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9日 東京二期会オペラ劇場 『仮面舞踏会』

2007-09-10 | 藤原歌劇団 ・二期会
 意外と楽しめました,歌手陣が良い出来でした・・
一幕から
 リッカルド・樋口、テノール全開ですね・・果敢に高音に挑戦,破綻の限界線まで・・好感持てます、飛ばしすぎかな?終幕で高音声域で息切れ感もありましたが・・総じて安定した歌唱で・・終幕の弱音声域と死する演技に惹きこまれます・・
 アメーリア・大山 歌唱が大きく、伸びやかな声質で好みですね・・終幕まで安定した歌唱で・・リッカルドへの思いと、夫への忠誠心の狭間で揺れる感情表現も巧い・・
 アメーリアの夫・青山・・妻への疑念、リッカルドへの復讐から殺害への感情表現も巧い
 占い女・清水・・劇の鍵かな、実に演技,歌唱も良く存在感が際立ってます、メゾアルトですか・・好みの声ですね。
 合唱も上出来では・・芯があり,全体の響きに力強さもあり,優れもの

読み替え、置換えで・・政局の権力争い・・人間模様を連想させ面白かった・・
占い・細○ リッカルド・安○ アメーリア・小○ 
アメーリアの夫・麻○ 殺害仲間・小○・・観ながら、ひねた連想を感じました

指揮: オンドレイ・レナルト・・お歳は何歳?音楽の流れが良いと感じました、歌手陣が気持ち良く歌う,引出し方が上手いと感じましたが・・只、オケは??特に木管フルートに歌が無く,音符をなぞる演奏かな、演奏者が 歌わない・・歌わない・・占いの場面の劇的な響きはハットし、耳を傾ける音色はありました・・ティンパニが特に核心な響きが上手い,巧いですね ・・・
 オケは年に数回もオペラ演奏しないので,期待できませんが歌を聴いてない,奏でてない印象が、技量の問題も・・オケのマイナス部分を引いても、音楽の持つ重厚な響き,劇性で楽しめました。

2007年9月9日 仮面舞踏会       上野・文化会館 4F2-28 5千円・安い
台本:アントーニオ・ソンマ    ジュゼッペ・ヴェルディ

指揮: オンドレイ・レナルト
演出: 粟國 淳

装置: 横田 あつみ
衣裳: アレッサンドロ・チャンマルーギ
照明: 笠原 俊幸
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ウォーウィック伯爵リッカルドボストン知事 樋口 達哉
レナート,リッカルドの秘書 アメーリアの夫 青山 貴
アメーリア    大山 亜紀子
ウルリカ, 占い女 清水 華澄
小姓オスカル    日比野 幸
水兵シルヴァーノ  斉木 健詞
伯爵の仇敵サムエル 境 信博
伯爵の仇敵トム  畠山 茂
    判 事  田 正人
アメーリアの召使 森田 有生
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合唱: 二期会合唱団    管弦楽:読売日本交響楽団

主催: 財団法人東京二期会/読売新聞社/財団法人読売日本交響楽団
協賛: /LAWSONTICKET
助成: 財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団/
財団法人ロームミュージックファンデーション/社団法人私的録音補償金管理協会

仮面舞踏会   オペラ全三幕字幕付原語(イタリア語)上演
  東京二期会オペラ劇場 平成19年度文化庁芸術創造活動重点支援事業
 まだ植民地である時代のボストン。知事のリッカルドは部下のレナートの妻アメーリアに密かに心を寄せている。成就しない恋に悩むリッカルドは「人を惑わす」と訴えられた占い女ウルリカのところに身分を隠して訪れる。そこでアメーリアも苦しい恋を隠していることを知り、彼女に会うために真夜中の処刑場に向かう。そこで二人は愛を告白。そこにレナートが現れる。彼は迫る反逆の危機をリッカルドに急報しに来たのだった。リッカルドはこの婦人の身の安全を知事に変装したレナートに委ね、急ぎ去る。レナートは危機を前にして自分の上司が密会していたのは、何と他ならぬ自分の妻であることを知る。レナートは名誉を汚されたとして、妻に自害を要求、敵であった暗殺団の仲間に入る。ついに運命の仮面舞踏会が……

東京二期会 08,2月のワルキューレ・・指揮飯守さん に期待します。