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13日 影のない女  ・指揮ゲルギエフ マリインスキー歌劇場

2011-02-15 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守
                     4F・L3-26/19000円・高い
 出し物がドイツ物ですが、私の感性では良さは解らずでした・・
1幕からオケの大音量と歌手陣の歌唱?声量志向?発声と?・・今日は合わないと感じつつ・・
 全幕で・・眠い、眠い・・去年新国10年6月の影のない女で同オペラを観て・・結構面白かった・・

 オケも歌手も感銘感動には・・オペラの内容的には・・長年連れ添った夫婦間に子供を授かる事が出来ない・・悩み、不満、現実の生活と・・・夢・冥界の世界との二辺往来を描く・・
 現在の夫婦関係とか・?少子化問題とか?、セックスレスの問題とか・・想いうかべて観てましたが・・
 それと、4階席センターが金管、合唱、ソロと・・冥界の世界?・・黒幕で覆ってましたが、左下でオケ、歌唱・・右横で・・うるさい?・・音楽バランス感覚が悪いのでは・・

 眠くなった原因は体調不良・・一週間前から風邪・インフル?で関節が痛い、鼻水、喉と、痰も・・不調で聴きに・・自己管理がなってなかった・・残念

ワレリー・ゲルギエフ指揮者は、来日は殆ど聴きにいってましたが・・今回は後の公演へ行く予定が無いのですが・・何か1公演行きたい様な・・

影のない女HP
ワレリー・ゲルギエフ指揮
皇帝:オレグ・バラショフ(第1幕)
   ヴィクター・リュック(2・3幕)
皇后:エレーナ・ネベラ、   乳母:エレーナ・ヴィトマン
バラク:エデム・ウメーロフ、 バラクの妻:エカテリーナ・ポポワ
王の使者:ニコライ・プチーリン
宮殿の門衛:オクサナ・シロヴァ、 鷹の声:タチアナ・クラフツォーワ
天上からの声:エカテリーナ・クラピヴィナ

マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団 ・杉並児童合唱団

/13(日) 「影のない女」東京文化会館
13:15 開場/14:00 開演
     第1幕 ≪65分≫┃15:10 休憩 ≪30分≫
    第2幕 ≪65分≫┃16:45 休憩 ≪30分≫
    第3幕 ≪65分≫┃18:25 終演(予定)
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音源が・・この音源、一気に1,2、幕を聴き直しました・・実に良い・・

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1日 ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団 ・マーラー:交響曲第9番

2010-12-04 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守
12月1日(水) <タケダ グローバルコンサート>    P2-29・8000円・超安い

 全曲を通して・・肉食・ボルシチ系?・・弦奏のウネリ、クスンダ・伸びがある響きが厚い・・熱い演奏が
金管・木管のソロ、・・オケ固有の響き、LSO・ゲルギエフの個性集団と想います、

 特に4楽章アダージョの弦奏は色濃い響きが・・活きる力、まだ活きたい力・・されど消え入るような生命・・でも魂は・・・混沌とした音楽・・・静寂・・
 全曲を聴いて・・音楽の流れを重視した、幹・縦糸の太さを構築した・・

 ヤンソンスの3番1896・アダージュは、生命、自然の賛歌、隅々まで血が通っていた感じが・・3番から9番の作曲に14年間の経過に・・マーラーの心理の変化が音楽に反映されている

ワレリー・ゲルギエフ指揮
ロンドン交響楽団 HP
記者会見
曲目 マーラー:交響曲第9番 ニ長調・1910

<3番マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管と、
9番ワレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン響>


楽器編成
ピッコロ 1、フルート 4、オーボエ 4 内コーラングレ持ち替え 1、ソプラニーノクラリネット 1、クラリネット 3、バスクラリネット 1、ファゴット 4 内コントラファゴット持ち替え 1
ホルン 4、トランペット 3、トロンボーン 3、チューバ
ティンパニ 2人 (6個)、
バスドラム、スネアドラム、トライアングル、シンバル、銅鑼、グロッケンシュピール、鐘 3 ハープ  弦五部 (16型)
楽曲構成
古典的な4楽章構成をとるが、両端楽章は通例に反して緩徐楽章となっている。各楽章ごとのテンポは緩-急-急-緩という流れとなっており、これは、緩-急-緩のフランス風序曲の形式に倣っているともいわれている。また、マーラーの交響曲でよく見られるレントラーが第2楽章に用いられている。

第1楽章
アンダンテ・コモド ニ長調 4/4拍子 自由なソナタ形式
 チェロ、ホルン、ハープなどが断片的に掛け合う短い序奏によって曲は開始される。ここでは、シンコペーションと歩むようなリズムが扱われ、全曲を統一する有機的な素材となっている。シンコペーションのリズムには、マーラーの心臓の鼓動、不整脈を表すという解釈がある。これに続き、第2ヴァイオリンがため息のように2度下降する動機を奏する。これが第1主題で、この動機は、前作『大地の歌』の第6楽章「告別」の結尾で歌われた「永遠に」(ewig)という音型の引用によっている。この動機は、自作の歌曲(『さすらう若者の歌』)や交響曲(交響曲第3番第4楽章、交響曲第4番第3楽章など)で見られるもので、他の楽章でも現れ、統一的に用いられる。
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 12月5日 チケット発売
11年3-4月春・音楽祭

12月1日・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団

2009-12-01 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守
12月1日(火)      2F・RA4-19・10,000円・安い・・チェコフィルの時とほぼ同じ席で・・オケの音色の違いも、楽しんで・・

濃い内容の一夜でした、19時ー21時30分(20分休憩)とは、疲れましたが、嬉しい曲目変更が・・ピアノ1番が・・

3曲とも充実な出来ですね、躁鬱感の音楽創造と想いますが・・a、b、c、の旋律が浮かんだとして・・其れを必要以上に追いかけ、変化させ、何処までも執着し?・・音楽を拡げて行く感じが・・ここまで、徹底すれが此れは芸術と云うのでしょう・・
 オケの演奏は、弦の弾きこみが鋭いし、大きな放物線を描く弦の響きが好みです
ね木管、パーカッションも巧いです、ファゴットから弦へとの対話、フルートから弦へとか・・実に多彩さ楽器の使い方がありますね・・
 ピアノ1番でトランペットとピアノ二重奏プラス弦群の感じで・・面白い

全ての演奏に迷いが無い、確信・信念の演奏と言うのでしょうか・・ゲルギエフの力ですか・・

ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団

≪ショスタコーヴィチ SHOSTAKOVICH (1906-1975)≫
歌劇「鼻」より Several pieces from opera “THE NOSE”・・打楽器のみで、ジャズですね・・
交響曲第1番 Symphony No.1 in f minor op.10
       (歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より )

ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:デニス・マツーエフ) Piano Concerto No.1 in c minor op.35 (Piano: Denis Matsuev)
交響曲第10番 Symphony No.10 in e minor op.93
第3楽章
Allegretto 3/4拍子 三部形式
主に次の3つの主題からなる。1つ目は冒頭に現れる不気味さの漂う主楽想。この楽想にはDSCH音型が潜んでいる。2つ目はDの連呼で始まる副楽想。この楽想では主楽想より更にはっきりとDSCH音型が現れている。3つ目はホルンで奏でられるミラミレラ(EAEDA)という楽句である。この楽句はマーラーの『大地の歌』の冒頭を模したもので、『大地の歌』へのオマージュとされる。また、ショスタコーヴィチが密かに心を寄せてきたモスクワ音楽院の教え子のエルミーラ・ナジーロヴァのイニシャルでもある[誰?]。第3楽章の終わり方(496小節)はDSCH音型そのもの。
第4楽章
Andante - Allegro 6/8 - 2/4拍子
序奏のアンダンテでは低弦が陰鬱なつぶやきを歌い、それはオーボエ、フルート、ファゴットと木管に引き継がれる。67小節からアレグロに入り一転して曲調は力強く明るくなる。一旦第2楽章の部分が再現され、トゥッティ全奏の最強奏でD, S(Es), C, Hが鳴り響きタムタムが強打する。(385小節)、最後はホルン(603小節)、トロンボーン(612小節)、ティンパニ(641小節と654小節)がDSCH音型を輝かしく強奏する。

 デニス・マツーエフ Denis Matsuev (ピアノ/Piano)
1975年、バイカル湖沿岸の都市イルクーツクに生まれる。4歳から素晴らしい音楽の才能を表わす。音楽教育は、イルクーツクの芸術学校に始まり、その後モスクワ音楽院出身のセメンツォワ女史の下、イルクーツク音楽学校に学ぶ。
1991年、モスクワ音楽院附属中央音楽学校の9年生に転入し、ピャセツキーのクラスで学ぶ。積極的なコンサート活動と学問を両立させながら、ロシア各都市、諸外国で演奏する。音楽学校に在学中ながら、南アフリカ共和国のローデンポート国際音楽コンクールでグランプリを獲得。
1994年、モスクワ音楽院に入学し、人民芸術家ナセドキン、その後、同じく人民芸術家のドレンスキーの下で学ぶ。マツーエフの名前は、エリツィン大統領によりゴールデン・ブック「New Names」に加えられ、40カ国以上で演奏活動を行い、大成功を収める。
1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクール優勝。それ以降も世界各地の音楽祭や様々な芸術祭に招かれ、めざましい活躍をしている。コンサートも年間120回以上こなし、ロシアではテレビ、ラジオへの出演や雑誌の表紙を飾るなど最もマスコミに取り上げている音楽家となった。非常に広いジャンルを演奏し、その事からも個性豊かな技術性を備えていることが伺える。同時にソロ演奏、オーケストラとの共演、室内楽演奏まで行う。また、ソロ・リサイタルでは自作のジャズをしばしば披露する。BMGよりCDも数枚ワールド・ワイドでリリースしている。

9月4日 アイーダ スカラ座

2009-09-05 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守
ミラノ・スカラ座 2009年日本公演      NHKホール3F・R16-7・22,000円・高いかな?                       4公演・初日4、6,9,11日

 皆様のブログを拝見して、総じて良い出来とか・・2幕の合唱はバレンボイムの指揮下、大合唱は素晴らしかった・・肌に合っていた感じが
 歌手では、オケの旋律感に歌唱ラインが下になったり?、上になったり?・・歌手歌唱のラインにオケが間延び?になったり・・メリハリを強くやや、極端な歌唱、オケの響きに感じましたが?、指揮者の解釈?・・後半2公演は歌手が替ります・・ラダメス・スチュアート・ニール9・11(13・カルロ)を、聴いてみたい想いもありますね
・・
 全体の印象は、合唱は良い、歌手陣は??、指揮バレンボイム??かな、バレンボイムは来日の度に聴いてますが、オペラの指揮に関してはイタオペは??

「アイーダ」全4幕
指揮:ダニエル・バレンボイム

演出・舞台装置:フランコ・ゼッフィレッリ  衣裳:マウリツィオ・ミレノッティ
照明:ジャンニ・マントヴァニーニ      振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
合唱指揮:ブルーノ・カゾーニ
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エジプト王:カルロ・チーニ
アムネリス:エカテリーナ・グバノヴァ
アイーダ:ヴィオレッタ・ウルマーナ
ラダメス:ヨハン・ボータ
ランフィス:ジョルジョ・ジュゼッピーニ
アモナスロ:ホアン・ポンス
使者:アントネッロ・チェロン 巫女:サエ・キュン・リム
ミラノ・スカラ座管弦楽団 /ミラノ・スカラ座合唱団

プリンシパル:サブリーナ・ブラッツォ アンドレア・ヴォルピンテスタ
ソリスト:ピエラ・ペドレッティ
ミラノ・スカラ座バレエ団  東京バレエ学校

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◆上演時間◆
【第1幕】 17:00 - 17:50
-舞台転換-
【第2幕】 17:55 - 18:40
休憩 35分
【第3幕】 19:15 - 19:50
休憩 30分
【第4幕】 20:20 - 20:55
※8/28付、9/3付の最新情報でお知らせしておりますとおり、アムネリス役に予定されていたルチアーナ・ディンティーノは来日後喉を痛め、出演が不可能になりました。代わりまして本日はエカテリーナ・グバノヴァが出演いたします。
また本日のエジプト王役は当初発表したスポッティに代わりダブル・キャストのカルロ・チーニが出演いたします。何卒ご了承のほどお願いいたします。
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原語曲名:Aida(しばしばフランス語的にAïdaとも書かれる)
原案:オギュスト・マリエット
原台本:カミーユ・デュ・ロクル
台本:アントニオ・ギスランツォーニ
作曲時期:1870年に作曲に着手
初演:1871年12月24日、カイロのカイロ劇場にて、ジョヴァンニ・ボッテジーニの指揮による

作曲の経緯  『ドン・カルロ』の初演(1867年)、『運命の力』の改訂初演(1869年)の後、ヴェルディの次作検討作業はパリ在住のオペラ台本作家であり、オペラ座やオペラ=コミック座の支配人でもあったカミーユ・デュ・ロクルとの交渉を中心に展開していた。デュ・ロクルは様々の戯曲・小説をヴェルディに送付していた。
 そのうちヴェルディが何がしかの興味を示したことがわかっているのはウジェーヌ・スクリーブの『アドリエンヌ・ルクヴルール』(Adrienne Lecouvreur) と、モリエール作『タルチュフ』(Le Tartuffe, ou L'Imposteur)、それにロペス・デ・アジャラのEl Tanto por Cientoであった。なお後2者が喜劇であったことは興味深い。ヴェルディがこれまでに作曲したオペラ・ブッファは第2作『一日だけの王様』(1840年初演)1作のみだったし、オペラ・ブッファというジャンルそのものが19世紀後半のイタリアでは人気薄だったことを考える時、ヴェルディがこの頃何故ブッファを考えていたのかは謎である。人生最後の作品『ファルスタッフ』(1893年初演)でブッファに回帰する萌芽が、その20年以上前からあったのかもしれない。
カイロからの委嘱  このデュ・ロクルの新作交渉とはまったく別個に、ヴェルディには祝典のための作曲依頼があった。依頼元はエジプトの総督・イスマーイール・パシャである。1869年11月のスエズ運河開通の祝賀事業の一環として、パシャはカイロにオペラ劇場(「イタリア劇場」ともいわれる)を開場したのだが、その開場式典の祝賀音楽の作曲依頼であり、時期的は1869年8月以前のことである。その時ヴェルディは「自分は普段から、臨時機会用の音楽 (morceaux de circonstance) を書くことには慣れておりません」といって断っている。
 結局、1869年11月6日の劇場の杮落としではヴェルディの既作オペラ『リゴレット』がエマヌエーレ・ムツィオのタクトで上演されたが、パシャはその後、祝賀のための小品どころか、エジプトを舞台にした新作オペラの依頼をパリのカミーユ・デュ・ロクルを通じて行ってきたのである。題材としてパシャが用意したのは、考古学者オギュスト・マリエットの著した23ページにわたる「原案」であった。マリエットは1821年生まれのフランス人で、1849年からルーヴル美術館のエジプト考古部に勤務、1851年からエジプトに渡り研究を続け、イスマーイール・パシャの信頼も篤く、「ベイ」(1858年)更には「パシャ」(1879年)の尊称を与えられた人物だった(このためその名はしばしば「マリエット=ベイ」あるいは「マリエット=パシャ」と表記される)。
 依頼がヴェルディのもとに届いたのは1870年の春、スエズ運河も開通し、オペラ劇場も開場した後である。しかしこの経緯が後年になって、『アイーダ』がスエズ運河開通を記念すべく作曲された、といった俗説の流布に寄与することになった。
 イスマーイール・パシャはヴェルディの作品を愛していたというより、ヨーロッパの大作曲家による、エジプトを舞台とした豪壮なオペラ作品を自分の統治するカイロで初演したい、という単純な欲求があったものと考えられる。実際、イスマーイール・パシャはデュ・ロクルに「ヴェルディが依頼を断ったら、依頼先はグノーやワーグナーに変更してもいい」という内容の手紙を送っていた。皮肉なことに、デュ・ロクルがその手紙の内容をそのまま伝えたことでヴェルディのワーグナーに対するライバル意識が惹起され、それまでブッファを中心に新作題材を検討していた彼はこのマリエットによる悲劇を真剣に検討することになった。「ワーグナー」の名を出すのはデュ・ロクルの作戦だったかも知れない。
 1870年6月にはヴェルディはこの新作の作曲に大枠で合意した。ヴェルディの提示した条件は
 ヴェルディは作曲料として15万フランス・フランを受領する(これは彼の最近作『ドン・カルロ』の4倍という法外なものであった)
台本はヴェルディが彼自身の支出によって、彼の選んだ作家に作成させること
台本はイタリア語であるべきこと
1871年1月に予定される初演はヴェルディの選んだ指揮者によって行われるべきこと
 ヴェルディ自身にはカイロに赴き初演を監督する義務はないこと
仮にカイロでの初演が6か月以上遅延した場合、ヴェルディは彼の任意の歌劇場でそれを初演できること
初演以外の全ての上演に関する権利はヴェルディが保持すること
という、彼にとって有利なものであったが、鷹揚なイスマーイール・パシャはその全てを受諾したのだった。
台本に関与した人々  マリエットの「原案」から『アイーダ』の台本が完成するまでには、以下のように多くの人々の関与が絡み合っている。
 エジプト総督、イスマーイール・パシャ。デュ・ロクルの言によれば、オギュスト・マリエットに『アイーダ』のアイディアを提供したのは、このパシャ自身であるという。もっともこれはデュ・ロクルによる一種の「箔付け」の可能性が高い。
エジプト考古学者、オギュスト・マリエット。イスマーイール・パシャの下で働く彼が、1870年に『アイーダ』(Aïda)のフランス語による原案を作成した。全23ページにわたるもので、4幕6場よりなる。オペラのストーリー展開の骨格はこの段階でほぼ完成している。またマリエットはその後も、ヴェルディやギスランツォーニに対してエジプト考古学上のアドヴァイスを与え、初演の舞台装置、衣装製作を担当するなどしている。
パリのカミーユ・デュ・ロクル。1870年5月にマリエットの「原案」をヴェルディに送付、また翌6月にはフランス語による「原台本」を著した。「原台本」はデュ・ロクルがヴェルディのサンターガタの自宅を訪問した際に書かれているため、この段階からヴェルディ自身のアイディアが入っているとも考えられる。例えば、マリエット「原案」第2幕、凱旋の場の前にアムネリスの居室の場面を挿入したのはデュ・ロクルとヴェルディの創意であろう。
ヴェルディ自身。マリエット「原案」前半2幕分をイタリア語に翻訳した。その後も台本作成に関してギスランツォーニに数々の指示を行っている。
ヴェルディの妻、ジュゼッピーナ。マリエット「原案」後半の2幕分をイタリア語に翻訳した。彼女はもと高名なオペラ歌手であり、フランス語にも夫以上に堪能であった。
イタリア人台本作家アントニオ・ギスランツォーニ。3、4、5をもとにイタリア語韻文による台本を作成した。1870年7月に台本の最初の部分がヴェルディに送付されている。
1871年、カイロにおける世界初演時には、「台本はギスランツォーニによる」と明記され、マリエットへの言及はない。またその後出版された楽譜、リブレットもほぼこれを踏襲している(例外的にフランスで出版された楽譜等では、マリエットやデュ・ロクルを原台本

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          スカラ座公演 8,12,13,15,17日・上野・文化会館
『ドン・カルロ』(Don Carlo )はジュゼッペ・ヴェルディ作曲による歌劇。パリ・オペラ座の依頼により、1865年から1866年にかけて作曲、全5幕の歌劇として1867年3月にオペラ座にて初演した(フランス語では『ドン・カルロス』Don Carlos)。

ヴェルディの23作目の歌劇(ヴェルディの創作期間の中では中期の作品に分類される)。原作はフリードリヒ・フォン・シラー作の戯曲『スペイン王子ドン・カルロス』(1787年作)。

16世紀のスペインを舞台に、スペイン国王フィリッポ2世(バス/実在のスペイン国王フェリペ2世)と若き王妃エリザベッタ(ソプラノ)、スペイン王子ドン・カルロ(テノール)、王子の親友ロドリーゴ侯爵(バリトン)、王子を愛する女官エボリ公女(メゾ・ソプラノ)、カトリック教会の権力者・宗教裁判長(バス)たち多彩な登場人物が繰り広げる愛と政治をめぐる葛藤を壮大で重厚な音楽によって描いている(役名はイタリア語版による。フランス語版では、それぞれフィリップ、エリザベート、ドン・カルロス、ロドリーグ、エボリ)。

フランスのグランド・オペラの形式で書かれたこともあり、設定が大規模で、充実した出演者を多数必要とする。そのため、現代では採算上の問題から祝祭的な時期などでなければ上演が難しく、ヴェルディの他作品に比べて上演機会は多くないが、重厚な音楽によってヴェルディ中期の傑作として高く評価されている。 

オリジナルはむろんフランス語だが、初演の同年6月、ロンドンでイタリア語による初演が行なわれて成功し、また同年10月にはボローニャでイタリア初演となってこちらも成功。その後もたびたびイタリア語で上演され、その際ヴェルディも再三にわたって曲を改訂してより上質な上演を目指してきたため、現在ではイタリア語版『ドン・カルロ』の方が多く上演される。

低声歌手の活躍する歌劇として知られ(題名役はテノールだが)、フィリッポやロドリーゴ、エボリには難曲ながら魅力的なアリアや、深く内面を語る音楽が与えられていて、低声歌手たちの演唱の充実ぶりが上演全体の成否に大きく関わっており、それぞれの役はイタリア・オペラをレパートリーとする低声歌手にとって目標ともなる大役である。

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NHK BShi
9月6日(日)のNHK BShiでは“世界のマエストロ 小澤征爾”と
いうテーマで、小澤総監督とサイトウ・キネン・フェスティバル松本
の番組が連続で放映されます。

12時33分からは昨年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で
上演されたオペラ「利口な女狐の物語」が、16時からは今年の
フェスティバルのオーケストラ コンサート<Bプログラム>が
生中継されます。是非ご覧ください。

9月6日(日)NHK BShi ~世界のマエストロ 小澤征爾~
11:33~ 「私が子どもだったころ」
12:33~ オペラ「利口な女狐の物語」
14:30~ 「100年インタビュー」
16:00~ サイトウ・キネン・フェスティバル松本2009
       オーケストラ コンサート<Bプログラム> 生中継
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 NHK BS
9月7日 (月) 01:00~04:25 ミラノ・スカラ座 Bモード・ステレオ
歌劇「ドン・カルロ」    ( ヴェルディ )
9月7日(月) 01時00分30秒~04時24分30秒 [3時間24分00秒]
イタリア・ミラノ、スカラ座での公演から、ヴェルディの代表作・歌劇「ドン・カルロ」を放送する。
スカラ座は1778年に完成したオペラ劇場。 イタリア・オペラの殿堂であり、 古今数多くの名作オペラの初演を行ってきたオペラ座の代名詞というべき劇場である。
歌劇「ドン・カルロ」はヴェルディ中期の傑作で、パリ・オペラ座の依嘱によりフランス語で作曲された。 のちにイタリア語版として改訂、現在はイタリア語による上演の機会が多い。 本公演もイタリア語による上演である。

前半 : 01時00分30秒 ~ 02時49分10秒
後半 : 02時50分10秒 ~ 04時24分30秒
フィリッポ二世 : フェルッチョ・フルラネット
ドン・カルロ : ステュアート・ニール
ロドリーゴ : ダリボール・イェニス
大審問官 : アナトーリ・コチェルガ
修道士 : ディオゲネス・ランデス
エリザベッタ : フィオレンツァ・チェドリンス
エボリ公女 : ドローラ・ザジック

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合 唱 : ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽 : ミラノ・スカラ座管弦楽団
指 揮 : ダニエレ・ガッティ
演 出 : ステファヌ・ブロンシュウェグ
[ 収録: 2008年12月7日, ミラノ・スカラ座 ]
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9月28日 (月)  01:00~04:00 《 NHK音楽祭 2009 》
ダニエル・バレンボイム指揮 ミラノ・スカラ座管弦楽団
  毎年秋に行われる「NHK音楽祭」。世界の一流演奏家がNHKホールに集まり、 4つの演奏会が開かれる。
7回目を迎える今年は、国や地域をテーマに各地ではぐくまれた名曲を一流オーケストラが演奏する。 イタリアのオーケストラはヴェルディのレクイエムを、 アメリカのオーケストラはバーンスタインなどの名曲を、 そしてドイツのオーケストラがバッハやマーラーを… というように、本家本元の演奏が堪能できる。
第1夜はミラノ・スカラ座管弦楽団によるヴェルディの「レクイエム」。
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レクイエム     ( ヴェルディ作曲 )
ソプラノ : バルバラ・フリットリ
メゾ・ソプラノ : エカテリーナ・グバノワ
テノール : ヨハン・ボータ
バス : ルネ・パーペ
合 唱 : ミラノ・スカラ座合唱団
管弦楽 : ミラノ・スカラ座管弦楽団
指 揮 : ダニエル・バレンボイム [ 収録: 2009年9月10日, NHKホール

芸術家より・・労働者では、良い演奏は出来ないのでは??・・聴かしてやる意識かな
合唱団側 リハ6分延長に抗議 普段着でスカラ座公演 2010年1月13日 夕刊
 【ローマ=共同】イタリア・オペラの殿堂、北部ミラノのスカラ座=写真、共同=で、合唱団とオーケストラが海外公演で六分間余計にリハーサルをやらされたことなどに怒り、昨年十二月二十三日の最終公演で、えんび服などの代わりに普段着で公演する抗議活動を行った。同国主要メディアが十二日までに伝えた。
 労働者の権利意識が強く、ストを繰り返すことで有名なスカラ座だが、六分間の“残業”への抗議には観客もさすがにあきれ、二十三日の公演ではブーイングのほか「恥を知れ」の声も上がった。
 合唱団側は今週中にも、海外公演での労働条件を明確にするようオペラ座と交渉するという。
 合唱団側によると、昨年のパリ公演でのリハーサル時間が予定時間を六分間超過したほか、東京公演のリハーサルで着る衣服をめぐっても労使間で対立があったという。
 演目はカルメンで、昨年十二月七日のシーズン初日に上演され、二十三日が昨年の最終日だった。
 スカラ座は一七七八年に完成したイタリアを代表するオペラ座で、数々の著名なオペラの初演の舞台となった。

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スカラ アイーダ
歌手陣
ドン・カルロ1
スカラ座 日本公演100回達成
新国立 アイーダ 配役 感想 HPより・・此方のHPに新国立のアイーダが、私も出来が良く、感動がありました。

1日 ウィーン・フィルハーモニー・ ニューイヤー・ 2009  TVより

2009-01-02 | ・メータ ・ゲルギエフ ・飯守
総合/デジタル総合 2009年 1月 3日 (土)  10:05 ~ 11:52  ※)第2部のみ
ハイビジョン 2009年 1月 4日 (日)  08:00 ~ 11:00
BS2 2009年 1月24日 (土)  21:00 ~ 24:00

動画
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤー・コンサート 2009

 指揮:ダニエル・バレンボイムが初登場、画面の印象は、オーラ・個性が強いですね・・華は??・・後半のハイドン交響曲第45番「告別」 から 第4楽章が・・一人、二人と奏者が退場して・・バレンボイムの表情が面白かった、最後にコンマスまで退場で・・パパハイドンの音楽が快活で素晴らしい・・アンコールはホルンの響きからと・・最後の手拍子も・・年一度のお楽しみですね
 今年は、コンミスが弾いてました・・お初のお顔ですね

1. 喜歌劇「ベネチアの一夜」 序曲 [ベルリン版] ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
2. ワルツ「東洋のおとぎ話」 作品444 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
3. アンネン・ポルカ 作品117 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
4. 速達ポルカ 作品159 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
5. ワルツ「南国のばら」 作品388   ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
6. ポルカ「百発百中」 作品326 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )








 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤー・コンサート 2009
- 第2部 -
1. 喜歌劇「ジプシー男爵」 序曲 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
2. 喜歌劇「ジプシー男爵」 入場行進曲 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
3. 宝のワルツ 作品418 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
4. スペイン風ワルツ ( ヨーゼフ・ヘルメスベルガー作曲 )
5. ザンパのギャロップ 作品62a ( ヨハン・シュトラウス父 作曲 )
6. アレクサンドリーネ・ポルカ 作品198 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
7. ポルカ「雷鳴と電光」 作品324 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
8. ワルツ「天体の音楽」 作品235 ( ヨーゼフ・シュトラウス作曲 )
9. ポルカ「ハンガリー万歳」 作品332 ( ヨハン・シュトラウス作曲 )
10. 交響曲第45番「告別」 から 第4楽章 ( ヨーゼフ・ハイドン作曲 )
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管弦楽 : ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : ダニエル・バレンボイム
スタジオ出演
中島 誠之助 (古美術鑑定家)
甲斐 栄次郎 (バリトン歌手)
森田 美由紀  アナウンサー [ 2009年1月1日, ウィーン楽友協会 ]

中東和平を呼び掛け=ウィーン・フィル新年コンサート1月2日6時54分配信 時事通信
 【ベルリン1日時事】元日恒例のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤー・コンサートが1日、オーストリア・ウィーンの楽友協会で行われた。同コンサートで初めて指揮したイスラエル人のダニエル・バレンボイム氏(66)は、舞台からのあいさつで「2009年が世界に平和、中東に人類の正義が訪れる年になることを望む」と呼び掛けた。
 同氏は、ベルリン国立歌劇場の音楽総監督で、世界的なピアニストでもある。これまでもイスラエルとアラブの演奏家による楽団を指揮するなど中東和平の推進に尽力し、08年にはパレスチナの名誉市民権も授与されている。 
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 一杯やりながら、音楽をツマミに観るには、ジルヴェスター、ニューイヤーが最適ですね
 録画で観ました・・歌手トーマス・クヴァストホフが良かった、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  ジルヴェスター・コンサート 2008
1. キューバ序曲 ( ガーシュウィン作曲 )
2. 弦楽のためのアダージョ ( バーバー作曲 )
3. 「アメリカの古い歌」 トーマス・クヴァストホフ
   1. 船頭の踊り
   2. ちらし
   3. 遠い昔
   4. ささやかな贈り物
   5. ねこを買ってきた ( コープランド作曲 )
4. 高速機械で早乗り (Short Ride in a fast machine)   ( ジョン・アダムス作曲 )
5. 「星空に消えて」 から 「星空に消えて」 ( ワイル作曲 )
6. 歌劇「ポーギーとベス」 から
   「サマータイム」 ( ガーシュウィン作曲 )
7. 歌劇「ポーギーとベス」 から
   「ベスよ お前はおれのもの」 ( ガーシュウィン作曲 )
8. 「パリのアメリカ人」 ( ガーシュウィン作曲 )
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ソプラノ : ポリーヌ・マレファンヌ (5~7曲目)
バリトン : トーマス・クヴァストホフ (3, 7曲目)
管弦楽 : ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 : サイモン・ラトル