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指揮・バレンボイム

2005-07-30 | 音楽鑑賞 外来オペラ・・
2005年2月19日 (土) ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレ
シューマンが 新鮮な感動が・・ブラームスがシューマンを先生と慕っていた事が
曲想から鮮明に浮かびだした日となった
シューマンの2番新日と4番を同日で聴き・・音型手法がブラームスに及ぼした流れを如何なく聞き取れた??ティンパニー オーボエ ソロヴァイオリン の音波動等・・ブラームスの一番二番 の交響曲が浮かぶ・・

ピアノ協奏曲は 高度な技量 音楽性 を如何なく発揮された演奏となり
バレンボイムの指揮振り 自らピアノ演奏 等・・当時の自作演奏を彷彿させる 演奏会となり・・楽しめた

マーラー7番 圧倒的なブラス 弦の弾き込み 演奏に熱い 力と 独自の音色感が やや重たい 厚みある 弦群の響き 対向配列の妙が 其れと金管 木管 ブラス 力 が長年オペラでの培った呼吸 間 それでいて バランスを崩す事なく 圧倒的なアンサンブル 合奏力 となる

             サントリー2FLA4-5 1万円  妥当な額
ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレ
曲目 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番
シューマン:交響曲第4番
指揮・ピアノ ダニエル・バレンボイム

                    P6-15  13千円 超安い
ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレ
曲目 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番
マーラー:交響曲第7番
指揮・ピアノ ダニエル・バレンボイム

2005年2月10日 (木) 平均律クラヴィーア曲集」第1巻・第2巻
          15日 サントリー 2FP4-32  9千円 妥当な額
ダニエル・バレンボイム(Pf) バッハ「平均律クラヴィーア曲集」第1巻・第2巻
短編小説を 一ペイジ 一ペイジ ひも解き 音物語が・・殆ど 瞑想状態で聴く
氣持ち良く ウトウトとした ピアノの音色にチェンバロの ヤヤ濁り 哀愁を帯びた
響きが 感じられた・・・叩くよりつま弾く響きが・・ 
19時から二十分の休憩をはさみ 22時10分とピアノ・マラソンの感が・・快い疲労感が・・初めての体験となる オペラ・演奏会の印象からの強い意志より・・鮮麗された タッチ・気品が

(ペダルを駆使して、ピアノをたっぷりと暖かく鳴らす。さまざまな旋律を浮かび上がらせ、万感の思いを込める。この響きの芳醇さ、高貴さは、筆舌に尽くしがたい。オーケストラやオペラの世界までも包摂した、バレンボイムという一人の巨大な天才にしかなしえない、究極のバッハがここにはある。・・レビュー記より)
神々の黄昏
ジークフリート:クリスティアン・フランツ  ブリュンヒルデ:デボラ・ポラスキ
グンター:アンドレアス・シュミット  アルベリヒ:ギュンター・フォン・カンネン
ハーゲン:ドゥッチョ・ダル・モンテ  グートルーネ:カローラ・ヘーン 
ヴァルトラウテ:ワルトラウト・マイヤー
運命の女神1,2,合唱:ベルリン国立歌劇場合唱団

人間の性・サガ 欲 陥れ 怒り 恐怖 悲しみ 死 愛 不変
形あるものは 消滅し 土に還る 地上の世界に還る 宇宙に還る 
この世界は 自然 愛 死をもって 永遠の愛 の旅立ち

2002年02月04日 08時56分12秒
ジークフリート
                         NHK 17.00-22.15
ジークフリート:クリスティアン・フランツ  ミーメ:ギレアム・クラーク
さすらいの旅人ヴォータン:ファルク・シュトルックマン  アルベリヒ:ギュター・フォン・カンネン
ファーフナー:ドゥッチョ・ダル・モンテ  エルダ:メテ・アイシング
ブリュンヒルデ:デボラ・ボラスキ  森の小鳥:天羽明恵

演技 歌唱がずば抜けたミーメ・ギレアム・クラクが光り輝く フランツ シュトルックマン ボラスキ と主役が 各持ち味を 最大限 発揮し 
バレンボイムの 求心力 エネルギーが 凄い 近来に無い 充実感が 響わたる

2002年02月02日 22時40分37秒


ワルキューレ    NHKホール
指揮・バレンボイム 演出・ハリー・グプファー          17.00-22.00
ジークムーント:ロバート・ギャンビル  ジークリンデ:ワルトラウト・マイヤー
フンディング:ルネ・パーペ  ヴォータン:ファルク・シュトルックマン  ブリュンヒルデ:デボラ・ボラスキー  
フリッカ:ローズマリー・ラング

歌手人の 熱唱 演技 全てが当り役 で最高の楽劇となる 特にロバート・ギャンビル マイヤーの 歌唱力が特筆 シュトルッマン ボラスキーとの 重唱も 役になりきり声楽と演技が 素晴らしい 当然バレンボイム・シュターツカペレの演奏力と バレンボイムのオーラ・底知れぬエネルギーを感じ 最高の楽劇となる

2002年01月31日 09時58分08秒
ベルリン国立歌劇場・ラインの黄金
指揮・バレンボイム       27日NHK17.00-19.40
ヴォータン ファルク・シュトルックマン  ドンナー アンドレアス・シュミット  フロー ロバート・ギャンビル  ローゲ グレアム・クラーク  アルベリヒ ギュンター・フォン・カンネン  ミーメ ペーター・メンツェル

権力 欲 財 家 家庭 渦巻く 欲望 エゴ 騙し いかにして 財力 名声 名誉 全て 人間の 本質が 根底に 流れる

ヴォータンとアルベリヒの 財を獲るための 欲望 騙しあいが 心の底を 見る
シュトルックマンとフォン・カンネンの歌唱に聴きごたえが

前半の 静寂感? 単調?なリズムが 1時間程眠い眠い 約2時間40分 休憩無しで 集中力をもって聴くことは できない 
指揮・バレンボイムの音楽創りも後半に 盛り上がりを


音楽鑑賞 外来演奏会02-

2005-07-30 | 外来 演奏会・指揮者
ヴァント氏 死去
ギュンター・ヴァント
14日 スイス・ウルミツで死去 九十歳
2000年11月が日本最後の指揮

過去にカール・ベーム バーンスタイン ショルティ シノポリー 朝比奈 ヴァント
感動 思い 生で聴けた 喜び 音楽鑑賞ができたことに 感謝を 人生 人の活き方 合掌

2002年02月17日 08時35分59秒


12日 バレンボイムの ブラームス
ブラームス 交響曲第3番 第1番
ベルリン・シュターツカペレ

霧の中を 目的も無く 歩く 
自己の音楽 人生は ベールに 包まれた 未来の 道 道 哀愁

1番はベートーヴェンの影は 批評家の 思いこみ 過去に無い 提示が 細部に?自己の音楽の確立が

それにしても 催眠にカカッタように 眠い眠い

2002年02月13日 07時48分01秒
6.5 オルフェウス室内管弦楽団
サクソフォーン・ブランフォード・マルサリス
 奥行きと 低音の 響き 暖かみ リズムの独創性 等 マルサリスの テクニックが素晴らしい 

ストラヴィンスキー1882-1971・
 プルチネッラ 
アンサンブルの妙、木管、金管、弦 
全てが 縦糸、横糸 織り成す 響き


ホールの大きさが 欠点

2001年06月06日 09時32分16秒

5.30 フィラデルフィア・サヴァリッシュ

モーツァルト1756-91・交響曲40番ト短調1788・7
ブルックナー1824-96交響曲第4番変ホ長調 ロマンティック

25番のト短調177318歳から約15年後32歳で40番ト短調を
当時モーツァルトは、多額の借金がウィーンの生活に? 弦の主題がなんと美しい
背景に借金が有るとは思えない

ブルックナーは 木管群の圧倒的音響が 凄い

2001年05月31日 07時02分38秒

ローマ・サンタチェチーリア、
指揮チョン・ミョンフン 
ソプラノカルメーラ・レミージョ

オテロ・柳の歌~アヴェ・マリア
シチリア島の夕べの祈り・ありがとう愛する友よ
椿姫・ああ、そはかの人か~花から花へ

声の質が 何と透明感・透き通る高音から感情移入が素晴らしい 活躍が楽しみ


ショスタコーヴィチ・交響曲5番(1937)
革命だ・権力だ・弾圧だ_権力・国へ茶化し_諦め、絶望、自由、平和、希望_全ての苦悩、悲しみ、弾圧 開放へ

18日・横浜みなとみらい、19日上野・文化会館、21日渋谷・オーチャード  
楽しめる演奏会です聴きのがしなく 
お薦めです

2001年05月16日 10時07分35秒
モーツァルトの 手紙を 読む
ベーズレ書簡 従妹・いとこ
マリーア・アンナ・テークラ・モーツァルト

1777.10.17 父への手紙で
美しく、賢く、愛らしくて、如才がなく、陽気である 世間を正直に渡ってきたからです
従妹

1777.10.31
気の利いたことを書かなくてはならないのに、気の利いたことはなにも浮かんでこないぞ。首席修士さんに、楽譜をすぐ送ってくれるよう、注意するのを忘れないでね。あなたの約束を忘れないでよ。ぼくもきっと忘れないから。まだぼくを疑っているの?近いうちに全文フランス語の手紙を書いて送るってば、あなたはそこでフオルストマイスター 営林局長さんに翻訳してもらえばいいのさ。でも、あなたはもうすでにフランス語の勉強を初めたと思うけど?ところで、これ以上気の利いたことをひねり出す余白がないんだ。それに、気の利いたことはなんてったって頭痛の種だからね。でも、とにかくぼくの手紙は才気と広い学識に溢れているのである。もうすでにあなたが読んだのなら、それを認めなくっちゃ。そして、もしまだ読んでないなら、お願い、早く読んでょ。とってもためになることがあるから。数行 読んだら、つらい 涙を流すだろぅょ。

フオルストとポスト マイスター 言葉遊び、
2001年04月23日 09時52分24秒

指揮者・シノーポリ 死去 54歳
演奏中に、体調悪く・・・
昨年十月にウィーン国立歌劇場、ナクソス島のアリアドネが日本最後に
精神分析医など・・自己の肉体分析、自己管理が難しい・・・

過去の指揮者で日本演奏後 亡くなる方が
2001年04月20日 07時21分19秒ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮リッカルド・シャイー       サントリー 2F L舞台横

マーラー1860-1911・交響曲第3番 ニ短調1893-96・1906
コントラルト・ナタリー・シュトゥッツマン 合唱・シェーンベルク合唱団 tokyo fm合唱団

ブーレーズの5番後 シャイーの3番を聴き構築力の差 オケの特有の差が 楽しめたが3番は湧き上る感動は うけなかった 木管、弦の絶妙な 歌いこみが 欠けていた 一瞬の呼吸のずれ と 弦の響に厚みが感じられない指揮者の意図??マーラーの3、5、番の金管の主題が 優れもので奏者冥利に

アダージョの 詩 この世の世界 苦しみ 争いから解放する 果てしない 宇宙の旅 その 広大な 心の旅 大自然と一如の 世界が

2002年11月08日


蝶々夫人   

2005-07-22 | 新国立オペラ・・
2005年7月3日 オペラ 蝶々夫人   7月3日
 オペラ 蝶々夫人    新国立 4F1-49 6300円・妥当な額

過去にセミステージの松本美和子 小澤・新日フ 外来で5回ほど観ているが
全体の印象は今回が・・オケ力 歌手陣の共振性 何か強く感じられる舞台となる
大村 の感情ある演技 説得ある 歌唱力が素晴らしい 今後大化けか?
   過去の 美和子の 湧き上る感動と涙が・・今回は受けなかったが鼓動の高まりが 
作曲 : ジャコモ・プッチーニ
台本 : ルイージ・イッリカ/ジュゼッペ・ジャコーザ
指揮 : レナート・パルンボ
演出 : 栗山民也 美術 : 島次郎
衣裳 : 前田文子 照明 : 勝柴次朗
舞台監督 : 大澤 裕

合唱指揮 : 三澤洋史 合唱 : 新国立劇場合唱団
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団◎
キャスト
蝶々夫人 : 大村博美 ◎ ピンカートン : ヒュー・スミス ○
シャープレス : クラウディオ・オテッリ ◎ スズキ : 中杉知子 ○
ゴロー : 大野光彦 ボンゾ : 志村文彦
神官 : 大森一英 ヤマドリ : 工藤 博
ケート : 前田祐佳 書記 : 柴田啓介
オペラ「蝶々夫人」
指揮者 レナート・パルンボ◎ 
ショートインタビュー
~日本人の演出家でこの作品を指揮するのは初めてです!~
Q.オペラ「蝶々夫人」は過去に何回指揮をなさっていらっしゃいますか?
A:正確には覚えていませんが、本公演で12回か13回目のプロダクションになります。
日本人が演出する「蝶々夫人」はこれが初めてのプロダクションです。栗山民也氏とも、この稽古場で初めてお会いいたしました。

この数日の稽古を経て、栗山氏と一緒にこの演目を創り上げていることを大変嬉しく思っております。
私と栗山氏はこの演目に対して共通の「ヴィジョン」と「考え方」を持っていることが判ったからです。この演目は長崎が作品の背景になっていますが、世界中の多くの方がイタリアン・スタイルのオペラとして捉えられています。そのことに関して間違っているとは言いません。しかし、我々は「この作品は典型的な日本オペラ」だと解釈しています。ですから、私はこの作品を上演する為に日本人の精神を明確に把握しなければいけないと思っています。驚くべきことに、プッチーニは日本人の性格やスタイルを良く理解していました。
~ 私が日本の文化を受け入れて演奏することがとても大切なのです ~

私自身、オペラ「蝶々夫人」には大変強い思い入れがあります。先程も言いましたが、私はこの作品を指揮するに当たり、日本を理解しなければならないし、知らなければいけないのです。私は日本人の方と良くお話しをする機会があります。その機会を経て、日本には「尊重の文化」が有ると私は感じました。私がいう「尊重」とは「異文化である外国人とその歴史を理解する事」です。欧州人は日本人と比較して、「尊重の文化」が不足していると感じました。欧州人は、自分達の歴史はとても偉大で重要だと考えがちです。ヨーロッパの文化に他の文化は従わなければならないと考えている傾向があります。異文化や違う価値観を受け入れる姿勢が不足しているのでしょう。これは改めるべき考えだと思います。
オペラ「蝶々夫人」は典型的な例だと思うのです。この作品を演奏するに当たって、異文化に触れても理解しようとしない。理解できないものは、笑ってすませてしまう。笑って結論づけてしまうのはあまりにも簡単で短絡すぎます。私にとってこの作品は、我々の歴史において、作品の背景となっている日本の文化を理解しないで演奏した失敗を思い出させてくれる作品です。
これは、私自身の個人的な考え方ではなく、音楽から感じ取ることが出来ます。プッチーニは音楽を通して、全てを教えてくれます。西洋人はオペラ「蝶々夫人」を非常に異国的(エキゾチック)なオペラと考えがちです。しかし、これは単に異国のオペラと片付けられる作品ではないのです。この作品は「人間性」を問う傑作なのです。また、人間が他人に対していかに悪者になれるかということも示していると思います。
Q:この作品には、思い入れがあるのですね。
A:はい。特に今回は楽しみです。普段であればオペラ「蝶々夫人」を公演するあたり、出演者たちで日本文化を理解するための準備や勉強が必要になりますが、この作品の背景である日本で公演するのであれば、多くの事が最初の段階で明確になっている状況から始めることができます。

2005年5月28日 28日オペラ フィデリオ

2005-07-22 | 新国立オペラ・・
2005年5月28日 28日オペラ フィデリオ
      新国立 4F2-37 6300円高い
体調悪し 1幕で 眠い・・殆んど 聞く事が出来ない 眠い

ドン・フェルナンド : 河野克典
ドン・ピツァロ : ペテリス・エグリーティス
フロレスタン : トーマス・モーザー  
レオノーレ : ガブリエーレ・フォンタナ
ロッコ : ハンス・チャマー    マルツェリーネ : 水嶋 育
ヤキーノ : 吉田浩之   囚人1 : 水口 聡  囚人2 : 青戸 知

この作品はベートーヴェンの音楽が凝縮されています。
そこには “自由”と“愛”という感動的で
大きなメッセージが存在します。
是非、ご家族でご覧下さい。
2005年5月28日に初日を迎えるオペラ「フィデリオ」。
指揮者のミヒャエル・ボーダーにこのオペラの魅力を語っていただきました。

指揮者のお立場から「フィデリオ」の魅力をお聞かせください。

A.「フィデリオ」の魅力は何と言っても、軽い部分から、チェンバーミュージック(室内楽)の様に集中的な部分や、交響曲第9番第4楽章の様に壮大な部分までと、様々な異なる音楽によって成り立っているということです。この作品は交響曲を一晩で5曲連続演奏するに等しいぐらい、ベートーヴェンの音楽が凝縮されています。

また、「フィデリオ」は、ご家族で楽しんで観ていただけるオペラです。この作品はモーツァルトの「魔笛」のように家族で楽しめるオペラとして、ドイツでは大変親しまれています。物語の内容は非常に単純です。そして、非常にパワフルで重要なメッセージが存在します。それは“自由”と“愛”という感動的で大きなメッセージです。<愛によって自由を手に入れる>といった考え方が、観衆の心に対してダイレクトに訴えかけてきます。是非、ご家族でご覧いただきたいと思います。

そして、ベートーヴェンの音楽はシンプルで明快です。伝えたいメッセージが非常に明確で一言で表現されています。音楽も曖昧な部分が全く無く、明確で率直に演奏されるべきだと思います。そして、全てが光輝いている音楽です。装飾は一切まとっていません。包み隠す部分も有りません。淀んだ部分や、闇に潜んだ部分も存在しません。ですから、真正面に向かい合ってこの作品を演奏したいと思っています。

05/ラ・ボエーム ミミ・フィオレンツァ・チェドリンス

2005-07-19 | 新国立オペラ・・
ラ・ボエーム 19日 評論・岡部氏
名作は繰り返し読み解かれるに堪える強さを有する。 その強さは屹立し、自律的な世界を形成して、無用の注釈を断固拒絶する。
粟国淳の新演出の初日を観た
粟国は、いたずらに奇を衒うことなく、極めてオーソドックスに、そつなく舞台を組み立てる、いささか紋切り型とは言え、手際よくステージをまとめて行く手腕は、彼の現場での豊富な経験を物語るものだ。
大道具を巧みに動かして鮮やかに場面転換を行う第二幕。しんしんと雪の降り積む第三幕も美しい。
ただ、そこから、何が見えてくるのだろう。・・それ以上でもそれ以下でもない、シンプルな姿のまま、だからこそ輝くのだ。
第二幕の幕切れなどをはじめ、説明的に過ぎて、屋上屋を架すものとの印象の拭えない場面が散見された点はことに氣になる。
何より、ある意味ではこのオペラそのものにも通じるはずの若々しい冒険や夢は、ステージからは立ち上ってこない。演出家の確たる個性が感じられないのは、何より残念だった。
粟国には、焦らず、じっくりと、豊かなバックグラウンドを生かす自らの道を見い出さんことを期待したい。
 キャストでは、何と言っても、ミミのソプラノ、フィオレンツァ・チェドリンスの品格と奥行きが、印象的。一貫してステージに華をもたらした。
彼女と堂々と渡り合った堀内康雄のたおやかなマルチェッロ、中嶋彰子の存在感に満ちたムゼッタの健闘も特筆に値しよう。一方、ポルティーヤのロドルフォは、潤いがなく、一本調子で魅力に欠けた。ピロッリの指揮は、東京フィル・・合唱団を手堅くまとめていた。

2003年04月30日 16時29分04秒
新国立・ラ・ボエーム  29日 4F2-18
ミミ・フィオレンツァ・チェドリンス
ロドフォ・アルフレード・ポルティーヤ
ムゼッタ・中嶋彰子
ショナール・アレッサンドロ・バッティアート   コッリーネ・矢田部一弘
指揮・アントニオ・ピロッリ オケ・東フィル   演出・粟国 淳

指揮者とオケが 俄然 素晴らしい演奏を聴かせた・・・一幕やや早いリズム感と聴かせ所の歌心が絶品であった・・・
メリハリと ミミとロドルフォの二重唱が 何とも優美、官能的な主題 弱音の愛の旋律が・・・・スカラの響が と・・・想わせる・・超白眉であった・・・
東フィルの感性豊かなアンサンブルで ブラヴァーである

ミミに病が潜む・・演技・演出を感じないので・・・最後の・・暗示的な死が・・
二幕・・・演出が舞台の動き 人物の動きとう平面的で 奥行きを 生かしきれない 特に子供 と 行進の場面に 華やかさがなく・・ムゼッタの人物像・快活さ・・ ミミの対比が 浮ばない・・・
三幕・・雪が深々と降る 冬のまま・・愛が・・春が・・・・
この二重唱が聴かせどころで
フレーニを 超えた歌唱がチェドリンスに感じた・・ボルティーアの甘い声で・・バランスある重唱となる・・・此処で二組の愛の形を提示するが・・・

演出がムゼッタとマルチェッロ と ミミとロドルフォを 舞台上で同等の役割を 果たす事が 疑問と・・脇としてムゼッタ・マルチェッロを 歌わす方が・・四重唱ではなく・・バランスに欠ける・・・・

四幕のミミが 身体が弱り・・ミミが起き上り立ち姿でロドルフォと重唱が あり・・死が近いのに????登場人物の動きに 疑問符が
ミミとムゼッタの対比が浮ばない・・・全体に陰陽のコントラストが乏しいので 劇的な感動を受けない・・・総合芸術で演出の重要性が大切と

今回は 指揮者とオケ チェドリンスに大ブラボー である