやりだす。
洗濯機の周りをすれば、もう脱衣場の引き出しから、遂には洗濯機の裏や下、棚や電球や・・。

台所の引き出し、カウンターテーブル、中まで拭いて片付けて・・。
もうとにかくやりだしたらあちらもこちらも。 あー、こりゃ大変だ。
お隣の奥様が言ってた「ようやって三日」よう分って来た。

頭の中はいっぱい、あそこもここもとやりながら気が走る。
いつまでかかるだろう、いつになったら終るだろう・・。
押入れや、物置きや頭の中は予約でいっぱい。

あーぁ、ちょと疲れて来た。 昨日もちょっといつの間にかうたた寝、今日も肝心な阪神戦8回でうたた寝。
不届き千万! もう収拾がつかなくなって来た!

今朝六時前・・空は美しい青色だった。 雲は白く刻一刻と形を変えていた。
なんだかんだ言いながらも部屋から見えるこんな景色に、また元気をもらって頑張るのだ。

明日は早朝三時起床で夫と夫の友人と共に和歌山(多分)へ釣りに同行。
海から見る朝日、うまく撮れたらいいな。 (魚よりそっちの方が楽しみないけない私)

                          

* 時計草 *

2005年08月26日 | 花や木
昨日25日は私にとっては特別な日であった。
仕事をやめて掃除しまくると言う私に、お隣の奥様は「ええとこ三日やね」と言われたその三日目。
仕事に行っている時には、忘れた事なかったのに。

そのことに気がついたのはお昼頃、ひと息ついて食事にしようかと座りサイドボードに目が行った時。
「キャー! あかんやん25日やった~!」

何度か書いてきたけれど、25日は義父の月命日なのである。
お酒が一滴も飲めない父は、こよなく珈琲を愛されていた。
だから結婚して初めてした義父へのプレゼントはコーヒーミルだった。
 
そんな訳で25日はとっておきのデミタスカップに珈琲をたてお供えする。
甘口だったのでお砂糖も、もちろんフレッシュも入れて。 それすら忘れていたのだ。
仏花を買いに。 すっぴんでは世間に迷惑なので、眉書いて口紅塗ってもちろん壁も、少しだけ。
お盆に1,000円した仏花は平常の400円、区内で仏花は同じ値段でもどこのお花屋さんより
豪華で、日持ちもいいし、一番だと自負している、奥様もとっても愛想がいいし。

25日が特別な日だと言う事にはもうひとつの理由がある。
一年中朝シャワーする私は、シャワーの後バスタオルを巻いたままサイドボードの遺影の前で着替えるのだ。
いつの頃からだったろう。 何気なくリビングで着替えていた時目の前に義父の写真。
(あら、お父さん見てた?)って笑って、そうや64歳若くして亡くなったんだものいいよね。
着替える前に、ちょっと・・お客一人のバスタオル巻いたショータイム!
その時から始まったショータイム、一度も欠かす事無く。 昨日は昼間っから決行した。 
いいのだ、例え馬鹿げていると言おうが、うぇってなろうがいいのだ。

若いときのままの義父の写真は心なしか喜んでいるように見えるのだ。
私だって大好きだった義父を思うと、子供達の成長も見ていただけなくて・・ひ孫も出来るのよ・・
なんて報告も出来ないし、胸がいっぱいでちょっと泣けてくるんですもの。
でもそうして無事特別な日、25日は終る。

一人のお盆、デジカメ散歩のとき、あるお宅に珍しい花!と何も考えず撮った写真。
調べたらなんと「時計草」だった。 こんな事ならもっとマクロで撮っておけば良かった。
それにしてもまだ三日、そんな大切な日忘れるかな、普通。
そんなぼけかった私へのタイムリーな写真かも。


                 



遅い夕食の後、お隣から頂いた葡萄、ビオーネ夫と食べた。 
来月が祥月命日の義父のことを懐かしく話しながら・・。
(夫は、ショータイムの事は知らない)

「時計草」
学名:Passiflora caerulea 英名:パッションフラワー the passion はキリストの受難のこと。
雌しべの花柱をキリストにたとえ、放射状に広がる副花冠をキリストから出た後光にたとえたとか。

掛け時計の時計盤のようなユニークな面白い花のつき方である。
丸い実は秋にはオレンジ色になると言う。

花言葉は・・宗教・信仰・宗教的情熱・聖なる愛・信心・聖なる愛